海外Modderのdjkovrik氏は、『サイバーパンク2077』においてサイバーサイコシスの発症とそれに関連する様々な要素を追加するMOD「Wannabe Edgerunner - A simple Cyberpsychosis mod」を公開しました
『サイバーパンク2077』およびその原作TRPGシリーズは、人間が自らの肉体を機械化改造する技術が一般化した近未来が舞台。ほとんどの人物が体のどこかを機械化しており、それ自体が一種のステータスともなる価値観が存在する一方、過度な機械化は本人の人間性を蝕み、正気を失って人間への殺意が暴走する病「サイバーサイコシス」を招く危険性を持つという設定があります。
本作の人気の再燃に一役買ったアニメ「サイバーパンク エッジランナーズ」にもこの設定はしっかり活かされており、登場人物たちがこの病の発症を恐れ、苦しむ描写が見られます。またTRPG版では人間性値としてゲーム内システムに登場し、病を発症すればキャラクターがGMの制御に置かれるなど、ゲームとしてもかなり重要な要素として影響を与えます。
しかし本作には、サイバーサイコシスを発症して暴走した敵やフレーバーテキストなどで触れられるといった要素はあっても、主人公Vが発症することはなく、どんな改造でもやりたい放題。この点を疑問視するプレイヤーも少なからず存在していたようです。
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そこで本MOD「Wannabe Edgerunner - A simple Cyberpsychosis mod」を導入すると、ゲーム内に「人間性」システムを追加し、Vが「サイバーサイコシス」を発症するようになります。非道徳的な行動や基幹システムの利用で一時的に、機械化で永続的に低下する人間性システムによって視覚異常など様々なデバフが発生。最終的には、常時警察に追われる状態となるサイバーサイコシスの発症といった要素が楽しめます。
「エッジランナーズ」に登場した抑制剤もショップに追加され、一時的な低下の回復ができる休息と併せて、人間性の維持に利用できます。また、導入するサイバーウェアの種類によっても人間性の低下の度合いは変わってくるようです。
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原作での設定によると、サイバーサイコシスは共感性を失うことにより発症するとされており、Vは本作でも屈指の共感性を持つために病に罹患しないのだとする興味深い考察もありますが、機械化という便利な能力に代償が存在するというのもまた面白い設定であり、ぜひとも実感したいところ。コアなプレイヤー程、本MODの導入に興味を持たれる方も多いのではないでしょうか。
「Wannabe Edgerunner - A simple Cyberpsychosis mod」は、Nexus Modsにて公開中です。MOD導入に必要となる前提ツール等は配布ページよりご確認ください。なおまたMOD導入に際しては自己責任でお願いします。