(この記事はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません)
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春――それは、厳しく辛い冬を越えた生命が芽吹く季節。新緑の季節。なにか新しいことが始まる季節。春になると人々は色めき立ち、慌ただしく動き始めると言います。転職や進学に伴う引越しによって、生活環境ががらりと一変する人も多いこの季節。今まさに、これまで学生だった青年がひとり、社会人としての新たな一歩を踏み出そうとしているようです……。
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彼の名前は嬉野・A・チョガスセン。信州の蕎麦農家である実家を離れ、上京してきたばかりの22歳のゲーマー。大都会東京での初めてのひとり暮らしをスタートしたところです。
ただでさえ荷ほどきが大変なのに、役所への届け出やお隣さんへの挨拶など引っ越し特有の儀式が重なり、過度のストレスに苛まれています。常にアザミの匂いが香り、清く冷かな水が流れ、リスやキツネ、ヌートリアが戯れていた美しき地元とは違い、現代の東京はネオンカラーのジャンパーを纏ったニューロ・ジャンキーたちが群れるデジタルな手続きにまみれたサイバー・ジャングルなのですから……。
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大手IT企業に入社してさっそく与えられた「営業研修」の課題や、新居の近隣住民へのご挨拶、役所での手続き、家電や収納グッズの準備などなど……とにかく精神を削る過酷な新生活のさなか、徐々に常軌を逸しつつあったAくんは母から「東京に着いたら開けてね」と言い含められていた荷物の存在を思い出しました。これはおそらく地元に残してきた母からのメッセージです。さっそく開封してみると……。
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「なんだこれ……?」
マスクに手を当てて、首をかしげるAくん。さっそく開封すると中には見慣れない黒い箱のようなものが大量に入っていました。
学生のころには蕎麦とサッカーボール、そして知人に言われるがままに購入したゲーミングPCだけが友人だったAくん……彼はPCゲーマーではあれど、パーツをはじめとした電子製品にはとても疎いのです。箱に書いてある文字から、その商品が「WD_BLACK SN770 NVMe SSD」という名称のものである、ということしか分かりません。“BLACK”が黒を意味するということはなんとか理解できましたが、その他に関しては全然イミフで草でした。
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「なんだこれ……?」
先ほどとまったく同じイントネーションで同じ言葉を発し、同じポーズをとるAくん。内容物を取り上げてみても、それが何なのかはまったくわかりません。ただ、その商品がとてもクールな雰囲気を持っており、ビジネスパーソンを惹き付ける抗い難い魅惑のオーラを放っているという事実が、言葉より雄弁な感覚情報(イメージ・インフォマチオン)として、彼の大脳新皮質に浸透していきます。
「あの倹約家でコスパ至上主義な母が、僕に余分なものを持たせるはずがない」――そんな確信もあって、Aくんはこの黒い板に惹きつけられていきました。そして「なんだかは分からないが、いま僕は、たまらなくこの商品を使ってみたい」という感情で胸の中がいっぱいになっています。
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「これは栞(しおり)だ。そうに違いない」
Aくんは「WD_BLACK SN770 NVMe SSD」を本の栞として使ってみようと思いつきました。たしかに、その形状は本の栞とよく似ています。でも栞だとしたらこんなたくさん部品とかついてる意味がありません。あとここまで硬い必要もないよね。こんなしっかり箱に入って個包装されてる必要もないし。Aくんは実家の裏山で戯れた仲間たち――ときに人生における重要な岐路において、正しい助言を授けてくれたリスやキツネ、ヌートリア達の声を思い出して「これってもしかしたら栞ではないんじゃないかな?」と、ギリギリのところで気付きました。
「ふう……危ないところでした」
Aくんは中指でくいっとメガネを持ち上げました。
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次にAくんは「WD_BLACK SN770 NVMe SSD」を“ものさし”として使えないか、思案しはじめました。しかし、ものさしとして使おうにも目盛りがついていないので、まずは全体が何cmなのだか把握する必要があったのです。
Aくんはメジャーを取り出してSSDを計測するさなか「ものさしを測らなければならないなんて、二度手間なのではないかなあ……」と気付きました。このようにちゃんと反省できるのは、彼の持つ素晴らしい性格のひとつであり、ビジネスパーソンとしての成長の余地を感じさせます。
