海外メディア複数社が、米国ケンタッキー州の高校が米国e-Sportsプログラムのなかからシューターゲームである『フォートナイト』のプレイを禁止したと報じました。これは「ケンタッキー州高校体育協会(KHSAA)」が銃による暴力を懸念したことによる措置です。
米国高校のe-Sportsリーグを提供する組織「PlayVS」は、このKHSAA含む「全米州立高校協会(NFHS)」と協力して競技会を開催してきました。ところがThe Lexington Herald-Leaderによれば、今回、KHSAAコミッショナーであるJulian Tackett氏が州の学校関係者に「我々の学校にシューターゲームの居場所はない」とメールを送ったとのこと。
その理由は、PlayVSが『リーグ・オブ・レジェンド』『ロケットリーグ』『Smite』といった銃の出てこなかったe-Sportsリーグのラインナップにシュータータイトルである『フォートナイト』を加えてしまったからでした。同氏によればその追加発表はNFHSのメンバーに知らされていなかったそうです。
このためTackett氏は、2018年にケンタッキー州で起きた銃撃事件についても言及しつつ「今回の追加はPlayVSとNHFS間の契約に違反するものであり、それは本プログラムの将来を危険にさらすものである」とWashington Postを通じコメント。
一方でPlayVSは今回の件に対して『フォートナイト』のリーグはNFHS関連とは別の、独立した「ナショナルクラブリーグ」であるため問題は無いとThe Washington Postにコメントしました。
海外メディアPolygonによれば、NFHSの最高経営責任者であるMatt Koski氏は一連の論争について、パートナーであるPlayVSが高校生に『フォートナイト』を選択肢として与えたことに失望したとし、両者のパートナーシップではシュータータイトルに関与・提供しないことを改めて表明。今後はPlayVSと協力して「出来るだけ早くこの問題を解決していく」と語りました。
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