2025年3月26日、オープンワールド生活シミュレーションゲーム『inZOI』の開発者は海外メディアVGCの取材に応じ、3月28日から配信が開始される同作の早期アクセス版からはアンチチートプログラム「Denuvo」を搭載しない予定であることを明らかにしました。
無料デモ版に搭載されていた「Denuvo」に懸念の声相次ぐ。「今後はオープンな環境を育んでいきたい」とコメント

現在配信中の『inZOI』の無料デモ版となる『inZOI:Creative Studio』には知名度の高いアンチチートプログラム「Denuvo」が組み込まれており、これに対して一部のプレイヤーから懸念の声が挙がっていました。同プログラムはゲームの動作に悪影響を与えるという説があるほか、「自由なクリエイト」をゲームの理念としていた『inZOI』にチートや改ざんを防止する同プログラムが組み込まれているのはMod作成などを委縮させゲームの理念に反する……というModコミュニティの声もあります。

海外メディアVGCの取材に対し、『inZOI』のディレクター兼プロデューサーのHyungjun 'Kjun' Kim氏は3月28日から配信が開始される同作の早期アクセス版からは「Denuvo」を搭載しない予定であることを明らかにしました。
Kjun氏の説明によれば、「ゲームの開発当初、ゲームを違法コピーから守るためにプロテクトを採用しました。しかし、コミュニティのフィードバックを詳細に調べたところ、これはプレイヤーの要望と一致しないことがわかりました」ということで、現在公開中のデモに「Denuvo」が搭載されていることについて、「このデリケートな問題に関して、コミュニティ内で懸念と混乱を引き起こしたことを遺憾に思います。可能な限り最高の体験を開発するために前進し、皆さんの信頼を再構築することに全力を尽くします」と謝罪しました。

また、同氏は「プロテクトを削除すると、ゲームが違法に配布されるリスクが高まることは理解しています。しかしながらプロテクトの削除により『InZOI』をより自由に構成できるようになり、プレイヤーが他のプレイヤーに新しい体験を提供するための新しい方法が開かれます。この自由を最初から可能にすることで、コミュニティに革新的で長続きする楽しみをもたらすことができると考えています」と述べ、可能な限りユーザーに対してオープンな環境を提供していくことを約束しました。
『inZOI』は、PC(Steam)にて2025年3月28日から早期アクセスが開始されます。
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