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「なんだこれ……?」
その後もいろいろな使用法を思いついては、同じようなポーズをとって撃沈していくAくん。この得体の知れない黒い板は、彼に知性を与えるモノリスなのでしょうか?それとも、悪魔が人間を弄ぶために作った禁断の果実なのでしょうか?パッと見た感じたぶん果実ではないですね。
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後日――出社している間にもトライアンドエラーを繰り返し、「WD_BLACK SN770 NVMe SSD」との距離を無為に詰めていくAくん。この日は「どんなものを使ってもいいから、初めて会う人を相手に営業トークを仕掛けてみろ」という研修課題にも頭を悩ませており、引き続き東京での新生活をオーバーフロー気味に過ごしていました。
情報過多な現代社会……新入社員の精神を圧迫するたくさんの業務や人間関係のいざこざ、積んでいるゲーム、まったく上がらないランクマッチの勝率。Aくんはビル街の狭間で、様々なストレスにもみくちゃにされながら今日も家路につきます。
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そうこうしながら帰宅したところで、見覚えのない黒い板(その2)ことスマートフォンから怪音が鳴り響きました。どうやら電話がかかってきたようです。彼のスマートフォンを震わせたのは……そう、他でもない“倹約家の母”でした。
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「あんた大丈夫?仕事の調子はどうなの?」
雄大さと偉大さと壮大さを同時に備え、懐かしくも優しくも暖かかくも穏やかな母の声に、安堵の表情を浮かべるAくん。すっかりこわばっていた顔の筋肉を緩めながら、冷凍都市トーキョーの厳しさ、水道水の妙な味、蕎麦屋の「一人前」とされる量の少なさ、ラーメン屋の長過ぎる行列、向かいのホーム、路地裏の窓などを吐露していきます。
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しばらく会話した後、Aくんは「そういえば」と言って「WD_BLACK SN770 NVMe SSD」を取り出しました。自分ではこの道具の使い道を思いつくことはできない……ここで恥を捨て、母に用途を聞くしかないと考えたのです。もっと早く聞いとけやって話なんですが、彼は彼でがんばっているし、あんま強く言わないであげてほしい。
「あの……荷物に入ってた『WD_BLACK SN770 NVMe SSD』のことなんだけど……何に使うものなのかよく分かってなくて……」
「あんたは本当に何にも分かってない子だねぇ……いいかい、キッド。今から説明してあげるから、よおくお聞き。あたしゃあ、本当に大事なことってのは一度っきりしか話さないと心に決めているもんだからねえ」
母の声には厳しくも優しい響きがありました。
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「WD_BLACK SN770 NVMe SSDシリーズはPC用のソリッド・ステート・ドライブ。いわゆるストレージっていうやつさね。このゲーム専用ドライブは最大5,150MB/秒(1TBおよび2TBモデル)の超高速を実現するPCIe Gen4インターフェースを備えていて、ゲームの応答性とストリーミングを強化してリアルな体感を実現するのさ」
母は熱のこもった声で言いました。「た、体感を実現!?」とAくんは繰り返します。たしかに、“応答性が高い”ということはリアルな体感と相関がありそうでした。
「そう。ゲームなどのロード時間を大幅に短縮し、対戦ゲームなどにも素早く参加できるのよ」
「すごい!」
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「本SSDはコストパフォーマンスに優れたモデルであり、エントリークラスのゲーミングPCを使う初心者にとって最適。安定した性能維持に役立つ高度な温度管理テクノロジーを搭載し、5年間の製品保証も付帯しているのさ」
PCパーツに無頓着なAくんですら、じわじわと「WD_BLACK SN770 NVMe SSD」の理解が深まりました。つまり……「この黒い板をPCに組み込めば、たくさんのゲームをインストールできる」。そして「超高速でそれらのゲームを読み込み、快適に遊べる」、その上で「エントリークラスのゲーミングPCユーザーにオススメのコストパフォーマンス」を持ち合わせている。この説明は母のパブリックイメージとも合致していました。母の価値観というのは、なにより“コスパ”を至上のものとしていたのです。そして、なぜ母がこの商品を引っ越しの荷物に紛れ込ませたのかも納得がいきました。
