
コスト削減や経営の効率化を目的とした「リストラプログラム」を推し進めるEmbracer Groupですが、Gearbox Entertainmentの売却を検討しているとの報道が行われています。
Gearbox Entertainment売却含む選択肢を検討
独占情報として報じたロイターによると、Embracer Groupは『ボーダーランズ』シリーズなどで知られるGearbox Entertainmentについて、売却を含む選択肢を検討しているとの情報が3人の匿名の関係者からもたらされたとのこと。国際的なゲーム企業を含む買い手候補に向けたマーケティング資料の製作は既に行われているものの、最終的に取引が行われないまま終わる可能性も残されているとしています。
買収繰り返し拡大続けるも「リストラプログラム」が進行中
Embracer Groupは、2021年2月にGearbox Entertainmentを約13億ドルで買収することを発表。そのほかにも、リブート版『トゥームレイダー』の開発で知られるCrystal Dynamicsなど多くのスタジオを買収し事業の拡大を続けていました。
ところが、2023年6月にコスト削減や経営の効率化を目的とした「リストラプログラム」を発表。一部スタジオの閉鎖や売却、未発表プロジェクトの中止や一時停止、開発以外の費用削減などを2024年3月まで段階的に行っていくとしていました。2023年9月にはこのプログラムによるものと思われるGearbox Publishingのレイオフが行われており、今回の売却報道はその矢先の出来事ということになります。
Embracer Groupはロイターに対してコメントを控えており、今後の動向に注目が集まります。