ユービーアイソフトが手掛けるタクティカルFPS『レインボーシックス シージ』。新たなオペレーターや待望の射撃練習場などを追加するイヤー7シーズン2「Operation Vector Glare」が発表されました。
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Game*Sparkでは「Operation Vector Glare」を一足先にプレイ。新たなオペレーターの使用感のほか、デスマッチ専用マップや射撃練習場などの模様をお届けします。
戦場をぶった斬れ!新オペレーター「SENS」
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ベルギー出身の新オペレーター「SENS」は、投擲型ガジェット「R.O.U.プロジェクターシステム」を3つ持つ、スピード1・アーマー3の攻撃オペレーターです。
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R.O.U.プロジェクターシステムは、視界を遮るスクリーンを投影する、回転式の投擲デバイスです。ガジェットを投げると床を這うように回転し、その足跡にプロジェクターを落とし、スクリーンが投影されます。回転中に他オブジェクトにぶつかるとロボット掃除機のように跳ね返ります。
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簡単に言うと、ガジェットを転がした場所にカーテンのようにスモークを展開することができるということです。投擲後、ガジェットが11秒間回転し、最初の1秒でスクリーンが展開。11秒経過時点で警告音が鳴り、12秒~13秒の間に消滅します。
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少なくとも10秒は視界をしっかりと遮ることができるため、拠点を分断するようなスクリーンを炊くことで、比較的安全にエントリーやディフューザー設置を手助けしてくれるでしょう。ただし、あくまで視界を遮るのみで、銃弾やアビリティなどは通ります。逆にC4や敵のピークを撃ち返せない(ロックできない)点は注意が必要です。
なお、SENSは「ナイトヘイヴン」に続く、新たな勢力「ウルフガード」に所属しています。ウルフガードはDOCをリーダーとし、BANDIT・CASTLE・CLASH・FROST・MELUSI・THUNDERBIRD・LION・MONTAGE・NOMAD・SENS・TWITCH・YINGがメンバーとのこと。メディア向けプレゼンテーションでは、この他に3つの勢力の存在を仄めかすような映像も見られました。また、SENSはノンバイナリー(性自認・性表現を男女という枠組みで区切らないジェンダー)であることも公表されています。
対抗策は?
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もちろん既存オペレーターによるさまざまな対抗策が存在します。R.O.U.プロジェクターシステムは投擲ガジェットゆえ、JÄGERのアクティブディフェンスシステムで無効化可能。WAMAIのMAG-NETシステムで吸引することもできますが、吸引した先からスクリーンが展開されるため、却って混乱をまねく可能性もあります。ARUNIのスーリヤ・ゲートは、ゲートのレーザーで無効化できますが、ドアであれば床部分にR.O.U.プロジェクターシステムを通すことでスクリーンを展開可能。MUTEのシグナルディスラプターは、スクリーンの展開自体を止める効果はあるものの、ガジェットの回転自体は阻害できません。
また、スクリーンはスモークと同様の扱いになるようで、GLAZのフリップサイトで防衛オペレーターのシルエットを視認できるほか、WARDENのスマートグラス・防弾カメラ・イーヴィルアイで透過視認できます。
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展開されたプロジェクターは爆発物で破壊することも可能です。防衛側であればインパクトグレネードやニトロセルで破壊可能。といっても、爆発範囲が狭いインパクトグレネードでは、展開されたスクリーンの一部しか破壊できない点は注意が必要です。
なおガジェット名の「R.O.U.」は、Rolling Obstructive Utilityの略とのこと。Obstructiveは、妨害や遮断するものを意味します。
扱いやすい新武器
所持している武器は新たに登場するアサルトライフル「POF-9」と、TWITCHなどと同じマークスマン「417」。サイドアームには「GONNE-6」と、MOZZIEと同じハンドガン「SDP 9mm」。サブガジェットには「ハードブリーチングチャージ」と「クレイモア」を所持しています。
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新たな武器「POF-9」は、ダメージ35・連射速度740・装填数最大51と、JACKALなどが持つPDW9に近い印象。縦反動はそこそこあるものの、横ブレは少なく、とても撃ちやすい武器です。スコープも2.5倍、2.0倍、1.5倍、等倍と選択肢が多いのも嬉しいポイント。
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上画像は、オレンジ(左)がバーティカルグリップ、グリーン(右)がアングルグリップ装備時の反動を示したもの。バーティカルグリップを付けているとかなり撃ちやすいことがわかります。
待望の射撃練習場
