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リアルな海女ライフを体験するXbox 360『AMA Simulator』発表、Kinect専用で「限りなく現実に近づけた」2人プレイ専用タイトル

最近局所的な流行をみせているシミュレーター系作品の新作Xbox 360向け『AMA Simulator』が発表されました。タイトルにあるAMAとは海女/海人のこと。ジャンルは「パートナー必須の素潜りシミュレーター」。

家庭用ゲーム Xbox360
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最近局所的な流行をみせているシミュレーター系作品の新作Xbox 360向け『AMA Simulator』が発表されました。タイトルにあるAMAとは海女/海人のこと。ジャンルは「パートナー必須の素潜りシミュレーター」。開発は日本国内の独立系デベロッパーRomancing Software。CEROは審査予定ですが、おそらく本年度第三四半期から採用予定の「X」で通過する見込み。具体的な基準についてはあきらかにされていませんが、"Don't Try This at Home"(よい子は真似をするな)の「X」と推測されます。

記者が最近素潜りにこっているとどこから伝わったのかわかりませんが、じつは、昨年末頃からアドバイザーとして参画していました。この事実をあきらかにしておかなければ"Undercover marketing"(日本語では「ステマ」などと呼ばれる)にあたると助言されたため、まず最初に明言しておきます。

このマスクがたアタッチメントできみらのふせいはふせぐぞ

本作はKinectでの操作のみに対応しています。「シミュレーターを名乗るにあたり、コントローラーやキーボード、マウスなどでの操作は全くリアルではない。Kinectこそが現状で最も現実に近く、本物のアマ体験をするにあたり妥当であると考えた」とのこと。さらに、潜水用マスク型アタッチメントを用意し、プレイヤーのズルを防ぎます。

すでに記者の手元にサンプルがあるので、ウォークスルー式にゲーム内容をお届けします。なお、ゲーム画面は開発中すぎるクオリティで見るに耐えない、ゲージ類が画面内に無いのがリアルかゲームにならないかでスタジオ内が喧々諤々中であるといった理由で写さないよう要請がありました。スクリーンショットが無いことをあらかじめお詫び申し上げます。

パッケージデザイン(※画像はイメージです)

パッケージは両面ともに深海の色といわれるグランブルー一色のシンプルなデザイン。そこはかとなく『フロントミッションオルタナティブ』を連想させてくれます。

ゲームを起動すると、まず延々警告が流れます。あまりに長文なのでいくつか特徴的なところをピックアップすると、まず「1人でプレイしないでください」。危機回避の意味もあり単独でのプレイはできず、Kinectの認識内に2人いなければなりません。そして、「無理をしないで下さい」。リアルがゆえに危険であることもあります。最後に、「迂闊に現実で真似をしないでください」。当然の配慮でしょう。

適当にプレイヤーの名前を入れてプレイ開始。いきなりオープンワールド風の空疎な世界へ放り出されます。ここからいきなり海や川へ行って自活することも可能ですが、多くの場合そのままでは地元民と険悪になり、後々不利になります。つまり、漁業権の概念があるのです。Kinectのマイク機能をフルに生かしてコミュニケーションを取り、政治的問題をクリアしましょう。

油断すると厄介な事態に。

いざ素潜りへ。川は水流や水温の関係でやや難度が高いので、まずは海でスピアフィッシングスキルの不要な貝を狙います。ここで呼吸を整え、閉塞潜水モードへ移行。ストリームライン(泳ぐフォーム)が美しいか、フィンキックが正確かどうかなどで成果が決まります。この間、当然息は止めたまま。アタッチメントのマスクと、Kinectによるフェイシャルトラッキング、さらに顔画像からの脈拍測定により不正行為は不可能。

万が一、不適切なタイミングで息を吐いてしまったり、プレイヤーが意識喪失してしまったりした場合は、パートナーによるレスキューモードへ。命綱を使った引き上げやCPR(心肺蘇生法)をしなければキャラクターは再起不能になり、それまでのセーブデータはすべて消去されます。『鉄機』式です。ただし、CPRは危機的状態にない人へ実施すると骨折などのリスクがあるため、「本気でやらないでください」と画面に大きく繰り返し表示されていたのが印象的。実際、かなり適当でも復活できてしまいました。シミュレーターの限界といったところでしょうか。

実際にプレイしている様子。真剣そのものです。

こうして着実に蓄財し、漁業組合で地位を向上させたり、カリスマ・アマを目指したり、組織的にアマを運用するマネージメントモードへシフトしたりできますが、今回は選手化ルートを選択。フリーダイビングと呼ばれる世界へ挑戦です。すると、改めて警告が。迂闊に真似をすると命にかかわると複数の事例を挙げながら2時間ほど説明がありました。

フリーダイビングルートは他のルートよりも深く長く潜水する傾向があるので、長期的視座に基づいた訓練が必要になります。ゲームをプレイするだけではなかなか記録が伸びないので、プレイヤーは実際にプールや海などでトレーニングする必要が出てきます。いわゆるシリアスゲーム的な要素ともいえるでしょう。これらの手順についても綿密なチュートリアルが4時間ほどありました。

そういえば昔、とある名人がゲーム技術向上のために身体的トレーニングに勤しむというフィクションがありました。四半世紀の時を経て妄想に現実が追いついたと思うとなかなか感慨深いものがあります。

現実のプールでのトレーニング。
モノフィンの使用には高いスキルレベルが必要。

全編通してなかなかリアルなAMA描写に成功していたと感じられました。一方開発の担当者は「水圧の影響を再現できなかったのが非常に悔しい。次回作以降では与圧服などを採用していきたい。」と早くも『AMA2』へ向けて意欲を示しているようです。

『AMA Simulator』の発売日は今年8月32日予定。PC版の開発も検討中とのこと。この夏はとてもではないが外出できず結局クラゲのシーズンがやってきそうな方、または終わらない永遠の夏休みを体験したい方向けのタイトルです。
(ソース: Wikipedia)
《Gokubuto.S》
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