ユービーアイソフトは、アクションアドベンチャー「アサシン クリード」シリーズ最新作『アサシン クリード シャドウズ』をPC (Epic Gamesストア/Ubisoftストア/Mac App Store)/PS5/Xbox Series X|S/Ubisoft+向けに2024年11月15日に発売することを発表しました。
本作の舞台は安土桃山時代の日本。天下統一に向けた戦乱の時代の中で、伊賀出身の忍である【奈緒江】と、史実に語り継がれる侍の【弥助】が、多くの歴史上の重要人物と邂逅し、日本の新たな時代を切り開く二人のストーリーをたどっていくことになります。
【弥助】はゲーム内で敵に囲まれても強力な戦闘能力で立ち向かうのが特徴。シリーズ初となる“史実人物による主人公”としても極めて異質な存在である彼は、あの織田信長に仕えていた武士として、多くの記録に残されています。
本稿では、伝説的な外国人の武士・弥助に注目し、彼がプレイアブルキャラクターとして使用可能なゲームを紹介していきます。
織田信長に仕えた黒人の武士・弥助とは何者か?
歴史上で弥助の存在が初めて記載されたのは1579年、イエズス会の宣教師であるアレッサンドロ・ヴァリニャーノが日本へと辿り着いたことを示す記録の中にあると言われています。ヴァリニャーノは従者としてモザンビーク出身の黒人を連れていたとして、当時の京都などでは一目見ようと大きな騒ぎになったようです。
1581年にヴァリニャーノは織田信長と面会。信長は宣教師の連れている従者に大きな興味を持ちます。太田牛一の「信長公記」の中にも“黒坊主”としての記述があり、十人力の剛力であることなどが記されています。信長がヴァリニャーノより譲り受けた黒人男性は【弥助】の名をもらい、以後は家臣として仕えることになります。
徳川家臣の松平家忠が記した「家忠日記」にも記述があるなど、複数の資料に存在が残されている弥助は、信長から重用されていたようです。しかし、彼が武士となったわずか1年後に本能寺の変が起こり信長は死亡。弥助も捕らえられ、明智光秀の判断で南蛮寺へと預けられ、以降は歴史から姿を消してしまいます。
近年は多くの時代劇や漫画などの創作作品に登場しています。NHKの大河ドラマ「秀吉」「軍師官兵衛」や、2023年に劇場公開された北野武監督作品「首」といったものから、Netflixで配信中のアニメ「YASUKE -ヤスケ-」など、彼をモデルにしているキャラクターや作品も増えています。
そんな弥助はゲームにも複数登場しています。次項では、弥助の使えるゲームを3本紹介していきます。
国盗りからアクションまで!弥助が使えるゲーム
◆『信長の野望』シリーズ
コーエーテクモゲームスの歴史シミュレーションゲーム『信長の野望』シリーズにも弥助が登場しています。最初に登場したのは2013年に発売された『信長の野望・創造』で、弥助は公式登録ユーザー向けの無料ダウンロードコンテンツとして「石川五右衛門」と共に配信されています。
DLCを導入することで、ゲーム内で登録武士として使用可能になります。能力としては優れた武力を持ち、攻撃を強化する采配能力や、鉄砲を強化する特性を持ち合わせている武士です。
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シリーズとしては『信長の野望・創造』以降すべての作品に登場。現時点でのシリーズ最新作『信長の野望・新生』では、歴史のifを描く新イベント「本能寺脱出」の中で弥助が信長を助けたシナリオが用意されています。
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◆『戦国無双5』
コーエーテクモゲームスのお馴染みの無双シリーズ『戦国無双5』でも、弥助はプレイアブルキャラクターとして登場しています。弥助は「百地三太夫」「山中鹿介」などのキャラクターと共に新規プレイアブル武士として紹介されています。
『戦国無双5』での弥助は篭手を武器にする武士として参戦。その出で立ちは出身地のアフリカの意匠を思わせるもので、豪快な格闘アクションを駆使した戦闘が特徴。独特の口調ながら真面目さと優しさを感じさせるキャラクターとして描かれています。
追加DLCでは特別シナリオ「武士の道修練戦」も用意されています。若き徳川家康と共に、次々と有名武士と戦いながら武士の心得を学んでいく内容で。さまざまな条件のある戦闘で難易度の高いシナリオです。
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◆『太閤立志伝V DX』
コーエーテクモゲームスのリコエイションゲーム『太閤立志伝』シリーズ。本作のナンバリング最新作である『太閤立志伝V』のHDリマスター版である『太閤立志伝V DX』では、リマスターの新規追加要素として弥助が登場します。
弥助は織田信長を主人公としたストーリー内で、イエズス会の宣教師ルイス・フロイスが紹介するイベントで登場。信長が彼を気に入って部下として取り立てることで、信長臣下として登録されます。能力としてはやはり武力が高く、戦闘に関する技能を所有しています。
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『太閤立志伝V』では武士と仲良くなるなどの条件で「札」を獲得するとプレイアブルキャラクターとして使用可能に。ただし、弥助を主人公として使えるのは本能寺の変が発生後の2つのシナリオだけなので、弥助を主人公として信長に仕えることは基本的に不可能です。
ちなみにゲーム内では鹿児島を拠点とする浪人として登場。これは、ルイス・フロイスの歴史書「日本史」内で、1584年に九州で発生した【沖田畷の戦い】の中に大砲を使用した黒人がいるという記述を元にしていると思われます(この人物が弥助かは不明)。
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そのほか、プレイアブルキャラクターではないものの、コーエーテクモゲームスの戦国アクションRPG『仁王』にも弥助が登場しています。弥助を取り上げている作品が多いあたり、やはりコーエーテクモゲームスの歴史ゲームの強さを感じますね。
最新の“プレイアブル弥助”が楽しめる『アサシン クリード シャドウズ』は、PC (Epic Gamesストア/Ubisoftストア/Mac App Store)/PS5/Xbox Series X|S/Ubisoft+向けに2024年11月15日に発売予定。Ubisoft+加入者や特定エディション購入者は、発売3日前の11月12日より開始されるアーリーアクセスを楽しむこともできます。
¥15,400
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