Valveは、ゲーム体験版イベント「Steam Nextフェス」2022年6月エディションをスタートしました。Steamにて今後発売予定のゲーム1,000本以上の体験版や、開発者などによるライブストリームイベントが用意されています。今回の「Steam Nextフェス」では、新たに体験版で遊ぶとレベルアップするSteamバッジも入手可能です。
1週間という期間で配信される体験版が1,000本を超えるこのイベント、魅力的なゲームの数々が用意されています。Game*Sparkでは体験版配信中の作品から、遊んで気になったものをピックアップして紹介します。

今回はパブリッシャーThermite Games、デベロッパーO.T.K Gamesの学校生活シミュレーション『Detained: Too Good for School』を紹介していきます。
『Detained: Too Good for School』とは
『The Vagrant(ソード オブ ザ バークラント)』を手掛けたデベロッパーO.T.K Gamesによる最新作。舞台となる「スウィンスターシティ」で陰謀に巻き込まれ、少年院に入れられた主人公の少女が大きな謎に迫る物語が描かれます。
ゲームはアクションRPGで、ゲーム内に登場する8人のキャラクターと恋愛関係になることも可能。学校生活を楽しんだり、バイトでお金を稼いだり、ジムで体を鍛えたりと、ゲーム内ではさまざまな遊び方が用意されています。また、エンディングは10種類以上あるようです。

本作は2018年12月に「PROJECT: I.S.S (IRRESPONSIBLE SCHOOLGIRL SIMULATOR)」として発表。2021年7月にはKickstarterキャンペーンを開始し、わずか14時間で目標額を達成し、最終的には目標額の7倍以上の資金調達に成功しています。
今回の「Steam Nextフェス」向けの体験版ではストーリーの一部や戦闘、アップグレードのほか、クラフトなどの要素を体験可能。また、近日中にフォロワーの実装や一部のキャラクターボイスなど、新たなシステムが登場することも予告されています。
陰謀に巻き込まれた少女!少年院で新たな出会いが!

物語は、都市「スウィンスターシティ」での抗争シーンから始まります。抗争に巻き込まれ傷ついている主人公とその兄「Dyran」。対峙している銃を持つ男「Karim」はDyranを撃ち殺し、その場から去ってしまいます。その後、主人公はチュートリアルで残党と戦いますが、最終的に彼の陰謀によって警察に捕まってしまいます。
お馴染み(?)のボードを持ったマグショットのシーン後に、主人公の名前と血液型、誕生日を入力していきます。その後、檻の中で出会った少女「Julie」もKarimによって陰謀に巻き込まれたことを知り、2人はお互いの無実を証明するために協力することに。



半年後2人は出所し、保護監察ながらアパートで一緒に暮らすことになります。ここからいよいよ本格的にゲームが始まります。最初の目的は、近所の古い倉庫内に集まっているKarimの手下を倒すことです。マップ内を移動しながらさっそく目的地へ向かいましょう。



ちなみに、家の近くには回復アイテムが買えるコンビニもあります。お姉さんがとても可愛い。各キャラクターのグラフィックは非常に魅力的なので、いつまでもプレイできてしまいます。


簡単操作で豪快なアクション!
本作の戦闘は比較的オーソドックスで、攻撃・回避・ジャンプ・ダッシュなどのアクションを組み合わせる方式。バットや鉄パイプなどの武器を装備し、切り替えることもできます。また、戦闘中でもアイテム画面を開いて回復アイテムなどを使用可能です。
ゲーム内で敵を倒していくことで経験値やお金を入手できます。本作の経験値はスキル解放のために必要で、新たなコンボやダブルジャンプなどの取得、能力アップなどが可能です。さらなるスキルはゲーム内でのさまざま条件によって新たに習得できるようになりますが、体験版では基本的ないくつかの項目のみ体験可能です。


また、ゲーム内で「巻物」を見つけることで強力な必殺技が使えるようになります。必殺技はゲージ消費することで発動可能で、最大3種類まで装備できるようです。ゲージは初期状態ではなかなか溜まらないので、ここぞという場面で使いましょう。
アクションに関しては『The Vagrant』の戦闘システムを踏襲したという、簡単操作とスキルを組み合わせた操作感はやりごたえ抜群。遊んでいる感じとしては敵の数が多いため、囲まれないようにいかにダウン効果のある攻撃を組み込むかが重要に思えます。


ちなみに本作はマップ内でいつでも攻撃ができるため、歩いている一般人を攻撃する事もできます。無闇に一般人を攻撃していると警察が登場し、主人公を取り囲んで襲ってくるので注意しましょう。なお、警察官はいくら倒しても経験値を得られませんでした。残念。

学園生活も喧嘩もクラフトも満喫しよう!
最初のイベント戦のクリア後から、主人公は学校へと通えるようになります。学校までは家の前にあるバス停からすぐに移動可能。学校では授業を受ける事が可能で、神経衰弱や計算などのミニゲームの結果によって経験値が得られます。
ちなみに本作には曜日と時間帯の概念があります。学校では“平日の昼”のみ授業を受けることが可能で、授業を受けると時間は昼から夕方へと移り変わります。時間はメニュー画面から進めることもできるため、今後実装されるイベントや施設へ入る際には便利そうです。




体験版では学校での授業のほか、大量の敵が待ち受ける戦闘ステージ「RAID」をプレイする事ができます。RAID内では敵を倒しながらステージを探索し、経験値やお金、アイテムなどを集めることが可能です。ステージによっては鍵を見つけて金庫を開くなどのイベントも用意されています。
家にあるワークベンチでは、さまざまなアイテム作成や武器の強化が可能。単体では効果が低い食材でも、組み合わせて料理にすることで大きな効果を持つようになります。 サンドイッチにお菓子を混ぜる「メガサンドイッチ」などの料理もあるので、主人公ちゃんの食生活が少し不安になりますが……。


なお、体験版のストーリーに関しては導入部が体験できる程度。ストーリー終了後は、自由に学校で授業を受けたりRAIDで喧嘩をして経験値やお金を稼ぐことができます。



ここまで紹介してきた『Detained: Too Good for School』の体験版。非常に美麗で魅力的なグラフィックと軽快なアクションは、非常に評価の高い『The Vagrant』のデベロッパーらしい力量を感じさせます。
基本コンボやダブルジャンプ、空中技などの強力な技を早いうちに解放できるのも嬉しい部分。本作の、アクションの面白さをしっかりと体験できます。ただし、ストーリーやイベントにほとんど触れられないので、アクティビティや恋愛パートなどの生活面に関しては今後に大きく期待したいところです。

『Detained: Too Good for School』は、Steam向けに早期アクセスでリリース予定。リリース版では日本語対応も予定されています。
¥6,100
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