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今回は、コナミデジタルエンタテインメント発売のPCエンジン miniに収録されている名作ゲームの数々をプレイしていきます。本製品は、1987年に発売されたPCエンジンをコンパクトにした復刻版で、国内外の58タイトル(※)が収録されています。
※PCエンジンラインナップ(日本語)+ターボグラフィックス-16 ラインナップ (英語)の計58タイトルです。一部、両ラインナップにて重複して収録しているタイトルを含みます。
僕はこれまでにファミコンから始まり、ゲームボーイやメガドライブ、PlayStationにセガサターン、3DO REALからプレイディアまで……様々なハードでゲームを楽しんできたのですが、その中でも印象深いのはPCエンジンです。
少年時代の僕は、ゲームや漫画は好きだけど外でもしっかり遊んでいました。しかし、PCエンジンDUO-Rを手に入れたのがきっかけで、オタクの道に足を踏み入れてしまいました。
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現在における僕の人格形成に大いに関わっているのは間違いないでしょう。
今回は当時の思い出を振り返ろうと思います!
出会いは『ボンバーマン ぱにっくボンバー』
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僕がPCエンジンと初めて出会ったのは小学生の頃、友達の岡倉くんの家に遊びに行った時だ。
当時、僕の中でゲームとは「小さいドット絵のキャラクターが飛んだり跳ねたりする」程度の認識だった。しかし、岡倉くんの家でプレイしたPCエンジンソフト『エメラルドドラゴン』と『天外魔境』は、グリグリと動くアニメーションの演出が行われ、ゲームキャラクターがボイス付きという……当時最先端の技術が使われていて驚愕した。
様々なゲームをプレイさせてもらったが、一番ハマったのが『ボンバーマン ぱにっくボンバー』だった。
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本作は、『ボンバーマン』シリーズのキャラクターが登場する落ちもの系パズルゲーム。同色のボンバーマンの顔を、縦・横・斜めのいずれかに3つ以上並べて消していく。時折、爆弾も落ちてくるので、上手く誘爆させて大量に消すのがコツだ。
「『ボンバーマン』って爆弾を投げて他のプレイヤーを倒す対戦アクションでしょ?パズルってどういうこと?」とパニックを起こしたことを覚えている。
本作は最大5人まで対戦が可能なので、僕、岡倉くん、岡倉くんの弟、岡倉くんのお母さんの4人でよくプレイしていた。
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このゲームにおいて初心者の僕は、せいぜい2連鎖までしか出来なかったが、それを抜きにしても彼の弟もお母さんもかなりの腕前だった。かなりボコボコにされ悔しい思いをした。
その後、岡倉くんのお婆ちゃんも参戦してきたのだが……お婆ちゃんにもボロッカスにやられてしまい、ゲーム好き少年のプライドがボキボキにへし折られたのは言うまでもない。
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大変ノリの良いお婆ちゃんで、何回も付き合ってくれたのだが……一度も勝てないまま帰宅の時間を迎えた。
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ちなみに岡倉くん宅はかなり裕福で、家の中にエレベーターがあり、さらにトイレがふたつあった。当時2DKのボロアパートに暮らしていた僕には、全てにおいて理解不能な体験だった……。
勘違いからどハマリした『精霊戦士スプリガン』
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その年のクリスマス、両親を説得してPCエンジンDuo-Rをゲットし、『エメラルドドラゴン』や『天外魔境』といった名作ゲームを堪能していた。
ある日、ゲーム屋のチラシを眺めていると、あるタイトルが目に入る。それは『精霊戦士スプリガン』だ。
当時、皆川亮二先生の名作漫画「スプリガン」にどハマリしていた僕は、お年玉の残りを握りしめて大急ぎでゲーム屋に行った。
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ゲームを買ってきて、ソフトを起動したところで「あ!これは漫画とは全く関係ないスプリガンだ!」と気づき、バカな自分の勘違いに落胆しながらプレイし始める。
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しかも僕が苦手とするシューティング……!
