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最新ゲームが毎日大量にリリースされる昨今。メーカーやストアのゲーム紹介だけでは「どんなゲームかわからない!」とお嘆きのGame*Spark読者も多いのではないでしょうか。そこで“なるべく早く”ゲームの生の内容をお届けするのが本企画「爆速プレイレポ」となります。
今回は2020年5月6日に七草堂よりPC(Steam)向けにリリースされた『もんすたぁさぷらいずど幽鬼ちゃん!』について生の内容をお届けしたいと思います。
『もんすたぁさぷらいずど幽鬼ちゃん!』とは
本作は、モンスター娘を相手に全8ステージで戦闘を繰り広げていく横スクロールアクションゲームです。5つの武器を使いこなし、多彩なアクションで人間界に平和をもたらすために魔族の「幽鬼」が奮闘します。
血と殺戮の日々に虚しさを感じていた魔界最強のエリート「勇者プリン」は人間界の愛と善意の素晴らしさを知り、魔界を抜け名前を「幽鬼」とし、人として生きていくことに。しかし人々は鬼の姿である彼女を受け入れず、人間に追われ東の果ての小さな島国にたどり着きます。人々が善の心を失っていく中、それに呼応するように魔界の「モンスター軍団」が突如地上に出現。世界がモンスター軍に支配され尽くした中、幽鬼は人間界を守るために立ち上がります。
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『もんすたぁさぷらいずど幽鬼ちゃん!』の実内容に迫る!
ゲームをスタートすると小さな祠のある神社からはじまります。難易度はEASY、NORMAL、HARDの三段階から選べるので今回はNORMALを選択。操作はキーボードとコントローラーに対応しており、今回はコントローラーでプレイすることに。さっそく、道を進んでいくと第一モンスターを発見。モンスターはどれも可愛い女の子の姿で、キャラクターモーションもドットながら意匠が凝らされ視覚的にも楽しめる作りになっています。
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基本的なアクションはジャンプと攻撃。ジャンプは二段ジャンプが可能となっており、これにより天井に掴まったり壁に張り付いたりとアクションの幅が広がります。ただ、一般的な2Dアクションゲームと違い、一度ジャンプすると空中で慣性の強弱や向きを変えられないため、操作にクセがあり、慣れるまで少々時間を要しました。
この二段ジャンプに慣れておかないとボス戦時などはかなり苦戦を強いられるため非常に重要なアクションと言えるでしょう。また、同じくらい重要なアクションが壁張り付きと天井掴まりです。操作自体は壁や天井に向かってジャンプするだけなので簡単ですが、これらのアクションをしないと突破できないエリアもあるため、攻略には欠かせません。
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本作で敵モンスターを倒すために使う武器にはお札、斧、弓矢、棒(御幣)などがあります。どの武器もメリット・デメリットがあり、場面によって変えることもできるので色々な武器を使いこなすことが大切です。
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例えば、デフォルトで装備されているお札は射程もそこそこ長く、上下左右に射出可能なので大体どの場面でも使えますが、威力が低いです。近接武器の棒は遠距離攻撃こそできないものの、自分の周囲をなぎ払えるため道中の雑魚戦がやりやすいです。また、威力も高いため使いこなせればボス戦でも重宝するでしょう。他にも放射状に攻撃できる斧や、威力も低く敵を狙うのも難しいが空中の移動手段として使える弓もあり、どの武器も使っていて楽しさを感じられるでしょう。
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個性豊かな全8ステージ
本作のステージは全部で8ステージ。一つはステージも短く、さくさく攻略ができます。ステージ攻略の流れは、雑魚モンスターを倒しながら道を進み、最終エリアでボスを倒せばステージクリアとなります。どのステージもギミックが凝っていたり、アクションを駆使しないと突破できないようになっていたりとプレイヤーを飽きさせない作りとなっています。
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敵の飛空艇に乗り込むステージでは、主人公の幽鬼が小型船を操り敵の弾幕を掻い潜るSTGとなっていたり、雪原ステージでは敵の投石器から常に放たれる雪玉をかわしながら進行したりとどのステージにも特色があります。
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その他にも道中には、回復アイテム(お菓子)や武器の性能が上がる赤べこなどが入った宝箱も点在しており、特にお菓子は誰もが一度は食べたことがあるようなもので、ついつい幽鬼ちゃんも手が伸びます…。
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一筋縄ではいかないボス戦
ステージを進んでいくと最終エリアではボスが待ち構えています。本作のボス戦は、道中の雑魚モンスターと違い、かなりのやりごたえがあります。
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ボスにはそれぞれ特殊モーションや拘束技があり、どれも当たってしまうとHPの大半が持って行かれたり、悪ければ残機が一つ減るほどの威力で、緊張感ある戦いとなります。
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ゴリ押しでは勝てないため、モーションの隙を狙ったりステージギミックを活用したりと攻略のしがいを感じられました。さらに、後半のステージに進むにつれボスが第一段階、第二段階と変化してくる場合も……。なお、ボスの石化攻撃や丸呑みなどの拘束技には軽い残虐表現もあるため、プレイの際はご注意ください。
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横スクロールアクションを普段からプレイする人にとって、本作の道中の難易度はそれほど高くないでしょう。しかし前述したとおり、ボス戦は非常にやりがいを感じられる難易度に設定されており、大いに楽しむことができました。登場キャラクターはどれも可愛く魅力があり、緻密なドットで描かれるモーションも特色の一つと言えるでしょう。
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ストーリーは序盤こそそれほど進展はありませんが、後半につれて人間と魔族の確執が浮き彫りになり、クリア後の展開もかなり濃厚なものとなっていました。是非、ラスボス戦を含め体験して欲しいところです。ただし発売直後ということもあり音バグや、落下死後のリスポーンができない場面なども散見されたので今後の調整は必要そうです。エンディングまでは2~3時間で、気軽にプレイできるので横スクロールアクションが好きな方はプレイして損はない一作でしょう。
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タイトル:もんすたぁさぷらいずど幽鬼ちゃん!
対応機種:PC(Steam)
記事におけるプレイ機種:PC
発売日:2020年5月6日
記事執筆時の著者プレイ時間:3時間
価格:1,520円