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ダンスフロアを盛り上げろ!ゼロから立ち上げる本格クラブ経営シム『Disco Simulator』がイベント企画に内装設計に大忙しで最高に楽しい【プレイレポ】

自分の製作したオリジナル音源もゲーム内で流すことができます。

連載・特集 プレイレポート

読者の皆さんはクラブに足を運んだことがありますか? 諸兄の中にはクラブと聞くと、「いかがわしい場所」「うるさい」「部活?サッカーやってたよ」など、あまり良いイメージがなかったり縁遠い方もいらっしゃるかもしれません。

しかし近年では、アニメソングをテーマにしたアニソンクラブイベントや日中に開催されるイベントなど、一昔前のようなアングラ感から脱却し、オープンなクラブカルチャーも親しまれています。

前段が長くなりましたが、今回はSteamでリリースされた手軽にいつでも本格的なクラブ体験が可能な『Disco Simulator』のプレイレポをお届け!Let’sパーリィー!

『Disco Simulator』とは

本作は、ポーランドを拠点とするデベロッパーGames Incubatorが開発するシミュレーションゲームです。同開発元から“非常に好評”な動物シム『Animal Shelter』や船解体シム『Ship Graveyard Simulator』といったタイトルも発売されています。

プレイヤーは、経営するクラブ(箱)の規模を選んで、バラエティ豊かな家具から小道具やトイレ、バーカウンターやDJステージなどを設置して自分なりの内装を設計したり、バーの店員や用心棒など従業員を雇いクラブ営業を円滑にしたり、曜日ごとにイベントを企画して有名アーティストを呼びフロアを盛り上げたりと、ゼロからクラブ運営を切り盛りしていきます。

オリジナル音源も流せる!? 操作画面・設定編

本作は、キーボード・マウス/コントローラー操作に対応。ただし、現在コントローラーはカメラの回転が一方向にしか出来ないので、逆回転したい場合はキーボード操作が必要です。オプションは、グラフィック/音/一般の3つから設定可能。まず、グラフィックは、一般的な解像度、表示モード、FPSなどを選択できます。

肝心のサウンド設定ではマスターボリューム、BGM、効果音別に調整できますが、なんといっても特筆すべきはゲームプレイ中に自分の音源を流せることでしょう。デフォルトでは、用意されたBGMのみですが、wav/mp3形式であれば自由にアップロード可能。なんちゃってビートメーカーの筆者は、試しにオリジナル音源を流してみたところ、あたかも本当に自分がDJ/プロデューサーになったような気分を味わえます。

一般項目では、キーバインドや言語設定が行えます。日本語にも対応しているので、没入感のあるプレイができます。

クラブ名やゲームモードを決めよう!導入編

設定が終わったら、早速ニューゲームを開始。まずは、マネージャーを選びます。はじめは元銀行員の「MARTHA」しか選択できませんが、ゲームが進行すればさまざまなバックグラウンドを持つ個性豊かな人物をアンロックできるようになります。

「MARTHA」というマネージャーはコスト管理に長けており、追加資金5000$、機材が10%オフになる特典がついた状態でスタートします。

そして、次は肝心のクラブの規模を決めていきます。大・中・小規模から選び、都市部の人気クラブなのか、目立たないがアットホームなクラブなのか、それぞれに特徴がある模様。筆者は、小規模で常連客のあつまる「LOS PALMOS」を選択。

クラブ名は、筆者が大好きな某賭博黙示録漫画に影響され「エスポワール」としました。訪れるすべてのお客様の希望と癒やしになりますように……。

最後に、勝利条件のある「標準モード」、自由にクラブ経営の出来る言わばサンドボックスライクな「クリエイティブモード」のどちらかを選びます。これでようやく経営の準備が整いました。

はじめてのクラブ営業 ~内装編~

さて、目標であるクラブ営業の第一歩を踏み出すため、内装設計に取り掛かりましょう。上掲画像が基本的なユーザーインターフェースとなり、下のタブからは「建設」「家具」「従業員」「アップグレード」「イベントスケジュール」といった項目にアクセスできます。

画面右側には、自分のアップロードした音源を含む「CHILL」「DANCE」「TECHNO」といったジャンル別のBGMが用意されているので、いつでも再生/停止可能となっています。また、次に何をすべきか分からなくなってしまったときも右側に「クラブの要件」と目的が表示されているので、迷うことはないでしょう。今回の所持金は20,000$からのスタートです。

まずは「建設」タブからデザインを決定していきます。あまり目立たないものの、壁紙や装飾の印象はそのクラブが持たれるイメージに少なからず影響を与えるもの。

ゲーム内では各デザインごとに「装飾ポイント」が設定されていて、ポイントが高くなるにつれ来場するゲストの満足度も変わってきますが、購入価格も上昇します。

そのままだと殺風景なフロアに、シックでモダンな「Rang」を配置。装飾ポイント2で、お値段は1枚20$となりますが、資金管理にも気を配らないとあっという間に軍資金が尽きてしまう恐れがあります。

