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Activisionは、『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア』の現実的な音響製作に迫るインタビューを公開しました。
インタビューでは、正確さを追求した録音や、周辺環境による音の聞こえ方の差異の表現など、並々ならぬこだわりを確認できます。以下は、Stephen Miller氏のインタビューとActivisionによる解説の抄訳となります。
- 全ての武器は、それぞれ固有のサウンドを持つ。
- 武器の作動方式(ガスピストン方式、ダイレクト・インピンジメント方式、ボルトアクション方式など)も、その武器の音響を特徴づける要素の一つ。
- 武器の発砲音だけでなく、排莢音も再現される。本作では、薬莢が空中を舞う音一つ一つが、物理演算に基づいて再現される。
- Miller氏のチームは、音響を正確に再現するために、砂漠など様々なロケーションで数々の実地レコーディングを実施した。
- 録音にはおよそ90個のマイクが使用されており、そのうちの20個はプレイヤー自身の耳に入る音を再現するために使われる。これにより、腰だめとADSでそれぞれ異なる発砲音を再現できる。
- DSP(デジタル・シグナル・プロセッシング)システムや、ウェポン・リフレクション・システム等の新しい技術を使用することで、建物の横に立っている時、車輛の前で身を低くしている時、地下鉄トンネルの中にいる時など、その場の周辺環境に合わせた適切な武器音表現が可能となった。
- Miller氏のチームは、音が外に向けて音速で発せられて、音速で自分の耳に返ってくる、といった現実的な音の振る舞いを表現することに砕身した。
- 全ての武器サウンドにディレイと減衰が存在し、これにより、没入感の高いサウンドが得られる。
- 広けた環境と狭い環境では、同じ武器でも音の聞こえ方が大きく異なる。広い場所では音が大きくこだまするが、狭い場所では少しこもり、反響や残響も小さくなる。
- 武器の発砲音だけでなく、爆発音に関しても同様の制作方法が用いられている。
『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア』はPC(Battle.net)/PS4/Xbox Oneを対象に2019年10月25日発売予定です。