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マイクロソフトが1999年に買収、子会社としてMechWarriorシリーズやShadowrunなどを開発するも、2007年にスタジオが閉鎖してしまったFASA Interactive。その創設者である人物が、買収当初を振り返り「マイクロソフトに開発文化を破壊された」などと発言しています。
元FASAのJordan Weisman氏がGamesIndustryに語った内容によれば、マイクロソフトがFASAを買収したのは、単に知的財産を獲得するだけでなく、MS本社があるレドモンドにスタジオを移動させるなどして、FASAが築いてきた開発文化を破壊する目的だったとのこと。
「スタジオにはまったくチャンスがあったとは思えませんでした。最初から破壊される運命だったのです。」
また、マイクロソフトのクリエイティブディレクターとしてあのBungieの買収交渉にも関わったという同氏。Bungieのオーナーに対し、自分たちの買収やスタジオの移動はうまくいったなどと説明するように要求されながら、Bungieが本拠のシカゴに留まれるようにマイクロソフトを説得し、結果的にFASA買収時に比べれば、開発文化の破壊を防ぐことができたと打ち明けています。
既にマイクロソフトを退社しているJordan Weisman氏は、新会社となるSmith & Tinkerを設立しており、権利を取り戻したMechWarriorやCrimson Skiesの新作開発に取り掛かっているようです。(ソース: GamesIndustry.biz: Microsoft "destroyed development culture" at FASA - Weisman)
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