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ライアットゲームズの『リーグ・オブ・レジェンド(League of Legends)』について、ゲームディレクターを務めるPu Liu氏が「ソフトインティング」の検出と処罰についてコミュニティに問い掛けています。
判断の難しい「ソフトインティング」
『リーグ・オブ・レジェンド』は5対5のチーム戦を行うオンライン対戦ゲーム。そんな本作では2020年には「試合を台無しにする行為」として「インティング」が挙げられており、それは「故意に敵を有利にする行為」であるとして問題にされていました。
対戦中にわざと手抜きをするような行為が問題であることは明白ですが、一方でプレイヤーが未熟であることに起因するただのミスであるならば「インティング」と同列に扱ってはいけません。これは上記の2020年の公式サイトの記事でも「純粋に自らの限界に挑戦した結果」であれば問題視していないが、未熟なふりをして行う「インティング」と分けて検出することは難しいともされていました。
こうした検出を避けるために少し加減して行う「インティング」のことは、2019年のReddit上の投稿でも「ソフトインティング」として紹介されていました。ある種の怠慢なプレイングとして例示もされていましたが、別の用語で十分であったり見分けることが困難であったりすることから否定的な反応のほうが目につきます。
処罰はすぐに厳しくするべきか、それともいくらかは寛大にするべきか?
このように以前から難しい問題として扱われてきた「ソフトインティング」ですが、本作ゲームディレクターPu Liu氏がXにて「ゲームにおける大きな問題として、ソフトインティングの検知と処罰を強化することを検討している」と言及。アンチチートソフト「Vanguard」によってマシンIDまで把握している今、「どれくらい早く処罰をアカウントレベルからハードウェアレベルに移行するべきだろうか?すぐにか、それともいくらかは寛大に?」とコミュニティに問い掛けています。
これにはやはりそもそもの問題として「ソフトインティング」の検出自体が難しいのではないかという返信があるようです。とはいえ、2021年には現状として「インティング検知精度は数年前よりも向上していて、確実にペナルティーを与えるようになっていますが、もっともっと改善していきたいと思っています」と報告していた『リーグ・オブ・レジェンド』において、実際に検知精度が改善されて「インティング」だけでなく「ソフトインティング」にまで言及するほどの目途が立ったということなのかもしれません。
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