50歳手前にしてエルデの王になる―アラフィフ古参ゲーマーが『ELDEN RING』で死にゲー初挑戦して感じた“やさしさ” 2ページ目 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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50歳手前にしてエルデの王になる―アラフィフ古参ゲーマーが『ELDEN RING』で死にゲー初挑戦して感じた“やさしさ”

『ELDEN RING』は“やさしい”。もちろんイージーじゃない、でも意外とカインドに溢れてる。

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50歳手前にしてエルデの王になる―アラフィフ古参ゲーマーが『ELDEN RING』で死にゲー初挑戦して感じた“やさしさ”
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『ELDEN RING』に感じた“優しさ”とは……

不安と期待の入り混じった状態でのゲーム開始だったのですが、結論から言うと良い意味で裏切られたというのが今の正直な思いです。世間で言われるところの「死にゲー」の名に恥じないようにともかく良く死ぬゲームだったことは確かで、ゲーム序盤には「やはり合わないな、難しすぎる。」と思ったことも事実。クリアに至るまでには何度も何度も壁にぶつかり、その度に死にまくりました。

ただ、このゲームにはアクションゲームが得意でなくてもその壁を超えることを諦めさせない魅力と、それを後押しする救済措置がそこかしこに存在します。そしてその結果として大満足の中で迎えることができたエンディング。終わってみれば『ELDEN RING』は私の中で過去プレイしたソフトの中でベスト1に近い評価になっています。このゲームを始める前の私のように興味があっても「難しそうだから」と敬遠している人こそやってほしいゲームです。食わず嫌いはもったいないので、私が助けられこのゲームをクリアするに至った「優しさ」について述べていきましょう。

成長の仕様が優しい

最初に言っておきますが、レベルさえ上げれば何とかなることが結構あります。特に生命力はそうそう腐りませんから、ステ振りに迷ったらとにかく生命力です。レベルが上がればより強力な装備を身に着けられますしね。

ここ最近のフロム・ソフトウェアが手掛ける作品について筆者が伝え聞いていたのは、「最初のボスに数時間負け続けて基本操作を学ぶ」と言った感じで、トライアンドエラーを繰り返し、相手の行動パターンを読むことで敵を倒せるようになるというプレイヤー側の成長が大切だということです。そうやって難関を突破することがこのシリーズの醍醐味だと。ただ、アクションが苦手な人には限界もあります。序盤のボスに最初に相対した時にその絶望的強さに触れ、トライアンドエラーで何とかなるレベルの上をいかれていると感じました。……ヌルゲーマーには勝てるわけがないと。

そこでドロップで入手していた現状からかなりレベルを上げないと装備出来ない盾を装備できるようになってからリベンジすることに方針変更。回れ右で逃げ出して、行ったことのないエリアの探索にシフトしました。その旅の過程でその盾よりも更にレベルを上げないと装備できない特大剣を入手、更にその2つを同時に装備するはまたまたレベルをあげる必要が……、といった具合でリベンジを果たしに再び敵城に足を踏み入れた時には、初回の敗走からレベルが30上がっていました。

それでもすんなりとは勝てずに何度も戦いを挑んだ結果、なんとかしてリベンジに成功。ある意味力押しとも言える方法での勝利となったわけですが、プレイヤーの成長要素にレベルを上げることでキャラクターの成長要素を加えることでその両輪で強くなれる。それが私が最初に「聞いていた過去のフロム作品とちょっと違うのかな?」と思った点です。うまい人はプレイヤー7キャラクター3で、筆者のようにアクションが苦手な人間はプレイヤー2キャラクター8の成長で戦いに望む自由さがあるように感じました。

レベル上げに関しては「なにか妙に美味しいぞ」と思わせるルーン入手効率の良い狩場が所々にあるので、ルーン集めに特化しようと思えば通常の冒険で自然に上がってゆく成長スピードと比較してかなり早くレベルを上げられるでしょう。楽しい作業ではないかもしれませんが、同じ相手に負け続けてる時は平気で1~2時間経ってることもあるので、その時間をレベル上げに集中するだけで大幅なキャラクターの成長が可能でした。

一部のスキルが極端に優しい

レベルをあげることで確実に継戦能力は上がり、勝てないにしても善戦できるようになるでしょう。でも、もう一歩押し切れない。回復薬も切れてジリ貧になって力尽きる場面もあるかと思います。そんな時に強いフォローになるのが戦技です。そして戦技には「これだけ打ってりゃなんとかなる」といった強力なものも複数存在します。(3月17日のアップデートで一部弱体化されましたが…)

ただ「勝ちたい」と思うならそういった戦技に頼るのも選択の一つです。筆者も一通りそういった所謂「ぶっ壊れ」戦技を試しましたが、自然と「でも使ったらある種負けだよな」と考えて使用を控えたり、「いやこれは使わないと勝てないわ」と思ったり自然と自分で難易度を調整するようなプレイスタイルに変化していったのです。

「戦技が強いのはわかったけど、そもそもそれをぶち込む隙がない。」そういったシーンも多々あるでしょう。そこで頼りになるのが遺灰によって召喚される霊体の存在です。後半はそれらを呼んでいればそれだけでいい、とまで言われる霊体も存在しますが、霊体ごとの強弱をいったん置いておいたとしても、一部を除いて基本的にボスが単体で出現するこのゲームではターゲットが散ってくれるだけで被弾率は格段に減り、霊体がボスの攻撃を受けてくれている間は安全に攻撃できるようになります。こんなにクラゲのことを愛おしく思うことが人生にあるとは思ってませんでした。


《YOSHI》
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