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【TGS2016】『DEATH STRANDING』ステージ―小島監督が世界のファンに回答、『メタルギア』にも

9月18日、東京ゲームショウ 2016のSIEブースにて行われた「コジマプロダクション」のステージユーザーズセッション。編集部では、新作『DEATH STRANDING』の新情報も飛び出した本ステージに参加してきたので、そのステージレポをお届けします。

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9月18日、東京ゲームショウ 2016のSIEブースにて行われた「コジマプロダクション」のステージユーザーズセッション。編集部では、新作『DEATH STRANDING』の新情報も飛び出した本ステージに参加してきたので、そのステージレポをお届けします。


小島秀夫監督(左)新川洋司アートディレクター(右)

会場にはブースのファンが詰めかけ、小島秀夫監督、新川洋司アートディレクターの登壇時には非常に大きな歓声があがりました。2年振りにTGSに"還ってきた"両名が現れると、まずは、E3 2016で発表した『DEATH STRANDING』発表時の映像を振り返りました。この当時、幕が開く前から歓声があがり、出るタイミングも難しく、喋れなくなるほどだったが、嬉しかったとのこと。


なぜコジマプロダクションを立ち上げるに至ったか、と問われると、「世界中の皆さんが遊びたいゲームを作るためだけです」と回答。小島監督いわく、食べるためや金儲けのためではなく、本来なら年齢的にもう引退ではあるが、ユーザーが自分を必要としてくれてるというのを聞き、ユーザーが遊べる作品を作ろう、と思い至ったそうです。


どのようなゲームを望まれているか、という点については、色々なものがあるが、小島監督が以前までに作ってきたような、AAA、ハイエンドで、ストーリー/テーマ/ゲーム性があり、ボリューム/クオリティも高いような作品を望まれているそうです。また、気になるジャンルですが、小島監督作品にはホラー、SFなど色んな要素が入っているので、ジャンルでは言えないものの、小島秀夫監督のゲームだ、としました。

コジマプロダクション立ち上げ(起業)に話が及ぶと、お金を稼ぐだけなら起業よりも楽な方法はあった、小島監督は語りました。ユーザーが望むものを作るためには、それなりのスタッフを集め、目が行き届くようなゲーム作りを整えないといけないため、ビジネスなどをするつもりはない、としたものの、ユーザーのために立ち上げた旨を明かしています。不安は無い、と語る小島監督は30年ゲーム制作に携わり、ゲームの環境も変わってきましたが、その中でやってきたので、「同じことをするだけ」と断言しました。


また、ここからは、世界中のユーザーから寄せられた質問に小島監督、新川アートディレクターが答える質問コーナーがスタートしました。

    ・Q:コジプロ発足当時のことを教えてください
    (小島監督が撮影したというコジプロ初期の写真を公開して)最初は4畳半のレンタルオフィスを借り、4人が集まると暑いほどだった。小島監督のところには、監督のノートPC、PS4、New Orderのマグカップ、J・J・エイブラムスの手紙しか置いておらず、新川アートディレクターに至っては机もなく、コピー機もコンビニに行かないとなかったので、仕事がなかなか進まなかった。


    レンタルオフィスの様子

    また、PCもなかったので、紙に書き、iPhoneで撮影し、修正して…を行い、ルーデンスも時間がかかっっていたほか、ミーティングは喫茶店で行っていたとのこと。なお、今は事務所もあり、機材もそろい、毎週面接を行っているとしています。事務所選びも大変だったが、工事などが終わっていないため、それが終わり次第、事務所の様子も公開するとのこと。


    新川氏は机もなかった

    ・Q:ゲームエンジンは決まったとのことだが
    2016年1月から世界中をまわって実験していたがようやく決めた。まだ言えないが、「市販のものではなく、某有名スタジオのエンジン」とのこと。それを使いながら、お互い技術提携をしながらブラッシュアップしていこうとしている。

    ・Q:PS4 Pro対応は視野にいれているか
    HDRと4Kに対応する。HDRはヒデオレンジ、4Kは昔の3K、キツイ/キタナイ/キケンではなく、キレイ/キレテル/キマクッテル/コジマの4K。

    ・Q:『DEATH STRANDING』にはオンライン要素があるが1人でもたのしめるか
    もちろん、1人でも遊べる。スタンドアロンでストーリーを楽しんだりできる。いままでのCo-opや対戦とは違うまったく新しい使い方をしている。そこがキモになるのでまだ言えないが、1人でやりたい人は1人で遊べる。他の人とプレイできるかはまだ言えないものの、今までとは違う、なわ的な繋がりとなる。

