
コンバットシム『War Thunder』などで知られるGaijin Entertainmentの開発したゲームエンジン「DagorEngine」がオープンソース化され、コミュニティで話題となっています。
空や雲など、リアルな風景エフェクトを生成するエンジン
DagorEngineは『War Thunder』をはじめ、『Enlisted』や『CRSED』といったGaijin Entertainment製のゲームで使用されてきました。2020年に『War Thunder』で行われた大型アップデート「New Power」ではゲームエンジン側も大幅にアップデートされ、雲の生成アルゴリズムの変更、光の反射などリアルで美しいグラフィックへと進化したことがコミュニティでも大きな反響を受けていました。


その後もアップデートのたびにグラフィックだけでなく、さらなるメカニズムの追加、変更なども行われています。先月の31日にも、大型アップデートである「Kings of Battle」が配信されたほか、ゲームとしてはリリースから11周年を迎えました。
突如としてオープンソースとなったゲームエンジン
Out of nowhere, Gaijin Entertainment open-sourced their War Thunder engine
byu/Atulin ingamedev
そんななか、突如としてGaijin社のDagorEngineのソースコードがGitHub上に公開され、コミュニティでは話題に。実際にゲームエンジンをダウンロードしたユーザーによれば、数は少ないもののサンプルのファイルなども用意されているようです。
また、オープンソース化によってユーザーがソフトウェアの確認、改良を行えるようになることで、開発者としてもさらに具体的なフィードバックを受け取り、改善に活かせるというメリットもあります。さらに、チートやクラッキングといった脆弱性に対しても、容易に対処できるようになるという見方も可能です。