なけなしのお金で買ったので「強制縦スクロールのアクションゲームなんだ」と無理やり思い込んでプレイすることにしたのだが……このゲーム、面白いぞ!
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4種類のパワーアップアイテムを取得した順番により武器の種類が変わり、その数なんと29種類もの武器が登場する!まあ大半は使いづらいものばかりだったが……
機械と魔法が融合したような世界観も僕好みで、当時はかなり楽しんだしクリアもした。
当時からシューティング下手だった僕がなぜクリア出来たかと言うと……残機を増殖させる裏技を使っていたのだ。
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PCエンジン miniでも裏技は使用可能で、コントローラーを握った途端に自然に指が動き出した。体が覚えていたのである。
……よっぽど残機増殖裏技を使ってたんだろうなあ。
オタクの道を爆進!『ときめきメモリアル』
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次の思い出のゲームは、言わずと知れた名作恋愛シミュレーション『ときめきメモリアル』。3年間の学園生活を通して、学力や運動など様々なパラメーターを強化し、デートイベントを重ねて好感度を上げ、卒業式の日に意中の女の子に告白されることが目的だ。
プレイヤーの腕前次第では、何人もの女の子と同時進行で親しくするなど、リア充な高校生活を送ることも可能だ。
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登場する女の子ごとに、告白してもらえる必須パラメーターが設定されている。主人公の幼馴染であるヒロイン、藤崎詩織の攻略難易度はかなり高かった。
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一緒に下校しようと誘っても、好感度が低いと断られてしまう。
でも詩織とは家が隣同士なわけだし、同じタイミングで校門を出たら、むしろ一緒に帰らない方がなんかおかしくないか……?
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こんなことになりそうだよな~と当時思っていたなあ。
一方、僕の実際の高校生活はというと……
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僕は男子校だったので、部活合宿でのぞきイベントなんか起こらなかった……。
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卒業式の日に告白されるなんてイベントは起こらなかった。
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でもバレンタインイベントは起きた。
高校3年の頃、下駄箱に結構ガチ目な包装が施されたチョコが入っていた。背後からクラスメイトが「ドッキリでした~!」と出てくる展開を期待したのだが……結局何も起こらず、そのチョコがどういう意図で贈られたのかは不明のまま終わった。
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PCエンジンは、僕がオタクの道に足を踏み入れるきっかけとなったハードだったので、懐かしさを大いに感じながらプレイしていました。本体起動時の画面までしっかり再現されていたのは嬉しかったです。
ゲーム中にいつでもセーブ・ロードが出来るカンタンセーブ機能があるので、当時クリア出来なかったゲームに再チャレンジするのも楽しそうです。
今後発売予定の「PCエンジン mini」用のマルチタップや連射機能付きのターボパッドなども購入して、並べて飾りたいです。周辺機器が充実してくれるのは嬉しいですね!
収録本数が58タイトルもあるのですが、やはり「あれは収録されてないの?」という名作もあるわけで……RPGで言うと、『エメラルドドラゴン』や『リンダキューブ』、ちょっとスケベな『コズミックファンタジー』シリーズも欲しかったですね。
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本体のガワをPCエンジンDUO-Rに変更して、CD-ROM2のゲームに特化した「PCエンジン DUO-R mini」も作ってくれないかなあ……!
PCエンジン miniはAmazonで発売中。販売価格は10,500円(税抜)です。
吉田輝和のプロフィール:自画像の絵日記を20年以上書き続けている謎のおじさん。近年、「ちおちゃんの通学路(KADOKAWA)」や「お稲荷JKたまもちゃん(一迅社)」、「からかい上手の高木さん(小学館)」などの人気漫画のモブキャラとして登場しており、これまでアニメ作品に3回登場した。何故こんなに漫画登場しているのか、描いた漫画家も吉田本人もよくわからないらしい。 吉田のTwitterはこちら。
今回、コナミデジタルエンタテインメントさんのご厚意で、なんとPCエンジン miniを抽選で1名様にプレゼントしちゃいます!本連載初の読者プレゼントです!
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