
18世紀初頭のカリブで栄えた海賊へフォーカスした『Assassin's Creed IV: Black Flag』について、Ubisoftから面白い声明が飛び出ています。
我々はビデオゲームにおける海賊に、最高のチャンスを見出しました。そう、『Assassin’s Creed III』に海軍が登場した時には海賊ゲームファンから抗議の声が上がりました。彼らがそれ(海賊)を望んでいることは疑いようがありません。
しかし、容易いことではありません。多くの経験を積み、高い技術力のある非常に優秀なチームが求められます。面白い海戦もその1つの要素ですが、さらに面白い船上体験に陸上のゲームプレイもシームレスに混ぜあわせなければなりません。これは非常に難しいことです。
しかし、容易いことではありません。多くの経験を積み、高い技術力のある非常に優秀なチームが求められます。面白い海戦もその1つの要素ですが、さらに面白い船上体験に陸上のゲームプレイもシームレスに混ぜあわせなければなりません。これは非常に難しいことです。
ここまでは既報の通り。興味深いのは以下の部分です。
陳腐な定型表現から脱却するつもりです。例えば、板渡りの刑、肩のオウム、手のフックといったもの。我々は、HBOのリアルな海賊表現を提供するつもりです。それによりエンターテイメントにおける海賊は再定義されるでしょう。もはや子供向けのものではありません。
※HBO: 米大手ケーブルテレビ会社。大人向けのラインナップが充実している。
※HBO: 米大手ケーブルテレビ会社。大人向けのラインナップが充実している。
「海賊」はとかく美化されたりデフォルメ化されたりしがちです。『ピーター・パン』の"フック船長"は言うに及ばず、日本国内の各ファンタジー作品でも海賊を海の支配者や実力者といった具合に解釈するケースが多々あります。
しかし、海賊は古来より存在する明確な犯罪者です。現代の国際法上は「人類共通の敵」とされます。甚だ簡単に要約すると、海賊行為と判断されたらわりと問答無用で処罰されるということ。また、現在でも被害はしばしば発生しており、重火器で武装した海賊により商船が襲われる事件もいくつかありました。とかく防御一辺倒に思われがちな海上自衛隊も護衛任務に赴くほどです。
『アサシンクリード』シリーズは当時の世界のリアルな息遣いを感じさせる造りに徹底してきました。たとえば先日捕鯨の要素が動物愛護団体から批判されたことも、シリーズに脈々と流れるリアリティ志向の片鱗に他なりません。生々しい現実を再現することが犯罪礼賛に繋がるのか?といったテンプレ議論はさておき、『4』も相変わらず"正確な"世界を構築しようとしているようです。(ソース: MCV via: Nintendo Everything)
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