Massive Miniteamが開発し、HandyGamesがパブリッシングをつとめる“自動化”リアルタイムストラテジー『Oddsparks: An Automation Adventure』(以下、『Oddsparks』)がSteamにて発売されています。
『Oddsparks』ではファンタジーな世界を冒険しつつ、自分なりの自動生産ラインを構築させていきます。延々と工業ラインを伸ばして“自動化していく過程”が非常に楽しい、いわゆる自動化工業ゲーム。2024年7月現在、Steamレビューで「非常に好評」となるほどの良ゲーです。
そんな『Oddsparks』で自動化のために働いてくれるのが、ファンタジックな存在「スパーク」くん。生産ラインの上をせっせと働いてくれたり、冒険するプレイヤーの後ろにくっついてひょこひょこ歩いてくるのがたまらなく可愛いマスコットキャラ的存在です。
しかし“スパークくん”と聞くと、読者の方々の脳裏にはあるマスコットキャラが浮かんだのではないでしょうか? そう、我らがGame*Sparkの可愛い可愛いマスコットモンスター……スパ公、間違えた「スパくん」ですね!
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というわけで、スパくんに歪んだ愛を持つGame*Spark編集部は「はてさて……? いったいスパークくんとスパくん、どっちのほうが可愛いんだ……?」という猿でもわかる疑問を抱きます。心の中でそっと解決するべきところを、実際に試してみようとなりました。
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かくしてここに勃発した「スパークくんVSスパくん」というドリームマッチ(『Oddsparks』サイドにとってはナイトメアマッチ)!
ライターの厳正で公平かつ歪んだ評価により、どっちの方がより「カワイイ」か、勝敗を判定していきます。どっちが勝つか、ゲムスパ読者の皆も一緒に考えてみよう!!
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◆「カワイイ勝負」が吹っ飛ぶほど面白い『Oddsparks』…スパくん、まさかの新イラストで食い下がる
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それではさっそく『Oddsparks』をプレイ。スパークくんの可愛さを知るためには実際に遊んでみるのが一番です。ゲームは「きりかぶスパーク」くんとプレイヤーが出会う所から始まります。
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スパークくんはひとりではなくたくさんゲーム中に登場し、プレイヤーを助けてくれます。冒険には“彼ら”の助力が必須なのですが、作るにはスパークくんの種類ごとに違う素材が要るので伐採や採集にせっせといそしむ必要があります。
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しかしこれ自体が『Oddsparks』の醍醐味……上手く配置すると、プレイヤーが行っていた作業も自動でスパークくんが行ってくれるのです。スイッチを転がって押していくきりかぶスパークくんが可愛い。
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記事序盤ですが、これはもう勝負あったのではないでしょうか? だってスパくんがまともに働くとは思えない。スパークくんのようにたくさん集まったら、なんかゲームしだすに決まってる。
「そもそもあのスパくんが勝てるわけねぇべよ……!企画破綻してるじゃん!」そう思った読者の方もいるでしょう。筆者もそう思いました。しかし今回のスパ公は一味違う!
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ガチで可愛くなってきました。これには筆者のみならず編集部も激震!「Game*Sparkのマスコットキャラ」と言って許されるビジュアルです。
……まぁ、このスパくんなら、後ろについてきても良いでしょう。 スパークくんは“可愛い”、スパくんは“悔しいけど可愛い”が現在の評価です。
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これにはスパくんも喜びの笑顔。誰だお前可愛いな!? 他のマスコットキャラ連れてきたわけじゃないよね……?【令和6年最新版可愛さ重視モデル】とか名前についてない? あのスパくんをここまで可愛くできるイラストレーターさん凄い……。
さて、スパくんが脅威の食い下がりを見せたものの、これはいわば外面を整えた状態。中身はどろっどろのはず……。ここでスパくんの負けでもいいのですが、公平を期すため『Oddsparks』をもっと掘り下げていく必要に迫られました。
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スパークくんを従える主人公は、杖やフードも相まってさながら魔法使い。村の人の頼みをこなし、石碑でスキルを開放していくとできることも増えていきます。
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序盤はプレイヤーもせっせと生産を手伝う必要もありましたが、ついに念願の“(ほぼ)完全自動生産”が完成しました。
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高く高くそびえる大樹に伐採装置を設置、道路で木材を運んでもらって、きりかぶスパーク召喚装置に投入。出来たものをタルに入れてもらいます。まだ一か所手動部分はあるのですが、これで何をしなくてもスパークくんが生まれていく形になりました。
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探索を進めていくと、「くらふとスパーク」くんを発見。そう、スパークくんは一種類ではないのです。
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手足がついたので、ボタンをポコポコ叩いて“くらふと”してくれます。このようにスパークくんには得意分野があるのです。めっちゃ可愛い!
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ボタンを押すなら自分の得意分野だ、とばかりにスパくんがキレています。お前が得意なのはゲームパッドのボタンを押すことじゃないか……。
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スパークくんはこちらの的確な指示を必要とする存在。「通路の右側を行く」が基本的な動きになるので、スプリッターなどで方向を指定することで効率的に動いてくれます。
『Oddsparks』では、できることが増えていくたびに「もっと効率的な自動化ができるのではないか?」と思わせてくれるので、何度でも作り直したくなります。
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もちろん、ある程度スパークくんが揃ったら冒険に出るのも楽しいし、必要です。レアな素材は強敵を倒すことで入手できるのですが、序盤では到底歯が立たないため、マップにある死骸を探すことになります。カマキリみたいな敵に直面して焦ったり、“いずれ解放できる”戦闘用っぽいスパークくんの召喚装置を見つけたりなど、様々な出来事が起こります。
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『Oddsparks』がSteamで「非常に好評」なのも納得。 筆者はこういった自動化ゲームをそこまで遊んでこなかったのですが、ドはまりしそうです。
この手のゲームが好きな方はもちろん、今まで自動化ゲームを遊んでこなかった方も、本作でデビューしてみてはどうでしょうか。え?スパくん?圧倒的な負けです!
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正直、自動化されたラインで働くスパークくんを眺めているだけでも楽しく愛着が湧きます。一方で今回のスパくんが可愛かったとしても、長年彼が積み重ねてきた過去がちらついて離れません。
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スパくんはゲームをしたりゾンビにかまれたり、裏マスコットだったのにいつの間にか“メディアの顔”面をしたりしますが……スパークくんはこちらの指示を待ち、きちんと働き、過酷な冒険でも味方になってくれます。
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可愛いスパくんが思わぬ食い下がりを見せたものの、スパークくんの方が可愛い。これはGame*Spark編集部も認めてくれることでしょう。
“効率的な自動化の追及”が本当に楽しい『Oddsparks』……筆者は本稿執筆のためゲームをプレイしていましたが、みるみるうちに時間が溶けていきました。早期アクセスとしては優れた完成度と言えるでしょう。
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ファンタジックな世界で自動化を追求していくのは、どこか魔法使いになったような気分でもあり、工場オーナーのようでもあります。スパくんより圧ッッッ倒的に可愛いスパークくんが活躍してくれますよ!
自動化リアルタイムストラテジー『Oddsparks: An Automation Adventure』はSteamにて早期アクセスを実施中、価格は2,800円(税込)です。
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