    ・Q:メカは出ますか(新川氏へ質問)
    新川氏は「欲しいですよね」と回答。小島監督は「新ちゃんが参加するならメカが出ないと」とした。

    ・Q:キャスティングは終わりましたか
    まだ進行中。いくつか決まっているが、まだ終わっていない。女性キャラとしてヒロインが出てくる。ヒロインはまだ候補段階。

    ・Q:ノーマン・リーダス起用の理由
    小島監督が昔からのファンで、仕事したいと思っていた。以前にデル・トロ監督、ノーマン・リーダスとともにやっていたプロジェクトが進まなくなった時も、心配して連絡をくれていたので、もう一度やりましょうとなり、ノーマン・リーダスありきでこの作品を考えた。裸シーンの撮影時はパンツ一丁だったとのこと。ノーマン・リーダスはナイスガイで、やんちゃなイタズラ大将のような感じだが、とても気を遣っている人。

    ・Q:実在人物が起用されている場合、キャラクターデザインはどのように進めるのか(新川氏への質問)
    新川氏は先日のコミコンでノーマン・リーダスに初めて会ったとのこと。会う前まではイメージで服装などを描いていたが、会ってどのような人物かを知れたため、よりイメージが湧いてきた。服装が人物を表す、と思っているそうなので、そこが重要だと思っている、とした。

    小島監督によると、今作のノーマン・リーダスは「ウォーキング・デッド」のような感じではなく、彼の新しい部分を出すのが監督のミッション。ゲームのキャラクターの多くは、甲冑、バトルスーツ、宇宙服のようなアーマー、革ジャン、パーカー、スーツを着ているが、それとはまったく違う新しいヒーロー像になっている。

    ・Q:先日のコミコン時にマッツ・ミケルセンとの写真をTwitterにあげていましたが、お互いの関係は
    マッツ・ミケルセンのファン。2、3年前にニコラス・ウィンディング・レフン監督から連絡先を聞き、コミコンで初めて会った。お揃いのオレンジパーカーを着ている。バドミントンを一緒にしてみたい。Twitterにあがっていたモーションキャプチャー撮影風景の写真は小島監督とのこと。

    ・Q:今後、新しいコジプログッズのネット販売は
    準備が出来次第。いつかは不明。

    ・Q:『DEATH STRANDING』発売日はいつでしょうか
    決まっている。そこに向けて進行しているので、無計画では無い。5年も10年もかからない。東京オリンピックよりも、アニメ映画「AKIRA」の時代よりも早い。

    ・Q:ノーマン・リーダスは決まっているが、日本の声優さんは決まってるか
    まだオリジナルキャストも決まっていないのでこれから。

    ・Q:『DEATH STRANDING』はシリーズ化されるか
    新川氏は『5』くらいまで作りたいとのこと。小島監督は人気がでれば続編とした。ニコラス・ウィンディング・レフン監督は、小島監督に新しいものを作らないといけないので、続編を作るべきではない、と話したとのこと。どうしたらいいかを問うと、主人公を殺せばいいと返答されたそう。

    ・Q:ネット上で『メタルギアサバイブ』は監督のアイデアという噂があるが
    全然関係ないし、知らない、とのこと。「僕の中では」、と自分の意見であると強調した小島監督は、メタルギアはポリティカルフィクションであり、エスピオナージものなので、「ゾンビなんて出るわけないじゃないですか」と発言しました。ネットの噂は嘘であり、新川氏も関わっていない。2足歩行兵器がでない作品は関係ない。

    ・Q:『DEATH STRANDING』のテーマは棒ではなく縄的な繋がりとのことだが、もっと詳しく教えてください
    これまでのアクションゲームは、棒でCPUと戦っていて、その後、戦いながらドラマが展開するようになり、ネットワークが繋がって、棒で戦いながら対戦ができるようになった。現在では、戦うことも、オンライン上の仲間と、棒で共通の敵を倒すこともできるようになったが、やはり繋がっても「棒」になっている。

    SNSがメジャーになったが、言葉の暴力が多くあり、棒で叩きあうことが今の世の中にはあるので、もう1歩先に行こう、本当の縄の繋がりをしよう、というのをアクションゲームで体験する。やはりちょっと説教は入ってる。また、物語も世界観もすべてそこに集約している。

    ユーザーやアクター、SIEなどと繋がりながら作っているので、その感覚は『DEATH STRANDING』をプレイするとわかってもらえると思う、とした。
《秋夏》
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