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テクノアポカリプスな未来で暴走したナノマシンと戦い、時に仲間として使役することもできるのが特徴の、NExT Studiosが手がける新作マルチプレイローグライトルーターシューター『SYNCED(シンクド)』。本記事では今回メディア向けの先行テストへと参加させて頂いた筆者によるプレイレポートをお届けします。PvPとPvE、どちらのモードにも手を抜いていなかった本作の魅力を力の限りお伝えしていきます。
昨日の敵は今日の友!シンクロシステムで奥深さを増す戦い
本作は「大崩壊」と呼ばれる世界的なテクノロジー災害が発生した近未来を舞台に、怪物と化したナノマシン「ナノ」から貴重な資源「ナーヴァ」を狩る存在「ランナー」となって三人一組のチームで激しいバトルに挑むTPS。主要エネミーのナノを「シンクロ」によって使役し、武器としたり、味方として共に戦えるのが大きな特徴となっています。ゲームモードはナノの巣窟を叩くPvEモードと、最大4チームでナーヴァを奪い合うPvPモードの二種類が用意されています。
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ゲームを始めるとまず拠点へと向かうシチュエーションを用いてのチュートリアルをプレイすることになります。丁寧な日本語ローカライズがなされており、詰まることもなくスムーズに進行できました。ゲーム自体の動作速度に関しては、5年物の筆者のPCでも普通設定なら60fpsで安定し、快適に楽しめる程度には高速でした。最高設定でのfpsは40~55の間を行き来し、多少フレームレートは落ちるもののカジュアルにプレイする範囲ならば気にならない程度と、かなり良好に感じます。
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操作は一般的なシューターとほぼ同じで、初プレイでも基本的な動作はかなり直感的に行えました。本作を特徴付けるナノとの共闘も基本的にはワンボタン。指示を出す対象によって、場所なら防衛、敵なら攻撃というように自律して戦闘を行ってくれます。このナノがなかなか強力で、まだチュートリアルであるにもかかわらずかなり頼もしさを感じられました。
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いざ初陣。資源の奪い合いに白熱のPvP!
チュートリアルを終えて拠点についたら簡単にランナーや初期武器の変更の説明を受けてさっそくメインモードをプレイするよう指示されます。最初はランナー3種とナノ4種、武器4種から選べます。今回のプレイではスナイパーとしてのパークとスキルを持ったランナーとスナイパーライフル、索敵と弱点ダメージのバフ効果を持ったナノを選択し、PvPモードをプレイ。マッチング時間にはモードごとに上限が設けられており、特にマッチエラー等が起きることもなく始められました。
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PvPモード「ナーヴァ・ラッシュ」はナーヴァを集めるドローンからナーヴァを奪い取るのを最終目標として、最大4チームでその奪い合いをすることで進行します。ステージ序盤はドローン飛来に備えて戦力を揃えるパートとなっており、性能のいい武器やアーマーを拾ったり、ナノ、およびプレイヤーを倒すことで得られるポイントを利用してアイテムを購入したり、エクスチェンジャーからマッチ内スキルを得て、最終決戦に備えます。
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目的のドローン以外にも、ナノやライバルを倒したり、ナーヴァが得られるミニイベントに挑戦することでもナーヴァを獲得できますが、やはり最終目標から入手できる量は別格で、手にしたチームが勝利すると言っても過言ではありません。一定の時間が経過するとドローンの飛来が告げられ、一番に回収地点を制圧して守り切ればほぼ勝利間違いなしのナーヴァを得て、マッチを終えられます。
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ドロップ品で装備を整えていくところは馴染み深いバトロワ系シューター同様です。一方、本作では死んでも3回まではすぐリスポーンでき、装備も失わないなど戦力的なペナルティは従来に比べて少なめの印象。今回の相手は動きに精彩が欠けており、恐らくBotではあったものの、それでも最後のナーヴァの奪い合いとエリア防衛では複数チームから絶え間ない攻撃を受け、白熱の銃撃戦を楽しめました。
初戦を終えて戻ると、その報酬で得られたModと呼ばれる装備とその強化が説明されます。Modの種類は単純にナノやランナーの攻撃力をあげる物から復活効果、リロード時爆薬を落とすといったユニークな物まで様々で、4つのカテゴリでそれぞれひとつずつ装備可能。プレイヤーの個性を更に際立たせるシステムです。
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PvEとPvPでは付けられるModやそのシステムに違いがあり、公平性の観点からMod強化を行うことができるのはPvE向けのModのみとなります。強化はよりレベルの高いModを合成することでそのレベルを引き継ぐ仕組みとなっており、入手した高レベルのModをお気に入りの効果のものに更新できます。
迅速な敵の処理が求められるPvEモード。ソロではさすがに厳しいか!?