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Aくんはでかいフォントで絶叫しました。彼は今まさに、PCとSSDの接続よりも深く、強い結びつきで「WD_BLACK SN770 NVMe SSD」とコネクトしたのです。彼の思考はSSDばりの読み込み速度になって、これまでより遥かにクリアになりました。
「納得だ~!!!!」
Aくんは一晩中絶叫し続けたのでした。
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――翌日。それはAくんが、凄腕ビジネスパーソンとしての一歩目を踏み出すきっかけとなる日でした。彼は自信に満ち溢れた表情で、ご近所さんの家のチャイムを押し込みます。
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「お忙しいところ失礼いたします!」
「はい……どういったご用件でしょう」
「私、先日このあたりに引っ越してきましたAと申します。本日はお使いのPCの追加ストレージとしてご活用いただける『WD_BLACK SN770 NVMe SSD』を紹介させていただきたく、訪問いたしました!」
「はあ……」
「このSSDは大容量なソリッドステートドライブで、なんと言ってもコストパフォーマンスに大変優れております。エントリークラスのゲーミングPCを使う初心者にとっては最適な製品と言えるでしょう。安定した性能維持に役立つ高度な温度管理テクノロジーを搭載し、さらに5年間の製品保証も付帯。今回は1TBモデルをご用意いたしましたが、更に大きな容量をご希望なら2TBモデルもご用意しております!」
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Aくんが母から受け継いだセールストークが、お隣さんの感情を強く揺さぶります。偶然とはあるもので、このお隣さんは割とガチめのPCゲーマー。対人型オンラインゲームやAAAタイトルはもちろん、インディーゲームもジャンジャン購入しては夜通し遊びまくるクチですので、彼のPCのストレージはとっくにパンパンだったのです。良かった~!
このあと、引っ越しの挨拶を受ける側だったにもかかわらず、お隣さんが1万4,300円(実売予想価格)の現ナマを支払って「WD_BLACK SN770 NVMe SSD」を手に入れたことは、語るに及ばないでしょう。
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「うまくいったな~!」
実家の近くを流れる川のように清らかな心地で「WD_BLACK SN770 NVMe SSD」を眺めながら、ひとりお酒を飲むAくん。数日前の彼なら、その黒い板をひょいとつまんでパクリといっていたかもしれませんが……Aくんはいまや立派な「ビジネスパーソン」なのです。
彼にとって「WD_BLACK SN770 NVMe SSD」は初めての大事な商材であり、コストパフォーマンスに優れたゲーマー向けSSDであり……そして、初めての“相棒”でもあります。以前のようにすっとぼけてひょいパクなんてことはありえません。
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こうして東京で初めての成功を収めた日、Aくんの枕元には「WD_BLACK SN770 NVMe SSD」が飾られていました。きっと「WD_BLACK SN770 NVMe SSD」にまたがって天空を駆ける夢でも見ているのでしょう。
エントリークラスに当るゲーミングPCを扱うゲーマーにぴったりで、優れたコストパフォーマンスを備え、ハイスピードな読み込み速度によってあなたのゲーミング・クオリティ・オブ・ライフを高める「WD_BLACK SN770 NVMe SSD」。250GB/500GB/1TB/2TBと4種のラインナップを揃えて、現在発売中です。
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「WD BLACK SN770 NVMe SSD」製品サイト「WD_BLACK SN770 NVMe SSD」製品仕様
- フォームファクター:M.2 2280
- インターフェース:PCIe Gen4 x4
- シーケンシャル読み取りパフォーマンス:4000MB/s
- シーケンシャル書き込みパフォーマンス:2000MB/s
- Random Read:2400004KB IOPS
- Random Write:4700004KB IOPS
- システム条件:
*M.2 2280フォームファクター対応M.2(Mキー)ポートを装備したコンピュータ
*Windows(R) 11、Windows(R) 10、Windows(R) 8.1
(注意 互換性は各ユーザーのハードウェア構成とオペレーティングシステムによって異なる場合があります)- サイズ(LxWxH):80mm x 22mm x 2.38mm
- ストレージ容量(全4種):250GB / 500GB / 1TB / 2TB