
人類とポケモンが共存する『ポケットモンスター』の世界では、ほとんどの点で現実社会と同じような生活様式が描かれています。しかしそこで気になるのは、ポケモン以外に動物が存在する気配がないところ。人間たちは、一体何を食べて生きているのでしょうか?
『ポケモン』世界の住人は菜食主義者?
彼らの食生活を調べるために、まずはアニメ『ポケットモンスター』シリーズを振り返ってみましょう。そこでは、度々人間の食事シーンが描かれていますが、パンやパスタなどの小麦類が主食になっている印象。そして、付け合わせにはサラダやきのみから作ったデザートなどが添えられていました。
その一方で、肉や魚を食べるシーンはほとんどない様子。もしかすると、我々の世界で言うところの牛や豚といった産業動物(家畜)が存在していないのかもしれません。
またポケモンたちの食事事情として、アニメでは「ポケモンフーズ」という食べ物を食べているところが描かれています。他方でゲームでは、きのみから作った「ポロック」や「ポフィン」などの料理が登場していました。
とはいえ『ポケモン』の世界における食事は、まだまだ謎に包まれているのが実情。ファンの間では、「ポケモンの世界の食事事情ってどうなってんの?」「ポケモンの世界での『食事』は非常に興味がある」「ポケモン世界の食事事情は謎」といった疑問の声が上がり続けています。
「ポケモンを食べている」という説も…
この手の話題でよく言われているのが、「実はポケモンを食べている」説。たしかにアニメ『ポケットモンスター サン&ムーン』では、サトシがハムのような加工肉を手に取るシーンが存在します。またゲーム『ポケットモンスター ソード・シールド』では、カレーに使う食材として「あらびきヴルスト」というソーセージの一種や、「レトルトバーグ」が登場していました。

つまり『ポケモン』世界の人間は必ずしも菜食主義者ではなく、肉類を食べるということ。ほとんど動物が出てこない以上、やはりポケモンを食用にしているのでは…と疑う気持ちが湧いてしまいます。
いずれも原料は明かされていないので、最近流行りのソイミートという可能性もあるでしょう。ただ、“問題のシーン”はこれだけではなく、『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』などでは「海や川で捕まえたポケモンを食べていた」と明記されていました。

さらに『ポケットモンスター 金・銀』では、道中で「ヤドンのしっぽ」が100万円という高値で売られていたことも。ちなみに、「ヤドンのしっぽ」の先からは甘みがにじみ出ているらしく、噛んでいると幸せな気分になるのだとか。もしかすると、食料として需要が高いということでしょうか…。

誕生から25年経っても未だに謎に包まれている、『ポケモン』の世界における食事事情。もしあのポケモンが食用にされていたら…と考えると少しショックですが、生きるためには仕方のないことなのかもしれません。