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新武器の反動をお伝えする際にも活用した「射撃練習場」。武器の反動やダメージを確認することができます。
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射撃練習場内では、自由にオペレーターを変更できるほか、アタッチメントやサイトも変更可能。どのアタッチメントが撃ちやすいかなど、気軽に試せるようになりました。また、開放していないオペレーターも、場内では使用可能とのこと。
ただし、固有アビリティやサブガジェットを練習することはできず、ランダムに出現するBotを撃つような練習もできません。テロハントの出番はまだまだ続きそうです。
デスマッチ専用マップ「Close Quarter」
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シーズン1で実装されたデスマッチ。実戦前のウォームアップや武器に慣れる場所として活用されてきましたが、待望の専用マップが実装されます。既存のマップの特徴的な場所が集まったような「Close Quarter」は、マップ名の通り、近接戦が起きやすい細かく区切られた多くの部屋で構成されています。
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2つのフロアをつなぐ複数の階段が色分けされているなど、わかりやすさには気を遣われている印象。
オペレーターガイド
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ゲーム内で閲覧できるTIPSとして、「オペレーターガイド」が実装。これは固有アビリティの使い方や効果などを動画で示したもの。これにより、実際に使う前にどんなアビリティか、直接確かめることができます。
また、本作特有の要素である、ドローンやブリーチングチャージ、ラペリングなどの使い方ガイドも合わせて実装されています。初めて本作に触れた人へのわかりやすさ向上はもちろん、どのオペレーターを開放するかといった選択の手助けとなるでしょう。
これらは「オペレーター」タブの各オペレーター画面のほか、ラウンド内でもメニュー画面にて(Escやオプションボタンを押すことで)確認できます。
競技シーン
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タクティカルタイムアウトがゲーム内に実装されます。ゲーム内に残り時間が表示され、時間が終われば自動的にゲームが再開します。
また、これまでは新オペレーターの実装から3ヶ月は競技シーンで使用ができませんでしたが、これが撤廃。ライブサーバーへの実装と同時に、競技シーンでも解禁され、次のStageからはAZAMIとSENSが競技シーンに参戦するということになります。
スクワッドアッププログラム
イヤー7以降をプレイしていないプレイヤーを招待すると、リワードを獲得することができます。招待されたプレイヤーは過去のオペレーターが開放されたり、特別な3Dスキンが獲得できるキャンペーンが行われるとのこと。
新規プレイヤーや過去一緒に遊んでいたフレンドを誘う大きなチャンスです!
その他QoLの改善
GONNE-6の導入やサイドアームの追加によって、一部のオペレーターから取り上げられた武器が帰ってきます。KALIやLION、AMARUなどが対象です。
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画面の揺れを調節するオプションも実装されます。FUZEのクラスターチャージやブリーチングチャージなどの爆発から起こる画面の揺れを、オフ・中・デフォルトから選択できるようになります。こちらはオプションの「アクセシビリティ」タブから設定可能。
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レピュテーション(評価)システムのフェーズ1も実装。フレンドリーファイアを繰り返すプレイヤーに対し、そのマッチだけでなく、一定のマッチ数に継続してリバースフレンドリーファイアを導入します。
また、プライバシーモードを全プレイヤーに提供予定。ニックネーム作成機能のほか、プレイヤー名の非表示などにより、ストリーミングが安心して行えるようになります。
『龍が如く』コラボ
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明かされた、Y7S2におけるまさかのコラボ。なんと『レインボーシックス シージ』に『龍が如く』が参戦します!『龍が如く2』に登場する狭山薫をモチーフとしたHIBANAと、主人公桐生一馬をモチーフにしたECHOのスキンセットが登場します。こちらは新シーズンを待たずして5月24日に販売開始予定。加えて、『龍が如く』シリーズの象徴的なキャラクターをモチーフとしたエリートスキンも近日公開予定とのこと。誰がどう見ても...?
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なお、イヤー7のロードマップにて発表された、シーズン3で導入予定であった新マップは、シーズン4へとずれ込むことも同時にアナウンスされました。シーズン1で登場した「エメラルドプレーンズ」のフィードバックも踏まえつつ、より良いマップへ仕上げるとのこと。
『レインボーシックス シージ』は、PlayStation5、Xbox series X|S、PlayStation4、Xbox One、PC向けに発売中。イヤー7シーズン2を先行プレイできるPC向けテストサーバーは5月24日から稼働し、ライブサーバーへの実装は6月7日が予定されています。