※本記事には『ELDEN RING』本編のネタバレが
含まれています。閲覧にご注意ください。

発売から1周年を迎え、全世界で2,000万本以上を売り上げたフロムソフトウェアの大ヒット作『ELDEN RING』に、遂にDLC「Shadow of the Erdtree」の開発が発表され、待ちわびたプレイヤーたちの歓喜の声で界隈は大きく盛り上がっています。
発表された情報は現時点ではたった1枚のビジュアルアートのみですが、よく訓練されたフロムファンなら、その1枚の絵から様々な考察を導き出すもの。本記事でもその一端に触れるべく、いくつかの考察に挑んでみたいと思います。
謎多きデミゴット「ミケラ」の詳細が明かされるのか?
ビジュアルアートで最も目立つのはやはり手前に描かれた謎の長髪の人物と、画面奥で黒く禍々しい様子を見せる巨大な樹木でしょう。DLCがこの2つの要素を主軸に描かれるであろうことは容易に想像できます。
ではまず、手前の人物はいったい誰なのか?既にSNSではいくつかの説が提唱されていますが、ここではデミゴッド「ミケラ」説を支持しようと思います。理由はいたってシンプルで、外見が酷似しているからです。
本編でミケラの姿がはっきりと確認できるのはオープニングムービーでモーグに連れ去られる場面のみですが、この金髪と特徴的な髪型はまさしくビジュアルアートの人物のものと一致します。

また、ミケラは本作屈指の強敵である「マレニア」の双子の兄であり、聖樹信仰やモーグによる誘拐の対象など本編で強烈な存在感を残しながら、その姿をほとんど現していないという特徴を持つ、DLCのテーマとなるに相応しいミステリアスさを秘めています。
そんなミケラですが、アイテム「誘惑の枝」の説明文では誰からも愛され、愛するを強いることができたと表現される人物だった様子。ビジュアルアートではそんな彼(彼女?)が墓場にただ一人佇むのみである点も気になる所です。

輝きを失った黄金樹に絡み合う、もう一本の樹
続いて狭間の地の象徴であり、何事かの起こりを感じざるを得ない存在感を放つ、黒く変わり果てた黄金樹らしき巨木についても見ていきましょう。
本編で象徴的に描かれていた木と言えばやはり黄金樹。しかし金色に輝き力強く立っていた黄金樹の面影は、ビジュアルアートの物からはすっかり消え失せているように思えます。唯一その名残があるとすれば、痛々しく広がる大きな傷と、そこから流れ出る樹液のようなものが放つ輝きでしょうか。この傷や樹液は、磔となった女王マリカを貫くルーンと共通しているようにも見えます。

また、よく見るとこの木は二つの木が絡み合っているようにも見えます。本編で登場した黄金樹に匹敵する木と言えば、ミケラの聖樹に他なりません。この点でもミケラのDLCでの存在感を示しているとするのは考えすぎでしょうか?
本編で明かされた情報では、ミケラは黄金律に代わる律となるために聖樹と一体化することを目的としていました。DLCでは、ミケラがその決意へと至った経緯が描かれる可能性を感じてしまいます。

以上のように、たった一枚のビジュアルアートからいくつもの考察を繰り広げられそうなDLC「Shadow of the Erdtree」。本記事で示したものはあくまで一例に過ぎず、本編でプレイヤーの大きな助けとなるトレントらしき馬や、その元の主と画像の人物の関係など、まだまだ考察の余地は多数残されています。
制作発表直後から続報が気になって仕方がない本DLCですが、次の情報が明かされるまでの間、広く果てしない考察の海に漕ぎだしてみてはいかがでしょうか。