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毎週恒例の読者参加アンケートコーナー「Game*Sparkリサーチ」。今回は『前世代機を振り返って思うこと』というお題で皆様から集まった回答をご報告。
発売から約8年にわたり現役を保っていた前世代機ですが、回答ではその年月が可能にした進化とそれに伴う問題点などが指摘されています。
- インターネット接続がほぼ必須となった事によるサービス(映像・音楽配信やダウンロード販売など)の充実やオンライン対応ゲームの増加
問題点: 有料DLCの増加やデバッグ不足(発売後にパッチが配信できるため)、シングルプレイヤーゲームの減少、「ビデオゲーム」のための機器から離れた
- 作品の大作化、開発技術の向上、クオリティの向上、インディー系タイトルの増加
問題点: 大作シリーズの年刊リリースによる新鮮さの減少、中規模タイトルの減少、ハード性能の限界、携帯機・モバイル向けゲームの台頭
- 海外産ゲームの隆盛
問題点: 国産ゲームの衰退、格差の浮き彫り
色々ありながらも多くの楽しみを提供してくれた前世代機。今後は次世代機がゲームの未来を背負って行く事となりますが、次世代機の普及が進むまではもうしばらく前世代機のお世話になるのではないでしょうか。それでは最後に、読者の皆様から寄せられたコメントを一部ご紹介。
* * * * * * * * *
- コメントNo.2: 名無しスパーク さん
「ビデオゲーム」のためのゲーム機器からかなり離れた印象が強いかな
提供するサービスの裾野はますます広がっていくと思うけど、ゲーム+αへの転換点としては良くも悪くも名を残す世代だったと思う
- コメントNo.3: 名無しスパーク さん
実は名作が多い
- コメントNo.4: 名無しスパーク さん
純粋にゲームを楽しみたいがマルチにハード展開する様になったので
人が多い・クオリティの比較とか余計な考え方が増えた。
- コメントNo.6: 名無しスパーク さん
中小企業ながらも独創的で面白いゲーム達の消滅
続編の嵐
- コメントNo.8: 名無しスパーク さん
中期には、シューター系作品の爆発的人気で他ジャンルのソフトが見向きされなくなる傾向が強かった印象があった。
開発費の高騰による大型シリーズものの年刊リリース化による目新しさの減少も問題の1つとして今だあるね。
そのへんインディーズに目を向けだしたし今後の改善を期待したい。
あとは、家庭用コンソールに対する欧米開発者の見方が変わって質が高く、ユーザーフレンドリーな作品が増えたのは大きかったと思う。
特に海外は、プレイするユーザーの年齢層が上がって要求されるものにドラマ性が求められるようになったり、ハードの表現力が上がったこともあってハリウッド映画関係者がゲーム制作に本格参加するようになったのも大きなポイントかも。
- コメントNo.9: 名無しスパーク さん
最近は「何年も前のハードでよくぞここまで」というゲームも一部あって(Last of Us、Halo3、GTA5等)関心させられたけど、問題が多かった印象のほうが強い。メモリーが足りずに落ちたり、バグで進行不能になったり、極端な処理落ちが発生したり、ロードが延々続いたり、普通に進行する上で気になるものが多かった。マルチタイトルで片方が露骨に酷かったりするのも不毛な争いを産んでしまった。その半面TorneとかストリーミングとかSTB的な機能ばかり充実してゲーマーとしては寂しい限り…。
要するにハード側が開発側の思い描いていたゲームのHD化について行けなかった結果だと思う。今世代はその辺、ある程度はハード的にも均質化されてるし、ゲームにかけられる予算や労力も考えれば、開発側の理想を叶えるのにも無理の無い性能を備えていると思うので、個人的には「やっとHDゲームの時代がやってくる」という期待感がある。
- コメントNo.11: ABCD さん
ネット接続が必須になってきている気がする。
追加アップデートとか嬉しいけどバグがあるのに後でパッチを
出せばいいとか多くなったと思う。
据え置き機でのシリーズ物が減って開発費の安い
携帯ゲーム機で発売が増えた気がする、新作は減ったかな
据え置き機が好きなのでぜひ、次世代機は据え置き機で
開発してほしい。
- コメントNo.12: 名無しスパーク さん
巨額の予算をつぎ込み、全世界で話題になるようなAAA級タイトルは前世代より盛り上がったけど
そりより少し下のA級タイトルの数は半分以下に減ってしまったという印象
- コメントNo.14: 名無しスパーク さん
娯楽から商業へ、って感じ
ぼったくりのアンロックDLC、続編という名の拡張パック、ガチャ
