
The Strong National Museum of Play(ストロング国立演劇博物館)が選定するビデオゲームの殿堂「World Video Game Hall of Fame」の2025年候補作品が発表されました。
2025年の候補作品は!?
持続的な人気があり、ゲーム業界だけでなく大衆文化や社会全体に影響を与えた作品を称える「ビデオゲームの殿堂」。2025年は『ゴールデンアイ 007』や『たまごっち』、『Quake』、『Call of Duty 4: Modern Warfare』といった一度は耳にしたことのある有名作品を含む12本が選出されています。
※掲載されている画像は選出されたバージョンと異なる場合があります。
『Age of Empires』(1997年)

Ensemble Studiosが制作した『Age of Empires』は歴史シナリオにターン制とリアルタイムストラテジー要素を盛り込み、プレイヤーが文明の興隆を再構築できるようにしました。流麗でテンポの良いプレイが評判となり、パブリッシャーであるMicrosoftのベストセラーPCゲームになりました。その後、拡張版やスピンオフ、続編が続き、現在においても何百万人ものプレイヤーがプレイする不朽のフランチャイズとなっています。
『Angry Birds』(2009年)

2009年にRovioがローンチした『Angry Biards』は大ヒットを記録し、何百万人もの人々にモバイルゲームを広めました。スリングショットで鳥を飛ばして不安定なバランスの豚を倒すというシンプルなコンセプトのゲームは、プレイするにつれて難易度が上がり、ゲーマーは手軽に楽しむことも何時間でも楽しむことができます。このゲームは数十億回ダウンロードされ、何十億ドルもの売上を記録し、映画や大量のグッズに影響を与え、スマートフォンゲームに対する人々の意識を捉えました。
『Call of Duty 4: Modern Warfare』(2007年)

『Call of Duty 4: Modern Warfare』はActivisionの大人気ゲーム『Call of Duty』シリーズの第4弾です。2007年に発売された本作はファーストパーソンシューティングゲームを第二次世界大戦の時代から現代へと移し、ハイクオリティなアニメーション、魅力的なストーリー、没入感のあるサウンドでゲームのレベルを引き上げました。2003年以来、『Call of Duty』シリーズのゲームは20を超えるタイトルで4億本以上販売されており、『Call of Duty 4: Modern Warfare』はシリーズの成功に欠かせない要素となった。
『Defender』(1981年)

Williams Electronicsからリリースされた『Defender』は、プレイヤーがアーケードゲームでより複雑で難度の高いゲームを好むことを証明しました。緊迫感のあるゲームプレイと複雑なコントロールスキームを、水平ベルトスクロールスペースシューティングゲームに融合。アーケードゲームとしては非常に5,500台以上を売り上げ、より難度の高いゲームを求める新しい市場を生み出すのに貢献しました。
『フロッガー』(1981年)

コナミが開発し、後にセガ・グレムリンがライセンスを取得『フロッガー』は1981年にアーケードに登場。カエルを操作して5車線のハイウェイを横断するというシンプルながら次第に難しくなるゲームプレイはあらゆる年齢層に広く受け入れられ、アーケードから日常文化に飛び込み、音楽、テレビ、その他のゲームに浸透しました。1998年放送の「となりのサインフェルド」のあるエピソードでは、登場人物のジョージが『フロッガー』のアーケード筐体を操作して交通量の多い道路を横切り、ゲームプレイを真似てユーモラスな効果を生み出し、ポップカルチャーの頂点に達しました。
『ゴールデンアイ 007』(1997年)

1997年、レア社と任天堂は提携してニンテンドウ64向けに『ゴールデンアイ 007』を発売しました。これは作家イアン・フレミングが生み出した英国のスーパースパイ、ジェームズ・ボンドを題材とした一人称視点のシューティングゲームです。奥深いストーリーと没入感あふれるゲームプレイが高く評価されており、特に人気の高い4人マルチプレイヤーモードは後の多くのマルチプレイヤーゲームに影響を与えました。ニンテンドウ64用ソフトとしては『スーパーマリオ64』と『マリオカート64』に次いで3番目に売れたゲームでした。
『Golden Tee』(1989年)

Incredible Technologiesのゴルフゲーム『Golden Tee』は1989年にデビューして以来、プレイヤーの支持を得てきました。このゲームはシンプルなトラックボールコントローラーを使ってショットを打つことで、ゴルフコースをアーケードに持ち込みました。続編やスピンオフを生み出し、1995年には接続プレイでトーナメントを行えるようになるなどバージョンアップを重ね、『Golden Tee』は多くの点においてeスポーツの世界におけるパイオニアでした。リリースから約30年がたった2019年時点でも、このゲームのバージョンはオペレーターに年間5億ドルの収益をもたらしました。
『牧場物語』(1996年)

『牧場物語』は戦闘やテンポの速いアクションゲームが主流だった時代に、平和な農業体験を提供しました。生活シミュレーション、コミュニティ構築、ゲーム内の時間管理などを革新的に融合させ、農業シムというジャンルを確立して『どうぶつの森』や『Stardew Valley』『Farmville』など数え切れないほどのゲームに影響を与えました。
『Mattel Football』(1997年)

1977年に発売された『Mattel Football』は最初の大ヒット携帯電子ゲームであり、何百万人もの人々に携帯ゲームを広めました。その人気は電子玩具やゲームの全分野を生み出し、任天堂のゲームボーイや今日のモバイルデバイスなど、携帯型システムへの道を開きました。2010年にはTime誌が本作を「史上最高のガジェット100選」の1つに選びました。
『NBA 2K』(1999年)

1999年にセガから発売された『NBA 2K』はリアルさと細かなディテールにこだわり、スポーツシミュレーションゲームの水準を引き上げました。2018年6月時点でデイリーアクティブユーザーは160万人、ゲームをベースにした先駆的なプロeスポーツリーグ、無料でプレイできる『NBA 2K Online』のユーザー登録数は中国で4,000万人、シリーズ累計販売本数は1億3,000万本を超え、『NBA 2K』は世界的なスポーツゲームとなりました。
『Quake』(1996年)

1996年にデビューしたid Softwareの『Quake』はゲーム業界を震撼させました。この一人称視点シューティングゲームの3Dエンジンは業界の新たなスタンダードとなり、そのマルチプレイヤーモードはeスポーツの世界を生み出すきっかけとなりました。革命的な『Quake』のゲームコードは多数のゲームにリンクされ、発売から30年近く経った今でも一部の最新ゲームで使われ続けています。
『たまごっち』(1996年)

1996年に発売された『たまごっち』は玩具とビデオゲームとの架け橋となりました。この携帯型電子ゲームはボタンを押すだけで育てられるデジタルペットを作り出し、飼い主は生まれてから大人になるまで愛情を注いで育てることができました。『たまごっち』によってビデオゲームのペットシミュレーションジャンルの人気が高まり、『ネオペット』や『nintendogs』、その他多くのソーシャルメディアやアプリベースの人気ゲームを生み出しました。
ゲーマーからの投票も受付中!
最終的な殿堂入り作品は現地時間5月8日に発表予定。「Player’s Choice」としてゲーマーからの投票も受け付けており、上位3タイトルは国際的な諮問委員会のメンバーが選ぶ3タイトルとともに最終選考の対象になるとのこと。
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