id Softwareが開発した歴史的傑作『DOOM』が30周年を迎え、各所でお祝いや新規プロジェクトの発表が行われました。
FPSというジャンルを切り開いた歴史的傑作
本作は、id Softwareが1993年にMS-DOS向けに開発したFPSです。3D空間を探索しながらショットガンやチェインガン、ロケットランチャーなど多種多様な武器を使って敵を倒し、ゴールに辿り着くという内容のアクション型FPSとなっています。
敵によって攻撃方法や有効な武器が異なることから生まれる戦略性や敵がバラバラになるなどの残酷表現、細かく作り込まれシークレットも満載なマップデザインや、後にソースコードを公開したことによる改造(Mod)文化の盛り上がり、マルチプレイ対戦モードなど当時として画期的な部分が多く、その面白さは現代でも健在。1992年発売の『Wolfenstein 3D』とあわせてFPSというジャンルを切り開いた草分け的存在として知られます。
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この30年の間で続編や他メディアへの展開、そしてユーザーによるMod(本作ではWAD、全体的に作り変える大規模なものはMEGAWAD呼ばれる)が多数展開される人気シリーズに。最近では、本作のバイオレンスさや激しいアクションを継承したリブート版『DOOM』や『DOOM Eternal』が発売されています。
生みの親が新作WAD公開!
これに合わせて、本作の生みの親のひとりであるRomero Gamesのジョン・ロメロ氏が非公式の新作MEGAWAD「SIGIL 2」を無料で公開。これは25周年の際に公開された本編の先にあるエピソード5を描いたMEGAWAD「SIGIL」の続編となっており、わずか2MBという小さなファイルの中にハードコアなゲームプレイが詰まったエピソード6となっています。
あわせて、Twitchではジョン・ロメロ氏および、『DOOM』のプログラマーであったジョン・カーマック氏が対談。英語のみではありますが、たっぷり2時間話し合う配信になっていますので、興味のある方はチェックしてみてください。
WADの公開はジョン・ロメロ氏だけにとどまらず、人気MEGAWADの続編となる「EVITERNITY II」も配信。本編とは趣の異なる36もマップを舞台にたっぷり楽しむことができます。
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記念すべき30周年を迎えた『DOOM』は、PC/コンソールの各種プラットフォームで配信中。PC版は自由にWADや互換エンジンを導入できるほか、コンソール版にも一部WADが導入できる仕組みが備わっていますので、「SIGIL 2」や「EVITERNITY II」をプレイしてみてはいかがでしょうか。