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海外エンジニアGeorge Levay氏、Nate Tran氏、Adam Li氏が、障害などによって手が使えない人のためのゲームコントローラーを開発しています。「GEAR(Game Enhancing Augmented Reality)」と名付けられたこのコントローラーはサンダルのような形をしており、片足当たり4つ、合計8つの入力を認識することができます。実際に『Mirror's Edge』をプレイしている動画も公開されています。
現時点ではトラックボールを併用しての操作となっていますが、Levay氏は多くのゲームで必要とされる15の入力を搭載することを目指しているそうです。チームはこのコントローラーの特許を取得しており、別の会社が製造供給できるよう計画。製造には50ドル~75ドルかかるものの、将来的に製造コストは遥かに低くなるだろうと伝えています。販売価格は大まかな見積もりであると強調しつつ、約100ドルを希望しているとのこと。
ちなみにLevay氏自身、母国ハンガリーの大学在学中に感染症で手足の一部を失っています。その後フルブライト奨学生でジョンズ・ホプキンス大学に留学し、Tran氏とLi氏ともに「GEAR」を考案。2016 Intel-Cornell Cupで大賞を受賞しました。
4つの画面の内、1つはLevay氏がGEARで操作、残りの3つは通常のコントローラーでの操作
どの画面がGEARを使用しているか、視聴者の意見を募るアンケートも行っています
どの画面がGEARを使用しているか、視聴者の意見を募るアンケートも行っています