手を動かすだけで、あらゆるPCの操作を可能にする「Leap Motion」のVR開発者向けのディベロッパーキット「Leap Motion Orion」が公開され、話題を呼んでいます。
デバイスレスなPC操作を可能にするモーションキャプチャーツールとして一躍有名になった「Leap Motion」は、当初よりその実用性とコスパフォーマンスの高さに注目していたVR開発者たちによって、Oculus Riftを始めとしたVRデバイスと対をなすVRコントローラーとして愛用されて来ましたが、その開発は半ば非公式かつ特定のコミュニティによって口伝されるような形で運用され、近年では多数の競合他社が展開するVRコントローラーの登場により、混迷を極めつつありました。
この状況を憂いていたのか、先日ついに公式から本製品を使ったVR開発の敷居を低くし、統合すべく「Leap Motion Orion」のベータ版が公開となりました。
これにより「Leap Motion」の低遅延化がアンロックされ、より広く、素早く、正確なハンドトラッキングが可能となり、以前の製品で問題視されていた光や周囲の物体を誤認してしまうといった問題が大幅に改善されました。
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実際に公式ページで公開されているUnityエンジンを使ったデモムービーでは、滑らかかつ繊細な指の動きに対応したシーンに加え、新しいゲームの可能性を提示するようなエポックな映像の数々が確認できます。
しかしその一方で、本ソフトウェアの登場とともに、Leap Motion搭載のPCの非対応を始め、ユーザーメイドを含める特定のツールがサポート外になるといった告知や、動作不能になるといったバグから、特定のゲームエンジン以外では、まだ動作が安定しないことが示唆されるなど、いくつかの既知の問題は多く、敷居の高さが窺えます。
現在、公式ページでは「Leap Motion」を99.99ドルで販売中。VRデバイスに取り付けられるマウントは19.99ドル、両方セットのバンドルは109.99ドルから。
「Leap Motion Orion」は特設ページからダウンロードできます。