2Kは、シリーズ最新作である『ボーダーランズ3』の発表を皮切りに、シリーズ過去作『2』『プリシークエル』(ダブルデラックスコレクションなど)に4K対応のHDパックを配信するなど、2019年を「ボダランイヤー」として展開させています。
そんな一層盛り上がりを見せている『ボーダーランズ』シリーズですが、原点とも言えるシリーズ1作目『ボーダーランズ』をリマスターした『ボーダーランズ ゲーム・オブ・ザ・イヤー エディション』も「ボダランイヤー」を引き立ててくれています。
ですが、先日リマスターされた初代タイトルのオリジナル版がリリースされたのは、なんと2009年(国内では2010年)。実は筆者、シリーズ未経験で、やったことないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで今回は、『ボダラン』の"ボ"の字も知らない筆者が『ボーダーランズ ゲーム・オブ・ザ・イヤー エディション』をプレイ。
シリーズ未経験者にもピッタリなのかどうか、実際にシリーズ作品を気にしながらも、シリーズ未経験の筆者なりに『ボーダーランズ』の魅力を紹介していきます。
いざ「パンドラ」へ
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ざっくりと『ボーダーランズ』のストーリーを説明すると、遠い未来の惑星「パンドラ」を舞台に目的の違う四人の主人公がなんやかんやで膨大なエイリアンのテクノロジーと秘密(お宝)が隠されていると言われるヴォルトを求めて冒険する、というもの。オープニングではすごくざっくりと目的が伝えられ小難しいことはいいからとにかくやってみようという感じでキャラ作成をすることになります。
まずは四人の主人公キャラクターから使用する1人を選択します。キャラクターにはそれぞれ得意武器や固有のスキルがあり、自分のプレイスタイルに合ったキャラクターを選択するのが良いと思います。
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キャラクターデザインはある程度固定されてますが、チュートリアルの途中やポイントで髪の色や服の色、名前などをカスタマイズ可能です。筆者はこの「ハンター」というリボルバーとスナイパーライフルが好みだという渋めのキャラクターを選択。これからパンドラで頑張っていきます。
「パンドラ」の歩き方
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プレイヤーキャラクターにはレベルがあり、レベルが上がることでレベル制限がかかった、より強力な武器を装備できるようになります。
そして、敵キャラクターにもレベルがあります。そのため、自分のレベルより高い敵にはどんなにFPSの腕前に自信があり、高い「エイム」力を持っていたとしてもひとたまりもありません。
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自分より強いレベルの敵を見かけたら別のミッションを受けて、レベルを上げ箱の中や敵のドロップで手に入る武器を集めるとスムーズにすすみました。
やっていくとわかってきたのですが、FPSの軽快な操作感を持ち合わせながら、『ボーダーランズ』のミソは戦いを繰り返し自分のキャラを鍛えていく骨太なハクスラRPGだという事です。
ヒャッハーしまくりな敵たちを負けずとヒャッハーして倒す
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『ボーダーランズ』のクエストを進めるうえでは、荒くれ者と呼ぶにふさわしいガスマスクモヒカン系、ヒャッハー系男子、そして見たことないクリーチャーたちと対峙しなければなりません。
基本的にこれらの敵キャラクターはプレイヤーを見つけたら有無を言わさず襲ってくるので、こちらも負けずと「ヒャッハー!」しながら倒していきましょう。
キャラクターには固有のスキルもあり、武器の他に、このスキルを使いこなすことで戦闘を有利に進めることが出来ます。
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筆者が使用した「ハンター」には、キャラ固有の得意武器であるスナイパーやリボルバーの火力を直接強化するパッシブスキルや、ペットの「ブラッドウィング」を使用して攻撃するスキルがありました。
他にも敵の弱点を撃つとクリティカルと表示され、通常より大きなダメージを与えられたり、HPがゼロになってしまっても敵を1体でも倒せばその場で復活できる「セカンドウィンド」のシステムが戦闘シーンにスリルを与えてくれました。
コイツらヤバすぎる!クセのありすぎるキャラたち
『ボーダーランズ』の世界には、敵も味方も一癖も二癖もあるくせ者揃い。『ボーダーランズ』に入ったばっかりの筆者が「コイツ、ヤベェ!」となってしまったくせ者たちを紹介したいと思います。
ボスキャラの皆さん
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『ボーダーランズ』に登場するクエストボスの皆さんは基本的にもれなくガスマスク着用の「ヒャッハー系男子」で、中でも一番最初にプレイヤーに手厚い洗礼をしてくださる「9TOESさん」は、画像に書かれている通りタマが三つあるそうです。すごいですね……。
クラップトラップ
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ゲーム最序盤で射撃の的にされたり、同種のロボットがダンジョン内などで何かと故障して倒れてたり……。ヤラれ役マスコットキャラクターが板についてるような不憫なロボットたちも紹介しなければいけないでしょう。
なかでも黄色と白の模様がかわいらしい彼はミッションの受付やチュートリアルでの案内など、プレイヤーをサポートしてくれるいいやつ。ゲーム中放っておくと「イッチニイッチニ、ハメを外しましょう!」と一輪の足と細いアームでダンスを披露してくれます。
なんだかんだでプレイヤーキャラクターが一番ヤバイ!
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雑魚敵やボス、クエストを紹介してくれるNPCなどイカレポンチなキャラクターとの遭遇はパンドラ生活では日常茶飯事。しかし、そんなクセのあるキャラを前にしてもものともしないプレイヤーキャラクターたちが一番のくせ者であることは間違いないでしょう。
中でもイカれ具合で言ったら筆者の一番お気に入りなのが、FPSなのに拳が主体な「バーサーカー」。彼のスキル「バーサーク」は武器を捨てて敵をタコ殴りにする超肉体派スキル。日ごろのうっ憤を晴らすにはもってこいの愛すべき筋肉バカキャラクターです。
今回は『ボーダーランズ ゲーム・オブ・ザ・イヤー エディション』をプレイしていきましたが、本作はシリーズ1作目ということもあり、『ボーダーランズ』シリーズに興味あるけど今までプレイしてなかったという人に、「ボダランイヤー」の今だからこそオススメできるピッタリの作品だと感じました。
また、オリジナルの『ボーダーランズ』から現代向けにリマスターするにあたり、ミニマップの追加など、システム面でのアレンジも加えられ遊びやすくなっていました。HDリマスターのゲームにありがちな「グラフィックは綺麗だけど、システムが古臭い。」という感じもなく快適に遊ぶことが出来るのは、本作の良い部分だと思います。
『ボーダーランズ ゲーム・オブ・ザ・イヤー エディション』はPS4/Xbox One/PC向けに発売中です。