壁の装飾は、暖色のグラデーションとサイバー感が素敵な「Lespac」を選択。少しづつですが、クラブらしい見た目になってきています。

続けて、要件にもなっているトイレの建設に取り掛かります。お酒やドリンクの販売があるため、トイレの数や場所はゲストの満足度や快適性に直結します。なお、実際のクラブでは音楽と酒でハイになった男女が、ワンナイトでムフフな行為をする噂の空間でもあります……(筆者は経験なし)。

エントランスからすぐアクセス可能な位置に、壁で囲いハート型のドアを2方向に取り付け、「家具」タブから450$の最高級トイレ「Gonviken2」を設置しました。

さらに、バーカウンターとソファ、小型テーブルなど、ゲストをもてなすくつろぎとコミュニケーションのスペースを設計します。筆者個人としてはクラブという場所は、あくまで「音楽とグルーブを浴びる空間」なので、お酒はオマケ程度という感覚。ということで、バーカウンターなどは入口から遠くの正面に、踊り疲れたゲストがゆったりとできるように配置しました。

そして、花形となるダンスフロア、DJステージの設置に取り掛かります。クラブには、多種多様な目的でゲストが来場しますが、やはり音楽に酔い踊りまくってナンボの空間なので、入口からすぐの場所に変色する「Skogssten」を敷き詰めました。ダンスフロアの真ん中に鎮座するのは、腹の底まで低音が響きそうなスピーカーを備えたDJステージで、これもクラブには欠かせない存在です。

はじめてのクラブ営業 ~従業員編~

内装もイイ感じに整い、さあ念願の初営業だ!と意気込んだものの、クラブ運営は大忙しで、一人で切り盛りするのは中々難しいのも現実。そこで、バーの店員や用心棒などを雇って快適でスムーズな営業を実現していきます。

従業員」タブでは、最初はバーテンダーと用心棒しか選択できませんが、のちに「ボディガード」「清掃員」「技術者」など上級従業員もアンロックできます。

まずはバーテンダーを雇ってみましょう。個性的な9人の中から選び、作業効率や雇用期間を比較してみて、「エスポワール」にピッタリな「Sonya」を選択しました。

次は、安心で安全な営業には欠かせない用心棒の雇用です。やたらとスキンヘッド率が高めですが、いかにもなイカツイ見た目の「Vincent」と、そこまで威圧感のない「Jack」を選んでみました。なお、各従業員は気に入らなければいつでも解雇可能です。

ついに初営業の夜! 果たして「エスポワール」の評判は

ひとまずは内装、従業員ともに準備万端になりクラブ「エスポワール」の初営業の夜を迎えました。

営業が始まると、次々とゲストが来場します。プレイヤーはクラブ内外の様子をリアルタイムで観察し、ゲストの現在数や、ハッピーで楽しいのか、それとも不満を持っているのかを細かく知ることができます。

他にも、ゲスト統計を見れば、混雑しているダンススポットやバー、トイレの数がすぐに把握でき、今後のクラブ運営の貴重な情報源になります。

営業中は、ゲストにまつわるさまざまな事件やミニゲームも発生します。例えば、入店しようとする怪しいゲストのデータを判断し、入場させるか追い払うかを迫られたり、寝ているゲストを起こしたり、散らかったゴミを片付けたりと、一筋縄ではいきません。

営業は夜通し行われ、午前8時に無事終了。来場したゲストの総人数、チケットやドリンクの売上額、従業員に支払う給料などをまとめた成績が表示されます。果たして結果やいかに……。

癒やしと希望のクラブ「エスポワール」の記念すべき営業初日は、総来場者数38人1705$の黒字で、まずまずの船出となりました。

さて、いかがだったでしょうか?『Disco Simulator』は、自分だけのクラブ空間を作り上げていき、手軽にクラブオーガナイザーとして遊べるのが最高に楽しく、クラブ歴が長い人でも、クラブ初心者にもオススメできる作品です。

ただ、選べる家具の種類や装飾品のカスタマイズなどは、現時点であまり幅や自由はなく、今後のアップデートでぜひ改善して欲しい点です。

スパ君のひとこと



オリジナル音源を流しながら遊ぶ『Disco Simulator』は最高に楽しいスパ!


  • タイトル:『Disco Simulator』

  • 対応機種:PC(Steam

  • 発売日:2024年3月5日

  • 対応言語:日本語あり

  • 記事執筆時の著者プレイ時間:3時間

  • 価格:1,700円



《DOOMKID》

心霊系雑食ゲーマー DOOMKID

1986年1月、広島県生まれ。「怖いもの」の原体験は小学生の時に見ていた「あなたの知らない世界」や当時盛んに放映されていた心霊系番組。小学生時に「バイオハザード」「Dの食卓」、中学生時に「サイレントヒル」でホラーゲームの洗礼を受け、以後このジャンルの虜となる。京都の某大学に入学後、坂口安吾や中島らもにどっぷり影響を受け、無頼派作家を志し退廃的生活(ゲーム三昧)を送る。その後紆余曲折を経て地元にて就職し、積みゲーを崩したり映像制作、ビートメイクなど様々な活動を展開中。HIPHOPとローポリをこよなく愛する。

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