『メトロ』シリーズで知られるデベロッパー4A Gamesは、ロシアによるウクライナ侵攻の影響や現在進行中のプロジェクトなどについて説明するスタジオアップデートを公開しました。
4A Gamesはマルタ共和国及びウクライナのキーウにスタジオを持つ国際企業です。2014年頃からウクライナ国内の情勢不安を理由にマルタへの本拠地移転を進めていましたが、チームにはウクライナ人も多く、そのほとんどはキーウのオフィスや市内の自宅で開発を続けている状況にあるとのこと。また、スタッフの中には爆撃で家を失った者や軍に入隊した者、更には命を落とした者も存在するとしており、戦争による影響は計り知れません。
しかし、このような逆境の中にあってもウクライナとスタッフの精神と決意は固いままであるとし、楽しみにしていることとして『メトロ』次回作に言及しています。シリーズを通して反戦的なメッセージを伝え続けてきた中で、実際に戦時下の暮らしを体験したことが次回作の物語についてもう一度考えるきっかけとなり、より良い方向へ変化しつつあるとのこと。『メトロ』のテーマであった対立や権力、政治、圧政、抑圧などが新しい日常になりつつある恐ろしい状況を受け入れて、新たな目的をもってそれらをゲーム内に織り込んでいると説明しました。

また、もう1つのプロジェクトとして『メトロ エクソダス』のMod開発ツール「エクソダスSDK」も紹介。単純なModだけではなくスタンドアロンコンテンツも作成可能な完全なエディターで、既にPC版『メトロ エクソダス』の所有者向けに無料公開が行われています。詳細な利用方法や利用規約などは公式ドキュメント(リンク先英語)に記載されています。


4A Gamesスタジオアップデート全文は公式サイト(リンク先英語)で確認できます。