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E3の展示場所は、ショーフロア内だけではありません。インディーゲームパブリッシャーのDevolver Digitalは、例年通り会場外の駐車場にトレーラーを並べて展示会場を設営。今回は、VRを使用した新作サバイバルホラー『Narcosis』をプレイし、開発者に話を訊いてきました。
本作はインディーデベロッパーHonor Code,Inc.が開発するVRホラータイトルで、もともとはフランスのゲームインタラクティブメディア専門学校EMJMINの学生プロジェクトとして開発を開始されていたもの。5人の開発スタッフをメインに本作が開発されています。
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『Narcosis』は幾人かの仲間と共に潜水艇に乗っていた商業ダイバーの物語。深海探査船が事故で沈没し、仲間は全滅。プレイヤーは誰のためでもなく自分自身が生き残るために行動します。
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ゲーム体験はOculus Riftの第3世代試作機「Crescent Bay(クレセントベイ)」とコントローラーを使用して行われていました。筆者も実際に序盤の深海探査船内部を歩き回り、脱出への糸口を探る部分を体験。長時間遊べたわけではないので、具体的なディテールについては伝えることが出来ませんが、音と暗さ、そしてVRによる没入感で雰囲気は抜群。細かい部分まで作りこまれており、(筆者がホラーが苦手というのもありますが)一歩踏み出すことすら躊躇してしまうほどです。
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VRを使った演出と操作方法は本作と非常に相性が良い印象。頭を動かして周囲を見回すという操作は非常に直感的で、コントローラーでの視点移動とは違う、人間らしい視点移動が体験でき、恐怖を増幅させます。視界の端に映った影を二度見する行動はVRならではともいえます。
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開発者David Chen氏に話を訊いたところ、本作は「音による恐怖」を重点において開発が行われているとのこと。直感的に振り向くことが出来るVRホラータイトルにとって音は重要なファクターであり、筆者もプレイ中は音に反応して辺りを見回してしまいました。
『Narcosis』の詳細な配信日は決まっていませんが、まずはPCにてリリースが行われる予定。なお、PCでのリリースを優先していますが、コンソール版についても検討しており、本作はUnity 3Dで開発されているためPS4/Xbox Oneへの移植が容易で、両社共に協力的とのことです。