通された先は真っ暗な謎の小部屋。そこで15分ほどの映像プレゼンテーションが終わるといよいよ本番。小部屋からさらに奥に続くドアが開かれます。そしてその先にあったのは!?200席はあろうかというまさかのミニシアター。巨大スクリーンの前には3人の男女が。この3人が本日のライブデモを実演してみせると言う挨拶があり、その中の1人、Bungieのコミュニケーションマネージャーの男性が今日の主人公(主観視点のプレイヤーキャラ)になるのだと。
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実演されたデモはおそらく序盤に登場するであろう、かつてロシアと呼ばれた地の発電所跡だかに巣くった4本腕中ボス敵キャラの海賊退治のミッション。E3で実演されたものと全く同じもの、その後にパブリックイベントを挿入する辺りも流れが一緒でした。果たしてレベル5前後の3人でクリア出来るのでしょうか!?
UIやHUD、そしてグラフィックもチューニングが施されており、E3で発表されてからのこの2ヶ月間で着実に進化しているのが見て取れます。それにしてもグラフィックは圧巻の一言。光源から水面の処理、爆発などのエフェクトまで完全に次世代を感じさせる出来。またライブである証拠にと観客のリクエストに応え水に浸かり水面を見せたり、キャラを回転させて全身を見せたり、光源処理を多用する様々な戦闘エフェクトを見せたりとBungieサイドも余程出来に自信があるのでしょうか。
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暗い廃屋内をAIドローンの灯りを頼りに奥へ進み敵との戦闘を繰り返し、そして中ボスを倒すと戦利品を獲得して外へ、ここでE3版と同様にパブリックイベントの始まります。パブリックイベントが開始されるとどこからともなく湧いてくる他プレイヤーキャラ達。「『Destiny』のマルチプレイには時間のかかるマッチメイキングやフレンドと待ち合わせるためのオンラインロビーなんかありません。いつでも瞬時に加われシームレスに行き交うことが出来るのです」と主人公。画面はクモ型巨大戦車1台に数体の敵キャラ対こちらは10人近くのプレイヤーキャラ。戦闘は有利に進み圧倒するかと思ったらそこへ敵のドロップシップが多数襲来、戦車と敵キャラを投下していき、一気に形勢は不利に。何せ主人公(司会であり主観視点のプレイヤーキャラ)は解説と実況のために後方にいて手元足下がお留守がち。クモ型戦車の猛攻に次々と倒れる仲間達、リバイブしようと駆け寄った別の仲間にも戦車のマックスまでチャージされた砲撃が炸裂し倒れていく。あれ?このイベント負けて終わるかも?ってところに何とレベル20のお助けマン登場!ばったばったと雑魚どもをなぎ倒すと良い感じにクモ型戦車を弱らせてくれます。そして我らが主人公、ここで出番とばかりに超能力と自慢の銃で最後の戦車を吹き飛ばしミッションエンドへ。いや、凄く面白い!ドキドキした。なんか最後にレベル20とかのキャラが出てくるのはずるいしやらせっぽいと思ったけど楽しいし熱かったです。
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初めて『HALO』を目の当たりにした時、或いはそれ以上の感動を感じられたこのデモ実演プレイ。Bungieらしい非常に丁寧でFPSやアクションのツボを押さえた出来に見えました。またグラフィックは流石の出来と言った感じです。後に発表されましたが『Destiny』の製作には一片の遅れもなく2014年の発売を目標に鋭意且つ順調に開発中だそうです。デモプレイを見終わった記者の皆さんは少し圧倒され且つ上気した面持ち、完全にやられてしまってます。
『HALO』、スターウォーズ、FPS他好きな方には必ずばっちりハマるでしょうこの1本。当然日本でも発売予定のはず、皆様続報を超ご期待の上お待ち下さい!