音楽と同じように、これからは商業ゲームとインディーズゲームに区別されるんだろうなと思った
- コメントNo.18: 名無しスパーク さん
前世代機から、和ゲーから洋ゲーへ自分のプレイするゲームが変化したこと。
初代PSやPS2までは国産のゲームを中心にプレイしていたが、Xbox 360から洋ゲーにハマり始めた。YouTubeやニコニコ動画でプレイ動画を見て、面白そうな洋ゲーを箱○でプレイするようになった。
大作でも和訳が微妙なことがあったり、日本語版は規制が強いこともあって、海外版をアキバで購入。英語を真面目に勉強するようになったなぁ…。
今はSteamを使っているが、洋ゲーの面白さを知るキッカケになったのは前世代機のおかげ。
- コメントNo.20: 名無しスパーク さん
次々と倒れるゲーム"作品"、そして"サービス"の台頭。
良くも悪くもオンラインに揺さぶられるようになった
- コメントNo.24: 名無しスパーク さん
新勢力「タブレット」の概念が生まれた世代じゃないかな
マイクロソフトvsソニーvs任天堂の三つ巴の争いに、タブレットで遊べる課金ゲームが大局を揺るがす程の大勢力になりますだなんて、ちょっと前までは考えられなかった
- コメントNo.25: 名無しスパーク さん
マルチプレイゲームの台頭
ネット環境ほぼ必須化に伴い、シングルゲームよりもマルチに重点を置いた作品が多くなってきた。
マルチが駄目だとは言わないけど、苦手な人間もいるということを開発者はよく考えて欲しい。今世代機では、是非昔のようにシングル中心に回帰することを望む。賢いAIが実現できればマルチないと駄目なんて言う輩は絶対に減るはずだ。
- コメントNo.26: 名無しスパーク さん
360の進化っぷりが凄かった。
最初はほぼゲームしか出来ない機械だったのに、
インストール、映像・音楽配信、web機能、kinectによるハンズフリー操作、UIの大幅変更etc
購入時とは全く違う機械と言っても過言ではないくらいの変貌に、
ネット時代の進化を見たなあ。
- コメントNo.27: 名無しスパーク さん
国内の大手サードパーティのブランド凋落っぷりが半端なかったね
開発力の低下が著しかったのもあるけど、それ以上にDLC商法にのめりこんでたのが大きかった
新世代機でもこの調子が続くようでは益々ユーザーが離れていきそうだ
- コメントNo.29: 名無しスパーク さん
ハードの性能に対してソフト側が背伸びし過ぎてたというか
ソフトのやりたいことに対してハードのスペックが足りなかったというか
いびつな時代だったという印象
Windows Vistaが出た当時の店売りPCみたいな
スペック不足が常に付きまとってた感じか
- コメントNo.32: 名無しスパーク さん
PC業界がちょうどXPからVISTA、7へ、directXとビデオカードの目まぐるしい激動の時代だった事を思い返すと、固定スペックのゲーム機が7、8年活躍し身近なオンラインサービスの礎を築いたことは評価に値すると感じてます。
- コメントNo.33: 名無しスパーク さん
PS3のスタートの大失敗、360やWiiで主要タイトルを出すサードメーカー、
結局数年遅れでPS3に集まったが据え置きを見放したユーザーを取り戻せず…
「PS2の感覚で作りこんだら時間と人と金がかかりすぎる」というのを
特に大作JRPGが直撃してしまい、ワクワクするようなJRPGが出なくなってしまった
中小がほどほどに作ったしょっぱいJRPGが市場を10万本前後で席巻してしまうとかもうね…
携帯ゲーム機に逃げた次はスマホが主戦場だ!とかもうどうしようもないし
次世代に繋がらない、断絶して落ちるだけの世代だったな
もう日本のメーカーに期待することなど何も無い
- コメントNo.35: 名無しスパーク さん
箱の実績システムだな
これを真似たトロフィーやstaemの実績、スマホの実績など
あらゆるところでどんどん似たようなシステムが生まれた
- コメントNo.36: 名無しスパーク さん
ゲーム専用機の没落
汎用機(PC、ケータイ、スマホ)の台頭
- コメントNo.39: 名無しスパーク さん
和製ホラーが減った。クロックタワー・サイレンは沈黙、サイレントヒルは海外、ノベル型は減少、新規タイトルは携帯機。
前世代機のホラーと言ったら海外のアクションゲームばかり名が挙がる。
- コメントNo.40: 名無しスパーク さん
良くも悪くも洗練された印象
そのおかげでAAA級タイトルは増えたけど、PS2時代にあった奇ゲー珍ゲーが全然出てこなくなって寂しい
GTAVとかも面白いんだけど綺麗にまとまりすぎててしっくりこないというか
- コメントNo.41: 名無しスパーク さん
