ファミコンブームが巻き起こった当時、ファミコンソフトを使った大会が幾度も行われました。企業が主体で行う大規模な催しや店舗主体もありましたし、友達同士が集まって競い合うのもミニマムな大会といえます。また1990年には、任天堂による公式ゲーム大会「Nintendo World Championships」が北米地域で行われた模様です。
この大会名をタイトルに冠した『Nintendo World Championships ファミコン世界大会』(以下、ファミコン世界大会)が、2024年7月18日に登場。本作は、当時盛り上がったファミコンゲームの一場面を切り取り、特定のお題をいかに早くクリアするかを目指すゲームです。
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ニンテンドースイッチで遊べるファミコンソフトはいくつもありますが、本作では通して遊ぶのではなく、いわばミニゲーム形式でタイムアタックに挑むというもの。そのため、『メイド イン ワリオ』シリーズや『ファミコンリミックス』に近い印象を抱いた人もいることでしょう。
ですが、この『ファミコン世界大会』は、前述の作品と似ているようで全く異なります。その違いとは何なのか、そして本作はどんな特徴を備えているのか。実際にプレイした体験を通して、『ファミコン世界大会』の魅力に迫ります。
■シンプルゆえに奥深い『ファミコン世界大会』
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『ファミコン世界大会』には、『スーパーマリオブラザーズ』や『ゼルダの伝説』といった、ファミコンを代表する13タイトルを対象に、150以上のステージが用意されています。そして、各ステージごとに設定されたお題をいかに早くクリアするか。それが、本作における唯一にして最大の目的になります。
最初は13タイトルの1ステージ目をそれぞれ自由に選ぶことができ、プレイの結果によって「コイン」を獲得。そのコインを使って更なるステージを解放したり、プロフィールに使えるアイコンの獲得できます。
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ステージの長さはお題によって異なりますが、「『スーパーマリオブラザーズ』の1-1でスーパーキノコを取る」や「『ドンキーコング』で最初のハシゴを登る」といったステージはかなり短く、ほんの数秒で目的の達成が可能です。そのため、コンマ以下のわずかな動きもタイムに大きく影響します。
一方で、『スーパーマリオブラザーズ』を1-1から初めて8-4までクリアする「最速クリア競争」となると、土管ワープを駆使してもそれなりの長尺になり、いかに長く集中できるかがタイムアタックのカギになります。
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このように、お題もボリュームも様々なステージがたっぷり揃っており、その全てでタイムアタックを目指すという、非常にシンプルな『ファミコン世界大会』ですが、その奥深さは想像を超えるものがありました。