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――E3での発表から何か変わったことはありますか。現在の開発状況を教えてください。
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Stan Just:見せたデモはE3と同じものだし、目新しい発表は特にないね。開発は今、半年後のリリースに向けて最終調整段階に入っているよ。gamescom用に新しいデモを用意するか、それともその時間を作品磨きに使うか、我々は後者を選んだんだよ。
――『The Witcher 3: Wild Hunt』を開発するにあたって、最も楽しかった点を教えてください。
Stan Just:個人的には敵を倒す際に身体を切断できるシステムがお気に入りだったね。私はキャラクターアーティストも兼任していたんだけど、モンスターやNPCをデザインする時はどうやってバラすかを考えるのが最も楽しかったよ。
――REDengineの新バージョンが実現した最も大きな利点を教えてください。また、新エンジンでのゲーム制作において、何が一番困難を極めましたか。
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Stan Just:REDengine 2からREDengine 3になって開発力は大きく飛躍したよ。けれどオープンワールドは完全に新たな試みだったから、適用させるのは非常に困難な道のりだった。ローディングスクリーンを全部取っ払って、ワールドを全てのコンテンツで埋め尽くしていく作業はかなりの最適化を必要としたんだ。広大で濃密な世界を創造できたことが最も大きな利点であり、同時に一番困難を極めて挑戦だったと言えるね。
――武器やアイテム、魔法をクラフトできるようなコンテンツは用意されていますでしょうか。
Stan Just:アイテムを基にしたクラフトシステムは存在するよ。たとえば、防具のベースセットを入手することでアーマーを強化できるんだ。ベーシックセットに始まって、上位レベルへと進むにつれて魅力的でパワフルな防具の作成が可能になっていく仕組みだよ。クラフトでしか手に入らないアーマーもいくつか存在する。クラフトと言っても防具に関しては強化するのが目的であって、スクラッチから作ることはできないけどね。
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――ゲームの難易度設定ついて教えてください。プレイヤーの手ごたえに応じて変更できますでしょうか。
Stan Just:多様なユーザーを満足させるためにもちろん難易度設定はいくつか用意されているよ。ゲームプレイの最中にいつでも変更できるかどうかはまだ決まっていない。どうなるだろうね。
――オープンワールドになったということで、Modのようなユーザー制作コンテンツの展開はあり得るのでしょうか。
Stan Just:それもまだ決定していない。今のところは計画していないし、何よりもゲーム本編の最終調整にフォーカスしている最中だ。
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――過去のインタビューで、プレイ時間は100時間を超えるとディレクターからうかがいましたが、スキルやアイテムを引き継いでの周回プレイは可能なのでしょうか。
Stan Just:どうだろうな。周回プレイというよりも、メインクエストをクリアした後もワールドを探索したり、やり残したサブクエストを遊んだりすることは可能だよ。マイナーなクエストは何百も用意されているし、コレクタブルアイテムも豊富に揃っている。楽しめるコンテンツはたくさんあるよ。
――開発チームは皆RPGが大好きな方ばかりと聞いていますが、特に強く影響を受けている作品はありますでしょうか。
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Stan Just:難しい質問だな。他人からアイデアをコピーするようなことは好きじゃない。それに特定のタイトルに強くインスパイアされるというよりは、最新のゲームが戦闘システムといった特定の領域でどういった処理を行っているかを観察することが多いかな。何ができて何ができないのかを決める判断材料にできるからね。
――開発チームの中で最も人気のあったキャラクターもしくはモンスターを教えてください。
Stan Just:キャラクターで人気なのはCiriだね。モンスターだとおそらくグリフォンじゃないかな。コレクターズエディションに付属するフィギュアとしても選ばれているしね。
――最後に日本のウィッチャーファンにメッセージをお願いします。
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Stan Just:本作の世界観は純粋にスラブ色に染まっていて、建造物といったゲームコンテンツは日本文化とかけ離れた内容になっているけれど、アジア圏のユーザーにもきっと楽しんでもらえると信じているよ。吹き替えについてはまだ分からないけれど、日本語字幕付きのローカライズ版も予定されているのでぜひ遊んでみて欲しいな。
――ところで、『Cyberpunk 2077』はどうなっているのでしょうか。
Stan Just:ダメ。それは言えない。すまないね。
――本日は貴重な体験と素敵なお話をどうもありがとうございました。
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最終調整段階に突入した最新作『The Witcher 3: Wild Hunt』は、PC/PS4/Xbox Oneを対象に、海外で2015年2月24日に発売されます。国内ではPS4/Xbox One版がスパイク・チュンソフトからリリースされる予定です。新たに生まれ変わったREDengineにより開かれたオープンワールドへの扉。異国情緒あふれる世界観が剣と魔法のファンタジーへと誘います。シリーズ第3作にして、主人公ゲラルトにまつわる物語の完結編に心の躍動が隠せません。