Modの説明が終わったところでPvEモード「デッド・セクター」にチャレンジ。こちらも初回はソロでの挑戦となりました。デッド・セクターでの目的はナノの親玉「タイラント」の出現により汚染され、ナノの蔓延る地域を浄化し、タイラントの討伐を行うこと。ステージは3段階に分かれ、前半2段階ではサージ形成体と呼ばれる石柱状の中ボスが目標となります。
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こちらのモードでも序盤はナノを倒しながら装備の強化に勤しむのですが、PvPに比べてドロップ品よりポイント利用による強化の方に重点が置かれていると感じました。そのため敵ナノを丁寧に倒してポイントを稼ぐのが重要なのですが、エリアの汚染度の上昇に伴って敵も強化され、最後にはスリップダメージを受けるようになることから、ゆっくり探索するというわけにもいかないのが緊張感を引き立てます。PvPならばソロでもある程度立ち回れたのでのんきに構えていた筆者も、スリップダメージを中心になかなか苦戦を強いられ、初回では第一段階のボスも倒せずに力尽きてしまいました…。
3人スクアッドで6人力!?ゲムスパ部隊 vs「タイラント」の死闘
ソロでの攻略に限界を感じ、ここからは編集部を招いて3人スクアッドでプレイしました。PvPはやはりBotとの対戦でしたが、倒れた際に蘇生を行ったり、回復キャラのスキルが光るなどより強気なプレイングが可能になりました。蘇生は多少の無理が通る程度には迅速に行え、前に述べたように力尽きてもスムーズにリスポーンできるうえ、プレイ面でのペナルティは少なく常にホットな戦いに身を投じられます。そのため初心者でも何もわからないうちにマッチが終わるということは少なそうに思いました。
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次にソロでは正直なところお手上げだったPvEで、チームプレイによってどれほどプレイ感が変わるのかを検証しました。やはり数の力は正義。初回の挑戦で歯が立たなかった第1段階のボスを軽々突破しステージ2のボスまで難なくたどり着くことが出来ました。
しかしここで明らかに敵が固く感じるようになり、弾薬も回復も足りなくなってあえなく撃沈…ですが失敗してもModは入手できるため、すぐに装備を整えて再挑戦したところついにラスボス、タイラントと相対することが出来ました。
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タイラント戦ではそれまでとはうって変わりショップやエクスチェンジャー、弾薬箱等が一通り用意された部屋に移動。ここまで集めたポイントを存分に使って最後の戦いに備えた後、直接戦闘が始まります。ゲムスパ部隊一同死力を尽くして戦いましたが、初戦ということもあって動きを見切れず、またやはり、ボスへ挑むには少し戦力が足りなかったのか1撃貰うだけで倒されるような攻撃もしばしば。奮戦むなしく敗北を喫しました。
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時間の都合もあり、得たものをフルに使って万全の強化と作戦で臨んだ最後の一戦に出陣。ここまで来たゲムスパ部隊には前半戦のナノなど敵ではありません。最初の苦労が嘘のように敵が溶ける様に勝利を確信しながらスムーズにタイラント戦へと移行します。前半戦を効率よく進めたことで装備も充実し、やはり強力なタイラントの攻撃に途中ヒヤッとすることはありながらも、思ったよりあっけなくタイラント戦をクリアできてしまいました。
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遊び方から戦闘スタイルまで違いが許容されるゲーム体験の幅広さ
今回のプレイを通じて、このゲームの魅力はカスタマイズ性の広さと、それに伴うプレイスタイルの個性が顕著に表れる点にあると感じました。今回ゲムスパ部隊で行った3時間のプレイでも、ローリングしてカウンターショットガンをぶっ放すメンバー、弱点にスナイパーライフルをねじ込むことに喜びを感じるメンバー、そしてLMGとアサルトライフルで弾をまき散らしながら重点強化したナノを操る筆者と3者3様の遊び方となり、その全員が十分に活躍できていたと思います。
Botとの対戦であってもきちんと駆け引きと緊張感を感じられたPvPモード、ハクスラらしく最初は骨太の難易度でありながら得た報酬で自身を強化すれば成果が目に見えて実感できるPvEモード、どちらもが高い完成度で作られているのも評価できる点です。どちらかだけに興味があって始めるという人も十分に満足できるのはもちろんとして、どちらのモードでも、もう片方のモード用のModもドロップするため、もう片方のゲームモードへ興味を持った際にも移行しやすそうに感じます。既存プレイヤーが友人を誘う際にもこの点は有利に働くのではないでしょうか。
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反面、強化要素や武器のカスタマイズ要素の開放にはかなり膨大な時間がかかるように思えます。特に武器カスタムはそれぞれの武器の熟練度に依存する部分が多く、今回のプレイで体験できたのはごく一部の要素に留まりました。しかし、こうしたオンラインゲームの前例に照らせば一度夢中になれば何十時間、何百時間とプレイすることも当たり前ですし、実際のサービスの段階ではさらに課金によって手間を省いて要素を開放できるという可能性も考えられます。なお、記事の執筆時点では課金要素の詳細は発表されていませんが、テスト内でもスキンの購入用通貨の存在が確認でき、実際に配布された通貨で購入できるようになっていました。
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また、蘇生や回復の時間を示すゲージが見にくく、ナノへの指示の出し方も少し説明不足と感じる部分があるなど、始めてプレイする際には戸惑うことも多いかもしれません。ただ、初めのマッチ後に開放される射撃場や、キャラクターコントロールの練習場では、実践を交えて丁寧にゲームの要素を教えてくれる訓練モード等も利用できます。
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キャラクターの能力やModの組み合わせによる相乗効果は今回のプレイでは到底遊びきれない程に豊富で、とことんやりこめそうな本作。ハマれば容易に時間が溶けることが想像できます。敵やイベントのバリエーションを増やし、たくさんのプレイヤーを本作の魅力にうまく取り込めば、既存のオンラインシューターに負けないコンテンツへと発展していけることでしょう。
基本プレイ無料となる『SYNCED』は、Windowsを対象にSteam/公式サイトで配信予定。12月10日よりオープンβテストが開始される予定で、Steamでは「アクセスをリクエスト」と書かれたベータへの参加申請ボタンも用意されており簡単にテストへの参加が可能です。公式Twitterアカウントではオープンβテスト開催記念のキャンペーンも実施中です。