全体的にゲーム一本が大規模になってしまった感じはする。それの影響でPS2やPSみたいに大量のゲームは出てこなくなった感じも。それでもクオリティの高い作品が凄く増えた感じも
それと引き換えに、流行ったゲームの模倣とかクローン、あとは続編みたいに安定を狙った、純粋に売れることだけを考えたゲームが多くなったような印象があるかな。
デカいタイトルが増えたと同時にIndie系のゲームも多くなった感じがする。実験的な作品は全部そっちに流れた感じなのかな
- コメントNo.42: 名無しスパーク さん
俺はHD世代最初のゲーム機とソフトに十分満足できたよ。
子供時代からの妄想の半分はきっちり実現したね。
満足し過ぎてこれからテンション維持できるかなと不安になるくらい。
ただ純粋にハード面で言えばやっと
PS4やOculusRift・Kinectなどが理想に近いものになりそうで
好奇心とまだ実現してない妄想があるから
もうちょっと据え置きゲーム機と付き合って行きたいなと思っている。
日本のゲームの相対的な弱体化は海外との競争より前に内側が疲弊を招いたフシがあるが
一時期世界のゲーム業界の過半数を背負ってたから
まだこの程度の疲弊で済んだともいえるのかもしれない。
ただ海外はコンピューターゲームと競技と映画の融合を
この世代で完成させた強みがある一方
日本はこれといった路線を獲得できなかった印象。今後は環境が整う分
調子を立て直す機会は前世代機の頃より多くなる筈なのでそれを逃がして欲しくない。
- コメントNo.43: 名無しスパーク さん
ロスプラ1とギアーズ1が出た時が1番熱かった。
360発売されたばかりで毎日祭り状態皆ワイワイやってた。
次世代機がこれからどうなるか楽しみだったけど、その後は大した事は無かった。
- コメントNo.45: 名無しスパーク さん
ネットワーク化が顕著になった世代かな。
寡占化が進んだ世代でもあるか。
- コメントNo.46: 名無しスパーク さん
ゲーム機その物からは離れる事だけどネットの台等かな
良くも悪くもネットメディアが今世代で一気に広がったし
それ以前から複数人で作り上げる攻略サイトがなかったわけではないが
個人のホームページでの攻略サイトがほぼ出てこなくなり
複数人で作る攻略wikiへとゲーム攻略サイトのスタイルが移行しきったりと
- コメントNo.47: 名無しスパーク さん
リニアデザインゲームの隆盛
完全な消費コンテンツ化
リテール中心のビジネスモデルの限界とそれに伴うコンソールの限界が見えた世代だった
- コメントNo.50: huawa さん
商業化が進んだ印象
DLCの本格化や無茶な毎年続編発表
商品のレベルは上がったと思うけど作品の質と量は減った
その中でも商品と作品のバランスを保ちながらレベルを上げたR☆は立派
GTA5のせいでPS4のゲームが物足りない…
- コメントNo.51: 名無しスパーク さん
おま国おま値NAJ・・・
日本の業界として権利や流通、表現規制について整理すべき問題がネットワークが標準となった今世代機で浮き彫りになったと感じてる。
しかしメーカーやデベロッパーは目を背け、その場しのぎの金策にかかりきりになり、メディアは広告欲しさの提灯記事ばっかり。
日本でも発売されるのが楽しみですね。なんつって締めくくってんじゃねえっつの。
- コメントNo.52: FPS児 さん
初代XBOXからの、パワフルなPCゲームをリビングに浸透させるって目標が360で本当に実現したように感じる。それくらいPCゲームメインでやってたデベロッパーの存在感が強くなった。
その副作用で、PCゲーム自体は家庭用ゲーム機にあわせて丸くなってしまったものも多いと思う。最近は多少取り戻してきてる感じはするけど。
- コメントNo.53: 名無しスパーク さん
ビデオゲームの終焉だと思った。ここから先はゲームじゃなくてテーマパークみたいな
「サ-ビス」が中心の複合産業になって行くんだろうな。そんなの全然嬉しくないぞ。
ただ単にゲーム目的でハードを購入できた時代はもう過去なんだと痛感させられた。
今世代のハードはダメだなんて思ってないけど。
- コメントNo.55: 名無しスパーク さん
前世代もいいゲームたくさんあったと思う。ただTVゲームももう珍しいものじゃないんだなと思うぐらい商業面も露骨に出だしたけどね。
とはいえGTA5とか見てるとなんだかんだでTVゲームも大きくなってるんだなと安心する
- コメントNo.56: 名無しスパーク さん
本体はPS2の二代目と比べるとPS3の二代目はあまり小さくならなかったなぁ・・・
ソフトではダウンロード・インストールと、ディスクを使用しない形態が少しづつ増えてきたかな?
