『PAYDAY』元クリエイターが再び“強盗”に挑む!近未来舞台のSF協力FPS『Den of Wolves』発表!詳細に迫るインタビューもお届け【発表会レポート】 2ページ目 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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『PAYDAY』元クリエイターが再び“強盗”に挑む!近未来舞台のSF協力FPS『Den of Wolves』発表!詳細に迫るインタビューもお届け【発表会レポート】

高難度Co-op FPS『GTFO』もついに完結へ。

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『PAYDAY』元クリエイターが再び“強盗”に挑む!近未来舞台のSF協力FPS『Den of Wolves』発表!詳細に迫るインタビューもお届け【発表会レポート】
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サイモン・ヴィクルンド氏(画像左)、ウルフ・アンダーソン氏(画像右)

ここからは、かつてOverkill Softwareで『PAYDAY: The Heist』と『PAYDAY 2』を手掛けたゲームデザイナーのウルフ・アンダーソン氏と、『PAYDAY』や『ストリートファイター』、『ゴーストリコン』などさまざまなタイトルでコンポーザーを務め、『Den of Wolves』ではシナリオディレクターを務めるサイモン・ヴィクルンド氏へのインタビューをお届けします。

『Den of Wolves』が築く「想像可能な未来」とは?

――発表の中で、本作のために10 Chambersスタジオを作ったと仰っていましたが、いよいよ詳細を発表できる段階に来た現在の心境はいかがでしょうか?

サイモン・ヴィクルンド(以下、ヴィクルンド) 元々10人という少人数でスタートしたスタジオでしたが、『GTFO』が成功を収めたことにより、この野心的なプロジェクトに取り掛かれることにすごくエキサイトしています。

――『Den of Wolves』にて、かつてお二人がOverkill Softwareで手掛けられた『PAYDAY』と同じ「強盗」というテーマに立ち返ったのはどういったきっかけがあるのでしょうか。

 「強盗」というジャンルがCo-opゲームを作るにおいて完璧なテーマだと思っていますし、このジャンルはまだ未開拓の部分も多いのです。今回は『PAYDAY』と異なりSci-Fi世界を舞台にしていますが、これによって強盗というジャンルをもっと大きな世界に広げていけると思います。

――確かに、Sci-Fiと強盗は意外と見なかった組み合わせですね。同じ強盗ジャンルで、お二人の古巣が発売した『PAYDAY 3』はひとつ大きなライバルになるかと思いますが、同作についての印象はどうですか。また、『Den of Wolves』はこのジャンルにおいてどのような優位性を示せると思いますか?

ヴィクルンド 『PAYDAY 3』が成功したのはすごく良いことだと思います。でも『Den of Wolves』はそれ以上に受け入れられる作品を狙わなければなりません。

『PAYDAY 3』の場合は前作のオーディエンスがそのまま移行するはずなので、前作と似た要素を期待されると思います。しかし『Den of Wolves』はまったく新しいゲームなので、『PAYDAY』とは違ったコンセプトとして違った楽しみ方を期待してほしいですね。

――世界設定からはサイバーパンクに近しいものを感じましたが、そういったエッセンスは本作に込められているのでしょうか。

ヴィクルンド 私からみたサイバーパンクは「ファンタジーフューチャー」という感じがして、実際にこういった世界になることはありえないのではないか……とどこかで感じています。一方で『Den of Wolves』は「もしかしたらそうなるかもしれない」という世界設定にすることを意識して作っています。

――先ほどの発表内で、「黒吹き矢」という日本人が創業したらしき銃器メーカーのようなものがあったと思います。このような、日本人プレイヤーがニヤリとできる要素は他にもありますか。

ヴィクルンド 本作の舞台であるミッドウェイ自体がさまざまなカルチャーが溶け合い共存する世界になっているので、さまざまな国のさまざまな企業が自国の商品などを持ち込んだりしています。すでに400以上の企業をデザインしていて、その中には日本のラーメン屋なども含まれています。

――本作のプレイヤーキャラクターは既存のプリセットを選ぶ形なのでしょうか。それとも、自分だけのキャラクターカスタマイズを行えるのでしょうか。

ヴィクルンド 『Den of Wolves』では自分特有のキャラクターストーリーを作っていけるようにキャラクターカスタマイズを創造していて、『L4D』や『PAYDAY』、『GTFO』のようにすでに作られたキャラクターから始まるという形式ではありません。

――アクション(ラウド)とステルス、そしてその中間をどれでも選べるとおっしゃられていましたが、『PAYDAY』のようにミッション中シームレスに切り替えられるのでしょうか。

ヴィクルンド 本作ではダイナミックな体験を提供したいと思っているので、ミッション中にステルスからアクション満載のフェーズまで切り替わります。そのテンションの差を楽しんでいただきたいです。

――「プレイヤーの絆を深めるゲームデザイン」という点がすごく興味深かったのですが、具体的にどのようなものになるのでしょうか。

ヴィクルンド まずは、プレイヤーが「ここどうしたらいいの?」と困惑することがないような遊びやすいデザインを目指しています。そのため、ミッション自身がプレイヤーをガイドしてくれるようなものを考えています。

