【E3 2016】MSが明かす『Minecraft』戦略―アドオンで手軽に世界の構築と共有を | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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【E3 2016】MSが明かす『Minecraft』戦略―アドオンで手軽に世界の構築と共有を

「Xbox E3 2016ブリーフィング」で、『Minecraft』のクロスプラットフォーム戦略について発表したマイクロソフト。Xbox Liveをもちいて、『Pocket Edition(=iOS、Android、Gear VR)とWindows 10(PC、Xbox One)のユーザーを一つなぎにしようとする壮大な計画です。

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E3 2016に先駆けて開催された「Xbox E3 2016ブリーフィング」で、『Minecraft』のクロスプラットフォーム戦略について発表したマイクロソフト。Xbox Liveをもちいて、『Pocket Edition』(=iOS、Android、Gear VR)とWindows 10(PC、Xbox One)のユーザーを一つなぎにしようとする壮大な計画です。

これにともない公式サイトで6月13日から『Minecraft REALMS』のPocket EditionとWindows 10 βバージョンで、1ヶ月間無料の体験版配信がスタートしました。『REALMS』は専用サーバ上で最大10人までのマルチプレイを手軽に実現可能にするサービスで、ホスト役のみ月額料金が発生するモデルとなっています。


一方、現代的なビル群による街並みや、ゾンビが徘徊する中でUFOを破壊するなどのデモを交えて、アドオンの配信についても予告されました。マイクロソフトはE3会場でこの詳細を解説。単なるデータ集ではなく、プレイヤーが自由に『Minecraft』の世界を改造できる環境を提供するとのことです。写真撮影はNGでしたので、以下文章で概要を説明します。


同社プロデューサーのJames Webster氏とゲームデザイナーのJared Greiner氏ははじめに、『Minecraft』に登場するさまざまなキャラクターのテクスチャをアドオンに含まれるツール上で展開してみせました。その後、自由にペイントを施して上書き保存。すると、これだけで『Minecraft』内のキャラクターの外見に、即座に反映されました。「このように、このツールはデータ駆動型である点が特徴となっています」(Webster氏)

また、個々のキャラクターの大きさ、移動速度、攻撃力、AIアルゴリズムなどは、Jasonファイルで管理されています。Jasonファイルはメモ帳などで開き、修正が可能。この修正も即座に『Minecraft』上で反映させられます。数値をちょっと修正したり、スクリプトをコピペしたり、組み合わせたりするだけで、オリジナルのキャラクターを作り出せるのです。


実際にGreiner氏はペイントツールとメモ帳を使って、ウサギのキャラクターをベースに外見をゾンビに変更したり、プレイヤーキャラクターを守る守護兵にしたり、自爆要素を加えたりしました。その後、ゾンビを大量に配置して攻撃を加え、大爆発を演出。プレゼンを見ていた欧米の記者たちから思わず笑い声が上がる一幕もありました。ゾンビの大きさを縦横2倍にしてテクスチャーを変更した、ロボ型キャラクターも披露されました。

また、ゾンビ同士がカップルとなり、子供を作るようにも設定を修正。ところが生まれた子供はゾンビではなく、ベースとなったウサギのままというオチがつくことに。Webster氏はウサギの子供キャラクターの外見も変更するのを忘れていたして、「このように簡単な修正だけで自分だけの世界が作りだせるし、プログラム教育にもいい」と補足しました。


Webster氏は「重要なのはPocket EditionユーザーとWindows 10ユーザーの双方がデバイスやOSの種類に関係なく、このアドオンを用いて体験を共有できること」だと強調します。誰かが作成したデータは専用サーバにアップロードされ、他のプレイヤーが接続した際に、自動的に同期される仕組みです。Android端末を用いてオリジナルのキャラクターを作成し、『Minecraft REALMS』内で同期されたワールドに配置するなどのデモも行われました。

またMODやスクリプトの記述などに詳しくないユーザーのために、チュートリアルも別途用意されるとのこと。アドオンやチュートリアルは英語だけでなく、日本語をはじめとした各国言語にローカライズも行われるとのことです。「全世界の『Minecraft』コミュニティのフィードバックを得ながら、粛々と進めていきたいと思っています」(Webster氏)

同社エグゼクティブプロデューサーのJesse Merriam氏は「全世界の膨大な『Minecraft』コミュニティを互いにつなげ、各々のアイディアを引き出し、ユニークな経験を提供したい」と抱負を語りました。これに対して欧米メディアから「クレイジー!」との声があがりました。もちろん、賞賛であることは言うまでもありません。

《小野憲史》
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