- コメントNo.57: 名無しスパーク さん
PS3の性能は発表当時は本当に驚いた
しかし蓋を開ければ買う人のコトを無視した価格設定だったり、
開発者のコトを無視した物作りが凄い目立った印象
気がついたらソニーから人が居なくなってしまった感が凄い強い
その合間を縫って出てきたのがマイクロソフトや任天堂
性能を上げるのは無論正統進化であるため当然なのだけれど
消費者目線を再度見直したり、開発者の環境を考え整えたり
付加価値をどこに置くかを深く考えた物作りが受け入れられたのかなって感じた時代だったなと思う・・・、だからこそ今のPS4の勢いがあると思ってます
- コメントNo.59: 名無しスパーク さん
やっぱりFPSのオンライン対戦だね。人間相手に闘うリアリティー、興奮、緊張感はCPU相手では得られなかったものだ。たが副作用というかCPU相手の普通のアクションゲームを本気でやることに価値を見いだせなくなりすべてのアクションゲームやシングルプレイが息抜きゲーになってしまった。オン対戦は勝てば楽しいのだが、負けるとイライラがつのりゲームというよりスポーツやってる感覚。つまり俺にとってのゲームがある種のスポーツになってしまったのが前全世代だな。
- コメントNo.65: 名無しスパーク さん
あの性能で長く引っ張り過ぎた。そのせいで進歩も止まっていた感がある
「まだできる」とか言ってハードを直接叩く~なんてことばかりやってるとますます互換性はなくなり過去のゲームが遊べなくなってもったいない
一般ユーザーは互換性をとても気にしている人が多い。今後は互換性を保つということにも配慮してもらいたい
- コメントNo.66: 名無しスパーク さん
和ゲーより洋ゲーの方があらゆる面で勝ってしまった世代
- コメントNo.68: 名無しスパーク さん
日本人のゲームの幅が広がった。
洋ゲーと和ゲーの差が浮き彫りになったおかげで、日本のガラパゴス化を少しは減少させてくれたかな。日本メーカーも、もっと頑張ろうと刺激になったと思うし。
でも、まだまだ、日本は独自なマーケットだけど。。。
- コメントNo.69: 名無しスパーク さん
オンライン対戦が当たり前になったこと。
友達と一緒にゲームすることが好きだったけど家に集まって遊べる時が中学生までで高校からはそういうことがほとんどなかったから大学進学と同時に買ったXbox360でギアーズ、Halo、CoDのオンライン対戦や協力プレイをがっつり遊んだ。
ボイスチャットで連携しながら世間話をしてるのも楽しかったし、自分の遊んだことないゲームの感想を聞いたりして買ってみることもあった。
- コメントNo.70: 名無しスパーク さん
"オンライン"が先の可能性を開いたようであり、また開いてはいけないものも開けてしまったようである
- コメントNo.72: 名無しスパーク さん
一部の会社が喜々としてやってただけで>>14みたいに前世代の代表的現象にされちゃうんだから、バンナムあたりは本当に罪深いな。総合的に見たらいい機械だったよ。ちょっと長いこと頑張りすぎたくらい。本当にお疲れ様でした。
って、次世代に互換がない以上、まだ当分は現役なんだけどw
- コメントNo.73: Yosu k さん
初期のPS3は高価な価格や性能のせいでスタートで大失敗に終わってしまったので、高校生の時にXBOX360に気になっていてそして社会人になってXBOX360を買った。
特に初めてのHDゲーム機のグラフィックが圧巻で、「斑鳩」や「レイディアントシルバーガン」といったトレジャーのゲームと「バーチャロン」、そして、「怒首領蜂」のおなじみのケイブのゲームなど遊べる。あと、XBLAのゲームも素晴らしいゲーム揃いで、XBOX360でしかできない機能もあった。色々と問題もあったが、それでもいいゲーム機であった。
また、PS3もいいハードだった。ノーティドッグのゲームや今月新作が発売される「初音ミクPROJECT DIVA F」など遊べるが、高画質のブルーレイも見れる機能などこれは素晴らしいものだった。
今発売している「WIIU」と「PS4」、そして、年内に国内で発売される「XBOX ONE」、これからどんなゲームあるだろうか。しかし、残念ながらDLC問題や日本のゲーム業界が元気がないなどのことから、PS4とXBOX ONEとWIIUではインディーゲームで倍返しをしてもらいたい、ゲーム業界を元気にしたいところだ。
- コメントNo.74: 名無しスパーク さん
個人的に携帯機に馴染めないのもあって、携帯機主流は辛いものがあった。
今世代でまた据置きが盛り返してくれる事に期待したい。
- コメントNo.63: 名無しスパーク さん
ビデオゲームには伸びしろがまだ十分にあるということ。
前世代機を手に入れた時と同じかそれ以上に今楽しめてる。
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