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今年も「TOKYO INDIE GAMES SUMMIT 2024」が開催されました。吉祥寺の街をつかって行われる大規模なインディーゲームイベントで、子ども連れのためのキッズエリアの展開や入場チケットを提示してのハモニカ横丁でのドリンク提供なども行われたようです。本稿ではそんなTIGS2024に出展していた『ワルキューレスクワッド:突破せよ』のプレイレポをお届けします。
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台湾の開発チームDigital Crafterが手掛ける『ワルキューレスクワッド:突破せよ』は、いわゆるヴァンサバライクなシューティングサバイバルで、3人のワルキューレ(プレイアブルキャラ)を編成して任務に挑みゲームです。部隊を編成すると言っても大勢の敵兵が襲い掛かるあたり、よく見る“ヴァンサバライクな作品”に見えましたが、本作の独自性として思わぬ仕掛けも用意されていました。
本稿ではそんな『ワルキューレスクワッド:突破せよ』を実際に遊んでみた感触をお伝えしていきます。
◆ヴァンサバライクから一転、STGのような弾幕がばらまかれる緊迫感! ボス戦ではアグレッシブな攻めが重要かも
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プレイを開始すると、大勢のワルキューレがプレイアブルキャラとして並びます。体験版では6人のみでしたが、彼女たちは「所属組織」ごとに分かれているようでどのようなストーリーになっているかも興味が引かれます。
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とりあえず今回の試遊では、遠近対応できる布陣で出撃してみました。初めに感じた印象は初期の編成が重要なヴァンサバといったイメージです。(今回展示会用に用意されたマップだからかもしれませんが)想像より敵が多く出現してこちらを焦らせます。
近距離キャラ、遠距離キャラ、ドローンを駆使するキャラとバランスよく採用したつもりなのですが、そのせいで火力不足に陥ってしまいました。部隊編成の段階からどういう立ち回りをするか、戦術を練らないといけないでしょう。
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メンバーはいつでも交代可能で、強化ではキャラクターの顔が上部に書かれた選択肢が提示されます。また、マップにランダム配置されたオブジェクトを稼働させることで簡易的な防御バリアも発動できたりと、ヴァンサバライクの魅力がしっかり取り入れられている完成度の高さを感じますね。
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(オートで全員が攻撃してはくれるのですが)プレイアブルキャラを切り替えることで「遠距離にして逃げる」「近寄ってチェーンソーで攻撃する」など、目まぐるしく移動する必要に駆られます。少なくとも「周囲を旋回して勝手に攻撃してくれるビルドにしたからしばらく立ち止まって……」という展開は、バリア発動でもしないかぎりあまりないでしょう。
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さて、ヴァンサバライクでよくあることは「こちらの攻撃力が上回ったから、脳死で敵に接近して黙々と敵を倒していくこと」。それが魅力でもあり、思考が単調になる部分でもあるのですが、『ワルキューレスクワッド:突破せよ』は一味違いました!
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しばらくするとボスが出現し、なんと周囲の敵が全ていなくなります。本来なら雑魚の中に1体強力な敵が現れるのが定番と思っていたので、驚かされます。ボスは弾幕を放ってきて、こちらも今まで重ねてきたスキルで対抗するのですが……筆者はその時“普通のヴァンサバライク”と思い込んでいたために「これを避けてたら倒せているだろ」なんて甘いことを考えていました。
しかし弾幕の量はすさまじく、ヴァンサバらしく「ダメージを受けないこと」を前提に避けていると、知らず知らずボスとの距離が開いていくだけになります。もちろんそうするとこちらの攻撃は分散してDPSが下がり、弾幕に削られて負けることになります。そして徐々にボスの攻撃は苛烈に……!
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そして気付いたのが、これは“ヴァンサバライク×弾幕シューティング”なタイトルであるということ。序盤は雑魚を倒して強化を重ねるフェイズですが、ボス戦では弾幕を避けつつ積極的にボスに挑むシステムと認識しなければなりません! その認識が甘かったため、ボスの猛攻に耐えきれず負けてしまいました。
『ワルキューレスクワッド:突破せよ』は前述した編成したキャラの特性によるバランスの違いも存在していますし、どの強化を拾えるかでも話が変わります。そしてその上で「ボス攻略に適したビルド」を作っていくことになるわけですから、かなりの戦略性を有しているでしょう。
単なる“美少女で彩られたヴァンサバライク”ではなく、これに部隊としての要素、そしてボス戦というシューティングを掛け合わせた作品だと感じます。もちろんワルキューレたちも可愛くカッコいいですが……!
美少女たちの活躍はもとより、“ヴァンサバライク”をオリジナル要素でしっかりと別の一本に昇華させた『ワルキューレスクワッド:突破せよ』は、現在Steamにて体験版を配信中です。気になった方は一度プレイしてみてはどうでしょうか?