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最新ゲームが毎日大量にリリースされる昨今。メーカーやストアのゲーム紹介だけでは「どんなゲームかわからない!」とお嘆きのGame*Spark読者も多いのではないでしょうか。そこで“なるべく早く”ゲームの生の内容をお届けするのが本企画「爆速プレイレポ」となります。
今回は2020年3月2日にエンドレスシラフよりPC向けに早期アクセスとしてリリースされた2D弾幕SFアクションシューティングゲーム『∀kashicverse -Malicious Wake-』について生の内容をお届けしたいと思います。
『∀kashicverse Malicious Wake』とは
『∀kashicverse Malicious Wake』は2D弾幕SFアクションシューティングゲーム。いわゆる縦スクロールシューティングゲーム(以下、STG)ですが、シールド導入により敵弾で倒されにくい他にも、コマンド入力で強力な攻撃を繰り出せるシステムが組み込まれています。
数種類ある強力なメソッド(コマンド入力による攻撃)はゲージを消費することで発動し、ホーミングレーザーや強力な鎌攻撃などを繰り出せます。また、ゲージは自機シールドを解除し、展開されたウイングに敵弾を当てることでも回復可能(シールド解除中はシールドゲージも回復する)。自機周辺の弾を遅くさせるシステム「抗体領域」の他に中断セーブもあります。
本作は現時点では早期アクセスとして配信されており、ゲームの基礎部分は完成しているものの、コンテンツは全5ステージ中の1と2ステージのみを収録。今後はストーリーの会話や言語問題の改善、ステージ3からステージ5までの調整と実装、そして細部演出のクオリティ強化が告知されています。
ド派手なメソッド攻撃が面白い『∀kashicverse -Malicious Wake-』
本作はシンプルな操作の縦STGでありますが、先の説明の通りメソッドやシールドゲージ等の特殊なシステムが組み込まれているためにチュートリアルからスタートしました。コマンド入力そのものはシンプルなため比較的早く覚えることができます(画面左側に使用可能なメソッド一覧がコマンド付きで表示される)。
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メニュー内にアーケードモードが明確に示されていませんが、「Challenging」内に各ステージを攻略する「START:∀NOTHER」が収納。プレイを始めて最初に気付くのが大量の敵機と弾幕です。しかしながら、シールド性で守られているために速攻で倒されないことが驚きで、状況に応じてド派手なメソッド攻撃を繰り出せば、瞬く間に敵を倒せるのが面白く感じます。
ステージを進めて行くと、主人公アゲハと敵対するヒメノの会話が展開。ステージ2では更なるキャラクター、アラニャも登場しますが、現時点では詳しい物語の背景が見えないため、今後の実装に期待というところでしょうか。
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現時点でステージ2まで実装されているため、1プレイで遊べる時間が多く見積もっても約10分。前述の通りプレイヤーが派手で効果の高い攻撃を繰り出せることがテンションを高めるのに繋がるため、短くとも何度も遊びたくなるような魅力に溢れています。
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他にも本作には、プレイを続けると文章資料や音楽などアンロックしたコンテンツを観覧出来る「AKASHIC RECORD」が設けられています。これによって本作の内部をより知られるのが嬉しいです。
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完成が待ち遠しいSTG
本作は、早期アクセス段階ながら基礎部分はしっかりと作り込まれており、自機のド派手な攻撃が楽しく、全てのステージが揃い完成形に向かうのが待ち遠しいタイトルです。
しかしながら、ウインドウ化の解像度が1024×768のみのため、4Kディスプレイで遊んでいるとどうしてもウインドウサイズが小さいことが気になります。今後高解像度に対応されるのか言及されていませんが、メニュー画面UIの視認性の向上も含め、改善に期待したいところです。
『∀kashicverse -Malicious Wake-』は、現時点での開発段階では500円で配信中。低価格なので手を出しやすくなっています。今後新システムの追加が進むごとに価格も反映させていくとのことなので、気になるユーザーはまず手にとってみるのがいいかもしれません。
タイトル:『∀kashicverse -Malicious Wake-』
対応機種:PC(Steam)
記事におけるプレイ機種:PC
発売日:2020年
記事執筆時の著者プレイ時間:3時間
価格:500円