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東京・品川のソニー・インタラクティブエンタテインメントで実施されたメディア向け体験会にて、2018年上期に発売予定のPS4向けタイトル『Detroit Become Human』のスタッフによるデモプレイが披露されました。
米デトロイトを舞台に、自我を持ってしまったアンドロイド達の物語を描く本作。本イベントでは「パリ・ゲームウィーク」のデモに日本語を入れた特別バージョンが用意されており、日本語に吹き替えられたゲーム内容を確認することができました。
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『HEAVY RAIN -心の軋むとき-』『BEYOND: Two Souls』を開発したフランスのゲーム開発会社Quantic Dreamによるインタラクティブなゲーム性が特徴の『Detroit Become Human』。本編では3人のアンドロイドの視点から物語が描かれるとのことですが、今回のデモバージョンでは家政婦アンドロイド「カーラ」のシークエンスを見ることができました。
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デモは、父と娘の家庭をサポートするカーラの場面からスタート。物語の進行とともにカーラがどう動くかをプレイヤーが決めていくことができるようで、「部屋の電気をつけるか」「ポッドのお茶を注ぐか」など、細かい動作までリアルタイムで選択肢が出現します。
アンドロイドである彼女は、持ち主の命令には絶対に従うようプログラムされているものの、あることがきっかけで娘を守りたいという「自我」が芽生えてきます。途中、父親から「動くな」という命令をされるカーラですが、プログラムに反して娘を助けに行くとプレイヤーが選択することで、「変異体」アンドロイドへと進化することに。この選択を行う際はボタンの連打によるQTEが導入されていました。
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シーンによっては、プレイヤー自身がカーラを操作してマップを動き回ることも可能。前のチャプターなどでとった行動によって、調べられる場所や入手できるアイテムなどが変化するのだそうです。例えば、前のチャプターで銃を見つけていた場合、後のチャプターでその場所に行くと、銃を手にいれるという選択肢が出現するようになります。こういった物語の分岐は、各チャプター終了時にフローチャートとして確認が可能となる予定だそうです。
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本作には非常に多くの分岐が用意されており、プレイヤー自身がゲームの物語を紡いでいけることが最大の魅力なのだと担当者が語ってくれました。全体としては1つの大きな流れになっていますが、ゲームの進め方によって登場人物のキャラクター性が変わるのだとか。一度クリアしたプレイヤー同士が登場人物について語り合っても、まったく話が噛み合わないということも起こり得るのだそうです。
また、さまざまなインタラクティブな演出が光る本作は、映画的な物語だけでなく、実際の役者の演技をゲームに落とし込んだ人物描写なども大きな見所です。
PS4『Detroit Become Human』は2018年上期に発売予定、価格は未定です。
(C)Sony Interactive Entertainment Europe. Developed by Quantic Dream.