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【特集】『Chained Together』はなぜヒットした?鎖に繋がれた共同体の崖登り、『Only Up!』フォロワーながら友だちと遊んでハプニングで笑える

文字通り“足引っ張るな!”と悶絶するゲーム。

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【特集】『Chained Together』はなぜヒットした?
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日々たくさんのゲームがリリースされる現代。その分話題になる作品も多いわけですが、「どうしてこのゲームは人気なんだろう?」と思ったことはありませんか?

この連載では、ゲーマーから注目を浴びているゲームがなぜ人気になっているのかを分析します。記事を読んで、流行っているゲームに詳しくなっちゃいましょう。今回は、『Chained Together』をお届けします。

鎖に繋がれ、地獄を登る

本作は、鎖で繋がれた最大4人のプレイヤーが上を目指して登っていく3Dアクションゲームです。空中にはさまざまなオブジェクトが浮いており、下に落ちないように登っていかなければなりません。

オブジェクトが雑多に置かれた空間を登っていくというゲームプレイは『Only Up!』を彷彿とさせますが、地獄がテーマということでオブジェクトには比較的統一感があります。

本作の特徴は、なんといっても協力プレイが前提にあるという点。それぞれが鎖に繋がれているため、全員が息を合わせて攻略していく必要があります。もしタイミングがズレてしまうと、人が人に引っ張られて悲惨なことになりかねません……。

マップの仕掛けはタイミングよくレーザーを避けたり、金網を登ったり、曲がりづらい車で走行したりと非常に豊富。次にどんな仕掛けが来るのか……というワクワク感を持ってプレイできます。

筆者は合計3人でプレイしましたが、ひとりでも落ちたらまっさかさま……かと思いきや、意外とリカバリーできるのがポイントだと感じました。Eキーを押すとフレンドの鎖を引っ張ることが可能で、持ち上げてリカバリーすることも可能です。よじ登りの判定もかなり甘めで、キャラクターの頭部分に足場があったらよじ登れるというくらいにゆるいので、意外にもシビアすぎるバランスにはなっていません。

なぜヒットした?

本作は記事執筆時点で1万1,600件を超えるユーザーレビューを集めており、うち90%が高評価しています。SteamDBによればピーク時同時接続プレイヤーは9万4,480人にも達し(本記事執筆時点)、ここ数日でもピーク時5万人近くのプレイヤーが遊んでいます。

本作がヒットした理由は、こうしたイライラ系アクションゲームが話題になりやすい土台があったからといえるでしょう。これまで『Getting Over It with Bennett Foddy』『Jump King』『Pogostuck: Rage With Your Friends』『ALTF4』といった作品が話題を集めたことがあり、苦行ともとれるシビアな設定のアクションゲームは注目されやすいのです。

それに加え、協力が前提というデザインが乗っかったことで、友だちと遊んで大盛りあがり……という遊び方が想像でき、楽しさも共有しやすいはずです。

配信者やYouTuberへの人気も高いのもポイントで、有名配信者のものとなれば70万回近い再生数を誇ることも。協力が不可欠であるという性質上、他の配信者とコラボしやすく、動画を観ていてもどこを楽しんでいるのかがわかりやすいというのは、本作の強みと言えそうです。

今後も人気は続く?

本作は現状フルリリースとして配信されており、配信者やベータテスターからのフィードバックを元に入念に練り上げられています。今後のアップデートやコンテンツ追加の可能性は示されておらず、ゲーム側からさらなる盛り上がりの火種が提供されるかは不明です。

一方、まだ連日配信者がプレイしており、Twitchでも日々2万人から3万人の視聴者を集めています。他のイライラ系アクションと同様、定番の人気作となっていくかもしれません。


『Chained Together』は、PC(Steam)向けに配信中です。


《みお》

超雑食の若年ゲーマー みお

2021年3月よりフリーでゲームライターをしています。現在はGame*SparkとIGN JAPANで活動し、稀にINSIDEにてニュース記事を執筆しています。お仕事募集中。ゲームの趣味は雑食で、気になったものはクラシックゲームから新しいゲームまで何でも手を出します。主食はシューター、ADV、任天堂作品など。ジャンルやフランチャイズの歴史を辿るのも好きです。ゲーム以外では日本語のロックやアメコミ映画・コメディ映画、髪の長いお兄さんが好きです。

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