■ハード自体は満足、ラインナップの増強は必須、容量はやむなしか─最大の問題点は、PS5ユーザーにも大きな影響アリ
PS5を9ヶ月にわたって触れ、一ユーザーとしてその実感をお伝えしました。実際に遊ばないと分からないこともあったので、これから購入する方は参考にしていただけると幸いです。
要点をまとめると、性能面を考えると価格は妥当、専用ソフトのロード時間などはかなり快適、後方互換機能にも満足、コントローラーも良好などがプラスの評価ポイント。一方で、「×ボタンで決定」はまだ慣れきれず、出来れば細かく設定できるコンフィグが欲しかったところです。また、専用タイトルのラインナップはまだまだ不足しているので、こちらも早く補強して欲しいばかり。
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容量も正直物足りないのですが、搭載されている基本容量を上げるとPS5の価格もそのまま上がるのは明白なので、その意味では妥当なサイズだったかもしれません。ユーザーがSSDを買い足すか、いずれ出るかもしれないロープライス版or機能拡張版を待つか、容量に不安や不満がある方はいずれかを選ぶのが良さそうです。
PS5発売から1年目が過ぎたものの、本格的に腰を据える2年目以降が本番とも言えます。だからこそ、その性能や価値を十分把握し、自身が納得する形で購入したいものです──と締めくくりたいところですが、PS5最大の問題点は「望んでも買えるとは限らない」の一点に尽きるかもしれません。
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「すでにPS5を持っているなら、供給不足は関係ないだろ」と思われるかもしれませんが、PS5ユーザーが増えないことには、PS5ソフトの充実は夢のまた夢。魅力的な市場にならなければ、各メーカーがPS5ソフトに注力する未来は訪れません。
そのためPS5ユーザーにとっても、PS5の十分な供給は死活問題そのものです。未だ供給が需要に追いついていない現状の改善こそが、あらゆるユーザーが望む、最大の急務でしょう。