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中国・江蘇省にある公立学校にて、学生が式典のためゲーム『原神』を元にした出し物を舞台でリハーサルしていたところ、“「日本文化である」と判断した同校の校長に叱責された”と海外メディアで報じられています。
『原神』の出生地を知らなかった校長
『原神』とは、中国・上海に本社を置くmiHoYoが開発・リリースしたオープンワールドRPGです。本公立学校の式典舞台のため、学生が同ゲームの「花神の舞」を元にした出し物をリハーサルで披露していたものの、同校の校長は「背景の絵や音楽は全て日本文化である」として、「プライベートで楽しむならいいが、公の式典の舞台ではこのような文化は絶対に許されない」と叱責しました。
本作はモバイル版リリースから2年で約5,000億円の収益を上げていることが報告されているヒット作。中国政府からは、2022年における(同国の)文化観光デジタルイノベーション実践事例トップ10としてランクインさせられるほどですが、同校校長はその外観などから日本由来のものとして判断してしまったようです。
文化的自信か?それとも文化的劣等感か?
なお真偽は不明なものの、中国動画共有サイトbilibiliや海外大手掲示板サイトRedditなどで拡散されている本件。“『原神』の出生地を知らなかった”という点が注目を集めている一方、同校長が続けた「私たちに必要なのは前向きな中国文化であり、これは日本人の舞台ではない」という発言から、「これは文化的自信なのか?それとも文化的劣等感なのか?」と疑問に思う声もあるようです。
※UPDATE(2023/06/03 13:04):記事リード文にて「叱責させられた」としていた部分を「叱責された」に修正しました。コメント欄でのご指摘ありがとうございます。