本作の世界では、人の潜在意識・記憶に入り込む事ができる「ニューロプローブ」と呼ばれる医療技術が発展しています。プレイヤーは、そのニューロプローブ技術を用いる専門家「ニューロプローバー」として患者の潜在意識に入り込み、トラウマの原因となる記憶をよみがえらせる事が目的です。
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■基本的なプレイの流れ
▼ 潜在意識へダイブする
本作のスタートは、患者への潜在意識へダイブ(マインドスケープ)する事から始まります。まずは小奇麗なオフィスにあるメインコンピューターからダイブしたい患者を選択。それから専用の機械に入り、ニューロプローバーとしての仕事を始めます。
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▼「記憶の写真」を集める
当面の目的は、潜在意識の中にある、患者が忘れている10枚の「記憶の写真」を集める事です。容易に拾える記憶の写真もありますが、ほとんどの記憶は心の奥底に封じ込められています。そういった写真は、記憶によって作られたパズルを解いたり、患者の潜在意識を追体験して集めます。
しかし潜在意識の中というのは患者の経験や記憶からできているため、映像や音が不安定になる事もしばしば。進めていくうちに周囲の雰囲気が一変したり、まるで幽霊かのような存在が出てきたりもするので、一瞬たりとも気が抜けません。また記憶の写真を集めるプロセスにて見た風景や出来事が、最終的にトラウマの謎を解く鍵となるので、些細な情報でも見逃さないよう、怖がらずに観察していきましょう。
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▼「記憶の写真」を整理する
記憶の写真を10枚集める事ができたら、始めの安全な場所で記憶の整理を行います(推理パート)。10枚の写真のうち5枚は、自分の記憶と折り合いをつける中で作られた偽の記憶ですので、実際に潜在意識の中で追体験した出来事を基に真実の記憶を見つけ、正しい順番に並べましょう。すると患者の記憶が完全によみがえり、遂にトラウマの原因が明らかとなります!全ての謎が解けた時の開放感は、これまでの苦労が良い経験に変わってしまう程気持ち良いです。
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■患者の事をさらに深く知ろう
記憶の写真を全て集め、トラウマの謎を解いただけでは全てを理解したとは言えません。本作には「高度ニューロマッピング」と呼ばれるシステムがあります。一度患者のトラウマを解いた後、繰り返しプレイする中で潜在記憶中に隠されたオブジェクトを見つける事ができれば、トラウマの背景をさらに詳しく知る事ができます。
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■精神が侵されるようなホラーゲームだった
本作では、幼少時代の記憶の中では視線が低く机や椅子などのオブジェクトが大きく見える、人の顔が正確に描かれないなどと、記憶やトラウマといったものが巧みに表現されており、そんな中での探索は、耐え難い程の恐怖を感じます。同時に、プレイを進めていくうちに「真実を知りたい」となるような、サスペンス的な面白さを経験しました。
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現在は早期アクセス版とのことで、1つのチュートリアル用の模擬ストーリーと、2人の患者までしか遊ぶ事はできませんが、今後のアップデートでさらに追加予定とのこと。また日本語字幕にも対応していますので、英語が苦手な方でも気軽に遊べます。
『Nevermind』は2,480円でSteamにて販売されています。
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