第一幕『制作ルーム潜入ツアー』
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続々と参加者が集まるメイン会場の壁は多数のコンセプトアートで彩られ、スタッフ手作りのオリジナルグッズや実際に使用された台本、本作のPVが視聴できるヘッドマウントディスプレイなどの展示がお出迎え。声優本人による書き込みの入った台本を手に取ったり、ヘッドマウントディスプレイを体験したりしているとあっという間に時間が過ぎ、いよいよイベントが始まります。
ゲームの世界観にちなんで第一幕から第三幕まで用意された本イベントの第一幕は、本作を制作した実際の現場に赴きスタッフから直に話を聞くことができる“制作ルーム潜入ツアー”。案内されて乗り込んだエレベーターでは、本作のナレーターを務める声優、藤原啓治氏が本イベントのため録り下ろしたオリジナルボイスが流れるなど、細部にまでこだわった演出が散りばめられています。
いよいよ制作ルームに潜入。ここでは「キャラクターアニメーションの作り方」「スクリプトツールによるゲームデザインの裏側」「イメージボードから実際のゲーム画面が出来るまで」「ライティングによる舞台演出表現」と、4つのパートに分かれて実際の開発画面を見ながら話を聞くことができました。クウタロウには200種類ものモーションが用意されていることや、現在PSNで配信中のリハーサル版を用いたスクリプトの説明、1枚のイメージボードから実際のゲーム画面までどのように変化していくかの解説、デスクライトを用いたわかりやすいライティング手法の説明など、各スタッフごとに趣向が凝らされた解説が行われ、参加者も皆興味津々の様子でした。
第二幕『制作スタッフ おもてなし試遊』
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制作現場を堪能したあとは初期のコンセプトPVの上映があり、続いて本作の世界観が見事に再現された試遊スペースへ。たっぷり1時間用意された試遊時間中は、なんと参加者1人につき1人ずつ制作スタッフがアテンド。ゲームプレイ中のアドバイスや希望があれば一緒に協力プレイをしてくれます。更に、ゲーム内のナレーションで自身のニックネームを呼んでくれるという嬉しいサプライズまで!来てくれた参加者に一生の思い出を、というスタッフの想いから、参加者全員分の名前を事前に録音し、試遊用ゲームデータを参加者ごとに個別に用意したそう。スタッフ全員からの“おもてなし”が尽くされた会場からはときどき談笑が漏れ、誰もが楽しそうにプレイしていたのが印象的でした。
なお、会場ではTVでの試遊でしたが、筆者はヘッドマウントディスプレイ“Personal 3D Viewer”を用いた試遊を体験することができました。完全に周囲がシャットアウトされ、目の前に画面だけが迫ってくるヘッドマウントディスプレイは演劇をモチーフとした本作と大変相性が良く、パペットである登場人物たちは3D映像になることでよりパペットらしい質感が引き立っていました。まさに自分だけの劇場を独り占めして観覧しているかのような気分になれるヘッドマウントディスプレイ、未体験の方は是非本作で体験してみてはいかがでしょうか。
第三幕『制作スタッフとパペッティアについて語ろう』
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試遊終了後には、本作のクリエイティブ・ディレクター、ギャビン・ムーア氏、リードゲームデザイナー、佐藤一信氏、シナリオライターの岩片烈氏、PR担当の北尾北尾泰大氏が登壇し、『パペッティア』開発にまつわるトークセッションが行われました。声優、藤原啓治氏のサプライズ登場では歓声が起こり、先に海外で収録された音声と長さを合わせるための苦労など、ナレーション制作にまつわる裏話を語りました。
ユーザーから事前に募集した質問でクウタロウの名前の由来を問われると、「息子がクラウドというので似ている名前にしたかった」とギャビン氏。佐藤氏が「あんまりないですよ、そこまで息子押しっていうのは」とすかさず突っ込むと場内で笑いが巻き起こるなど、終始和やかな雰囲気で盛り上がりました。
参加者からの「クウタロウのヘッドの数は全部で何種類あるんですか?」という質問には、「全部で100種類、集めればコレクションとして可愛いアニメーションを見たり解説を読んだりできるので、頑張って集めてみてください」とのこと。コンプリートを目指すのも楽しそうですね。
最後にスタッフ手作りのマスコットやコースター、貴重なイラスト集の抽選と、全員での記念撮影をしてイベントは終了しました。始まりから終わりまで、制作スタッフ手ずからのおもてなしに溢れた本イベント、魔法劇場の魅力に一足早く触れた参加者の表情は、皆笑顔に溢れていました。
(C)Sony Computer Entertainment Inc.