――DLCはどのような内容を予定していますか。

ヴィクルンド DLCによってメインストーリーラインを追加していく予定で、ゲーム内に等城する企業の情報や新たな地区を追加していく可能性があります。とにかくプレイヤーがみんなで遊べるようなデザインを考えているので、『PAYDAY 2』などと同様にひとりがDLCを所有していればみんなが遊べるような仕組みを考えています。

――コンソール版も予定していると伺ったのですが、PCとコンソールのクロスプレイは予定していますか。

ヴィクルンド クロスプレイはぜひとも対応したいのですが、今現在は最高のゲームを作るところに注力しているので、お約束はできません。10 Chambersが持っている哲学として「できないことを大きく見せない」ということと「出すときは期待以上のものをお出しする」ということを意識しています。

弊社は100人規模なのであまり大きな会社ではありません。もっと人が居たらクロスプレイなどゲーム外のことも注力できると思うのですが、今の規模ではまずしっかり完成させることを目指します。

――独特の世界設定も魅力ですし、そもそもCo-opシューターが人気なので、慣れている人から初心者まで多くの人が注目するかと思います。本作に期待するユーザーに向けてコメントをお願いします。

ヴィクルンド Co-opシューターファンには馴染み深い作品だと思いますし、初心者にもハードルの高くない作品にしたいと考えているので、ぜひプレイしてみてほしいです。

『GTFO』最終章の難易度はいかに!?

――早期アクセス開始からおよそ5年でついに最終章を迎えるわけですが、今の心情をお聞かせください。

ヴィクルンド いろんな感情が渦巻いてますね。ちょっと寂しくもあり、新たなプロジェクトに進むエキサイティングな気分もあります。でも、会社としては次の野心的なプロジェクトに進むのも大事なことなので、その点ではとてもワクワクしていますよ。

――今は『Den of Wolves』にかかりっきりだとは思うのですが、今後続編を作ったり、『GTFO』の世界を何かしらの形で活かすなどの展開は考えていますか。

ヴィクルンド 今のところ、私のキャリアの中で『GTFO』に取り掛かるのはこれで最後だと思っています。すごくニッチでハードコアな作品だったので、そんなにお金を稼げるゲームではなかったのです(笑)。

本作を作った目的はとにかく「好き」だからというものだったのですが、コミュニティからは大きな反響があったので、成功した作品ではあると考えています。ただ今のところは考えておらず、『Den of Wolves』に注力します。

――『GTFO』といえば高難度!という大きな特徴があると思うのですが、これまでで最難関くらいのものを期待しても良いのでしょうか。

ヴィクルンド 「RUNDOWN 8 DUALITY」はさまざまなひねりが加えられていて、とてもサプライズの多い章になると思います。最初はすごく簡単に始まるのですが、ゲームが進むにつれて予想もしていなかったようなことが起こりますよ。

RUNDOWN(章)の追加を通じてコミュニティの反応はどんなものになるか?というのは毎回実験していたのですが、いつも面白いものが返ってくるので、開発に役立てています。

――先ほど「コンソール版についていいニュースがあるかも」ということを仰っていましたが、もし出るとしたらPS4/Xbox Oneのような旧世代機やニンテンドースイッチなどもサポートするのでしょうか。それとも新世代機限定となるのでしょうか。

ヴィクルンド めちゃくちゃいい質問ですね!ただ、今のところは言えることがありません……すみません。

ウルフ・アンダーソン 古いプラットフォームでいきなり出したら面白いかも。Xbox 360とか、3DSとか、コモドール64とか(笑)。

――ありがとうございます(笑)。本作は高難度ですが、好きな人はとことん好きな作品かと思います。この最終章に大きな期待を寄せている人もきっと多いかと思いますが、熱烈なファンに向けてメッセージをお願いします。

ヴィクルンド 『GTFO』は本当に情熱をかけて作ったゲームです。ニッチなゲームではありましたが、それが響く人たちからは本当に愛されたゲームになりました。特に日本ではまだ英語しかなかった頃からかなりの数のファンがプレイしてくれていたので、それを見てローカライズを決定したくらいなんです。

アンダーソン ただ、最初のローカライズはクオリティが低いということをコミュニティが言ってくれたので、2度目のローカライズも行いました。それほど日本向けに情熱をかけて開発したのです。

こういった日本コミュニティの皆さんの熱量がなければ、今回のように日本に来てメディアの皆さんと会ってお話するなんてことは想像もできませんでした。日本の皆さん、ありがとうございます。

――ありがとうございました!

『Den of Wolves』は、現在開発中。『GTFO』の最終章「DUALITY」は本日配信で、日曜日まで無料プレイも実施中です。

《みお》

超雑食の若年ゲーマー みお

2021年3月よりフリーでゲームライターをしています。現在はGame*SparkとIGN JAPANで活動し、稀にINSIDEにてニュース記事を執筆しています。お仕事募集中。ゲームの趣味は雑食で、気になったものはクラシックゲームから新しいゲームまで何でも手を出します。主食はシューター、ADV、任天堂作品など。ジャンルやフランチャイズの歴史を辿るのも好きです。ゲーム以外では日本語のロックやアメコミ映画・コメディ映画、髪の長いお兄さんが好きです。

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