この研究はヒスパニック系公立大学の生徒103人(男性:62人、女性:41人で人種はヒスパニック:98人、コーカサス:3人、未回答:2人)に対して定速聴覚連続付加検査(PASAT)を行いストレスを与えた後、彼らを以下の4つのグループに分けてストレス値の変化を比較するという方法で行われました。
グループ1: Hitman: Blood Moneyをプレイさせる。そして追跡調査を含む様々な測定の結果、次のような結論が導き出されました。
グループ2: Call of Duty 2をプレイさせる。
グループ3: Madden 2007(アクションを含むが、非暴力のゲーム)をプレイさせる。
グループ4: ゲームをプレイさせない(彼らには技術的な不調でゲームがプレイできないと伝えられた)。
■暴力的ゲームを短期間プレイする事による攻撃性の変化は見られなかった。今回の研究結果を発表したChristopher Ferguson氏およびStephanie Rueda氏は次のようにまとめています。
■実生活においても暴力的ゲームをプレイする事による攻撃性の変化は見られなかった。
■ランダム化された短期間のプレイでも攻撃性と同様、敵対的な感情およびストレスの変化は見られなかった。
■対照的に暴力的ゲームを長期間プレイした事によって敵対的な感情およびストレスの低下が見られた。
■暴力的なゲームをプレイした被験者はそれほど積極的ではなかったが、敵対的な感情およびストレスが低下していた。
「政治的によく利用される(残念な事にこれは科学界にまで及ぶ)暴力的ゲームに関する熱情は“空騒ぎ”であり、結局のところゲームは単なるゲームなのかもしれません」なお彼らは今回のヒスパニック系大学の生徒によるサンプルが“大学生ではない人”や“他の人種集団”に適用されるべきではないとし、最大の注意を払って結果を一般化する必要があると伝えています。
(ソース: GamePolitics via GamePro)
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