発売を予定している期待作のデモ版が多数配信されるイベント「Steam Nextフェス」。その中から1タイトルをピックアップし、プレイレポートをお届けします。
本稿では、食べ物遊びシム『Nour: Play with Your Food』をご紹介します。
禁断の食べ物遊び！子供心がくすぐられるデジタルおもちゃ
「食べ物で遊んじゃダメ！」という言葉は、多くの人が子供の頃両親から怒られたことのひとつではないでしょうか。筆者もあまり食べ物で遊ぶのは良くないことである、という意識はありますが……ゲームであれば別！『Nour: Play with Your Food』で、存分に遊び尽くしたいと思います。
今回配布されたデモ版では4つのステージが遊べますが、そのうち3ステージを紹介します。なお本デモ版はDualSenseコントローラー推奨となっており、キーボード操作はまだ調整中。PS5を持っている方は、PCにDualSenseを繋いで遊んでみましょう。
最初のステージは、ポップコーンを作るというものです。○△□×ボタンを押せば種が弾けて、ポップコーンのできあがりです。
もちろんそれだけではありませんよ！リズムよく弾けさせれば左上のゲージが溜まっていき……
「呪文」を発動させることができます。最初は「星座」「フリーズ」「イグナイト」の3種から選択できます。
「冷やしポップコーンってあんま聞いたことないな……」と思い、ここはフリーズを選択。すると、ポップコーンたちに白みがかかり固まってきます。
もう一段階呪文を掛けてみると、なんとポップコーンの塊に！板を傾けても落ちません。
ステージに飽きたら右スティックを下にずっと傾けることで、ステージを終了し、次のステージに進むことができます。
このステージでは、1つの肉挽き器と3つの食材が用意されています。試しにポップコーンを入れてダイヤルを回してみると……。
なんとポップコーンがミンチ状に。……ポップコーンがどういう食べ物か知ってる？
さくらんぼや謎のピンクキューブもミンチ（というより麺？）になるので、非常に不思議な気分になります。
L1を押しながら十字キーや○△□×ボタンを押せば特殊なものも出せるようになります。サーモン寿司や謎の機械、目玉焼きもミンチにできます。もうなんでもアリ！
飽きたらR2を押してメチャクチャにしちゃいましょう。サーモン・機械・目玉焼きのミンチが丸まった姿は毛糸玉にしか見えない……。
3ステージ目は、日本人も外国人もみんな大好きなラーメン。「KIKKOBOI soy sauce」が笑いを誘います。超大盛りの特製ラーメンを作ろう！と思いたち、ひたすら具材を載せていきます。
大量の麺やナルト、完全に生肉っぽいチャーシューや餃子（！？）、角砂糖（？？？）などを載せて完成です。思った以上に絵面がやばい。
本作では呪文だけでなく様々な道具も用意されていて、ナイフや食紅、肉叩きハンマーなどを選ぶことができます。
食紅をスープに垂らせば辛いラーメンのように真っ赤になり……。
麺をハンマーで叩けば平打ち麺に！フリーズ呪文と併用すれば、芸術的なオブジェが作れそうです。
本作の魅力のひとつは、飽きたらヤケクソプレイができるというところにあると思います。ラーメンに具材を載せまくって「飽きたな……」と思ったら炎上呪文を掛けてまっ黒焦げ麺にするのが妙に面白く、お腹を抱えて笑ってしまいました。……疲れているのかもしれません。
『Nour: Play with Your Foods』は、ステージごとに用意された仕掛けと食べ物を組み合わせて、罪悪感なくおもちゃにできるのが楽しい作品です。とにかくボタンをたくさん押して仕掛けや食材の反応を見ても良いですし、アレをしたらどうなるんだろう？と好奇心を膨らませられるのも楽しいです。時折シュールなことが起こると、小学生に戻ったような気持ちで爆笑できます。
一方で、操作がやや複雑なのは気になりました。使い方がパッとわかりづらい道具があったり、思ったように操作できないというストレスを感じる場面が少しありました。設定で画面端にガイドを表示できるようになると嬉しいかもしれません。
禁断の食べ物遊びは楽しいスパ！
対応機種：PC（Steam）/PS5（デモ版はPCのみ）
記事におけるプレイ機種：PC
記事執筆時の著者プレイ時間：45分
￥3,272
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
