2023年も後半戦に入り、灼熱とともにSteamサマーセールがやってまいりました。毎年現れてはユーザーの財布をすっからかんにする魔性のシーズン、今年は一体どんなドラマが繰り広げれるのでしょうか。
本記事のメインテーマは、「10周年」に関連したタイトルピックアップ。突然の2013年集中砲火に一体何が……!ともあれ温故知新とまでは言いませんが、今回取り上げたタイトルから当時を振り返る事ができる良い機会ではあるはず。アップデートだったり、製品版リリースとのタイミングの兼ね合いで一部2013年を前後するものもありますが……ご容赦下さいませ……!
Game*Sparkでは他にもテーマごとにタイトルをピックアップした記事をいくつか掲載するので、もし興味のある方は是非そちらもご覧ください。ともあれ今回ご紹介するのは下記10タイトル。早速やってまいりましょう。
『Kentucky Route Zero: PC Edition』
『TrackMania² Canyon』
『Baldur's Gate: Enhanced Edition』
『バイオショック インフィニット コンプリート・エディション』
『FEZ』
『Call of Juarez: Gunslinger』
『Papers, Please』
『PAYDAY 2』
『Path of Exile』
『7 Days to Die』
『Kentucky Route Zero: PC Edition』
ケンタッキー州の地下洞にあるという秘密のハイウェイを舞台に、不思議な人々との出会いをテーマにしたアドベンチャーゲーム。その味わい深い独特なグラフィック、心を掴んで離さないストーリー展開、印象的なBGM……どれをとっても魅力的です。また、インターフェース以外に翻訳についてもアップデートが入り、日本語でプレイしても作品世界を損なわないものとなりました。
『TrackMania² Canyon』
カーレースといえば、シミュレーションに基づいたリアルな挙動だよね!という方向性ではなく、その真逆のなんでもぶっ飛んでいいよね!というストロングスタイルで駆け抜けた本作。美麗なグラフィックによる壮大な風景の中を飛ぶわ回るわ急勾配だわとアクロバットに走行するよう設計されたコースを、これまた大量のマシンがひしめき合いながら爆走していきます。シンプルながらも激しく楽しめるプレイフィールは今でも十分遊べることでしょう。
『Baldur's Gate: Enhanced Edition』
1998年に第一作目がリリースされてから世界中何百万人ものファンに愛され、数多くの受賞歴を持つ本シリーズ。本作には『バルダーズ・ゲート』 と、その拡張パック 「テイルズ・オブ・ザ・ソードコースト」、新規シナリオとNPC3人などが追加され、プレイヤーキャラクター用にボイスセットも用意し、リメイク元から400箇所以上の改善および修正対応と気合の入ったアップグレードが行われています。
『バイオショック インフィニット』
『バイオショック』シリーズでお馴染みの本作。初代が海底都市だったのに対して、こちらは大空に浮かぶ巨大都市。スカイフックによるレール移動を初めとするアクションや攻撃などが多彩に、そしてよりド派手にパワーアップしました。プラスミドとは少々異なりますが、ビガーによる特殊能力も非常に強力。舞台が空中だからか、移動時に景色を眺めるだけでも十分楽しく、また戦闘時も宙を舞うようなスタイリッシュバトルを楽しめるのが魅力です。
『FEZ』
一見するとドットライクの2Dゲーム……しかし実は前後左右に回転できるとんでもない情報密度である本作。当時この3次元トリック(?)はなかなかの衝撃でした。アクション自体は至ってシンプルではありますが、文字通り立体的な思考を求められるプレイフィールは独特で、小さなひらめきから「もしかしてこれは……?」とマップを回転させることで道が繋がったときの快感は素晴らしいものがありましたね。
『Call of Juarez: Gunslinger』
西部開拓時代を舞台に賞金稼ぎとして無法者を狩っていく……そんなワイルド抜群なFPSタイトルが本作。歴史に名を残す伝説のガンマン達も登場し、そこで展開するストーリーなど雰囲気は最高です。何より作品世界の代名詞ともいうべき銃撃戦のカタルシスは時を経ても色褪せず凄まじい。敵を倒して銃の腕を磨き、スキル、アビリティを駆使しながら名を上げてまいりましょう。
『Papers, Please』
アルストツカに栄光あれ、でお馴染みの言わずと知れたお仕事系ゲームの名作。プレイヤーは入国審査官として、国境検問所で働きます。提出された書類を机に並べて、日付一つに至るまで細かくチェックし、不備があれば入国拒否と仕事には厳しい姿勢を見せると良いでしょう。しかし社会を包む不穏な空気、爪先に火を灯すような生活、ちょっとした気の迷いから賄賂を受け取ってしまったら……。取捨選択による結果の重さに胃がぐっと押されるプレイフィールは唯一無二なタイトルでしょう。
『PAYDAY 2』
ピエロのマスクを被った4人組で銀行強盗を行うFPS『PAYDAY』シリーズのタイトル。Steamで最もプレイされたゲームの一つとして10年間君臨しているとも言われている本作は、ワシントンD.Cを舞台に強盗街道を爆走します。コンビニ強盗から大手銀行への押し入りに至るまで、ありとあらゆる仕事が選択可能。最大4人によるCo-opも可能で、より大きな仕事と報酬を狙ってみましょう。ちなみに2023年9月22日にはシリーズ最新作『PAYDAY 3』のリリースも決定。多くのファンが喜びの声を上げています。
『Path of Exile』
本作は、基本プレイ無料のアクションRPG。ダークファンタジーな世界を舞台に、プレイヤーはExileとして暗黒の大陸を生き抜き、復讐の力を得るために戦います。ハードコアゲーマーによって作られたという本作は、リリースから長い年月が経過しても同時接続数が大型アップデートのたびに更新されるなど、いまだ大きな人気を誇ります。2022年には遂に日本語にも対応し、その間口をさらに広げました。
『7 Days to Die』
元祖ゾンビサバイバル、サンドボックスRPGと銘打たれたFPSタイトルの本作。どこかのショッピングモールでモツ抜きをしているジャーナリストのゲームとはまた方向性が異なり、RPGにFPSと続いたところへ、サバイバルホラーとタワーディフェンスをも一緒に煮込んだゾンビの闇鍋みたいな状態になっています。クラフト、建築、探索といった豊富なコンテンツを思い切り遊べるという点で当時のトップランナーの一角を担うゲームでした。
こうしてタイトルを並べてみると、今でも十分遊べる作品ばかりなことに気が付きます。そして10年という月日の経過があっという間であることもわかります。嘘でしょ、ついこの間みたいな感覚だったのに……!とはいえこうして驚いている今から数えて10年後もきっと、「嘘でしょ2023年ってつい一昨日みたいな感じだったのに……?!」と行っているような気がします(老い)。