DL回数に応じた”Unity税”導入に業界騒然―「Unity Runtime Fee」突如発表の大きな余波がゲーム業界を揺るがす? | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

ハードコアゲーマーのためのWebメディア

DL回数に応じた”Unity税”導入に業界騒然―「Unity Runtime Fee」突如発表の大きな余波がゲーム業界を揺るがす?

大規模なゲームであれば法外というほどの金額ではないようですが……。

ニュース ゲーム業界
DL回数に応じた”Unity税”導入に業界騒然―「Unity Runtime Fee」突如発表の大きな余波がゲーム業界を揺るがす?
  • DL回数に応じた”Unity税”導入に業界騒然―「Unity Runtime Fee」突如発表の大きな余波がゲーム業界を揺るがす?
  • DL回数に応じた”Unity税”導入に業界騒然―「Unity Runtime Fee」突如発表の大きな余波がゲーム業界を揺るがす?

Unity Technologiesは2024年1月1日より、ゲームエンジン「Unity」にゲームのインストール数を基準とする利用料「Unity Runtime Fee」を導入すると発表しました。

幅広く使われているゲームエンジン

Unityはインディーから大手まで多くのデベロッパーで使われているゲームエンジンです。デベロッパーの規模と収益に応じて利用料を払う必要がありますが、小規模であれば無料で利用できることもあり、インディー開発者にとっては心強い存在でした。また、Unity側も以前より広くインディー開発者向けの施策や宣伝を行ってきました。

しかし、突如としてUnity製ゲームのインストールごとに掛かる利用料「Unity Runtime Fee」が発表されました。一定の規模までは無料ですが、条件によっては最大で1インストールあたり0.20米ドル(約29.44円)の利用料が掛かることになります。

Unity Technologiesは導入の理由として「ゲームがダウンロードされる毎に、Unity ランタイムもインストールされるため」と説明。徴収した”Unity税”で各サービスの充実を図るともしていますが、この発表に主にインディー開発者より多くの懸念が発表され大きな議論を巻き起こしています。

様々な懸念点が寄せられる

この発表に対し問い合わせが殺到したことをうけ、Unity側はQ&Aを公開。ゲームの再ダウンロードでも新たにカウントされることや、2024年1月1日より前のインストールは対象にならないことなど、ユーザーからの懸念点に回答しました。しかし、その内容は多くの利用者の不安を払拭するものではなかったようです。

フォーラムには急に料金体系を変えることへの不信や、そもそもインストール数が正確にカウント出来るのか?といった疑問が書き連ねられています。全ての開発者がこの対象になるわけではないですが、大きな変更に困惑は避けられないようです。「Unity Runtime Fee」は適用基準通りならば「少し売れた」程度の買い切りインディータイトルでは適用されづらいですが、例えば基本無料のタイトルなどでは大打撃が予想される他、スマッシュヒットしてしまった無料インディー、各種のサブスクリプションサービスなども大きな負担を開発者にもたらす可能性があります。今後の行方に注目が集まります。

《kaiware》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

特集

ニュース アクセスランキング

  1. 『GTA V』のテイクツーが「改造アカウント」販売中国企業を提訴―“リアルな裏社会”で1億ドル以上の利益か

    『GTA V』のテイクツーが「改造アカウント」販売中国企業を提訴―“リアルな裏社会”で1億ドル以上の利益か

  2. 『モンハンワイルズ』今後3週間のイベクエスケジュール公開!早速「クナファチーズ」と「特別な頭装備」をゲットできるクエスト配信中

    『モンハンワイルズ』今後3週間のイベクエスケジュール公開!早速「クナファチーズ」と「特別な頭装備」をゲットできるクエスト配信中

  3. 『モンハンワイルズ』のキャラメイクは「顔テクスチャ」が決め手!あえてデフォルト顔を使って、“美人”のコツを紹介

    『モンハンワイルズ』のキャラメイクは「顔テクスチャ」が決め手!あえてデフォルト顔を使って、“美人”のコツを紹介

  4. 残っているのは創設者と複数の従業員のみ、ゲームのアップデートも不可能―リメイク版『Until Dawn -惨劇の山荘-』開発スタジオが“事実上閉鎖”との報道

  5. 『FragPunk』ってどんなゲーム?知識ゼロのライターが流れ着いた無人島で予想してみたら...独創的なカードシステム採用の5v5シューターの魅力に物語(フィクション)で迫る!

  6. 『ゼノブレイドクロス DE』CMが公開!10年の時を経て…長年のファンから喜びの声

  7. 『モンハン』屈指の人気モンスター「タマミツネ」がゾイド化!コラボ商品「ガトリングフォックス ミツネ」予約開始

  8. リマスター版『The Last of Us』シリーズなどに携わったVisual Artsでレイオフ実施―PlayStation Studios Malaysiaのチームも対象とスタッフ報告も

  9. 『モンハン』ラージャンの厳つさを「ゾイド」で完全再現!コラボ商品「ナックルコング 斉天」爆誕―ドラミングもできちゃう

  10. 気分は鬼武者の主人公! 注目のアミューズメント施設向けVR『鬼武者VR Shadow Team』先行体験レポ

アクセスランキングをもっと見る

page top