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本日7月23日は海の日です。2020年は、暦の上では「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う」ことを目的としたこの日から4日間の連休となります。とは言え現在の情勢だとなかなか外出も難しいとは思います。
そこで本稿では、家で過ごすPCゲーマー向けに、海の日セレクションとして「海がテーマのおすすめゲーム」を8本紹介します。壮大な海の中を冒険するゲームから自分の理想の水族館を作り上げる経営アドベンチャーまで、連休中のチャンスを活かして遊んでもらいたいゲームを揃えています。
Sea of Thieves
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気ままな海の生活がここにある!忙しさのすべてが楽しい海賊ゲーム!
プレイヤーは一人の海賊となり、自由に宝探しや海戦を行えるアクションアドベンチャー。1人から4人まで同時にパーティを組むことが可能で、帆の上げ下げなどの操船をすべて手動で行うリアルな操作感が非常に魅力的です。
本作にはプレイヤーレベルやアイテムによる性能差という概念がなく、どのプレイヤーでもゲーム開始時にはほぼ同じ条件でスタートする仕様になっています。ベテランでも駆け出しでも物資を集め、コツコツと地図を片手にお宝探しをするのです。もちろんゲーム自体の知識には差が出てしまいますが、今からはじめても出遅れるということが決して起こらない優秀なゲームデザインです。
ファンタジー世界の海賊生活のため、お宝探し中にはガイコツや幽霊船の登場も当たり前。邪魔な連中を蹴散らし、港でひとつひとつ担いで商人に売る必要のある「作業感」は、ロールプレイとして非常に優秀です。冒険、海戦、船の修理そのすべてが忙しく、そして楽しい本作は映画やアニメなどで海賊に憧れたプレイヤーすべてにおすすめしたい作品です。
アサシン クリード4 ブラック フラッグ
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海賊黄金期のカリブ海でアサシンが活躍!海戦が最高に楽しい一作!
オープンワールドステルスアクション『アサシンクリード』シリーズの第6作にあたる作品。海賊の黄金時代だった1700年代のカリブ海を舞台に、とある出来事でアサシンとなった主人公エドワード・ケンウェイの物語を描いています。
本作の舞台がカリブ海ということもあり、前作でも好評だった「海戦」などを含む戦場のシーンが多いのが特徴。シームレスに海と陸が繋がった世界でときには自由に、ときには暗殺者として仕事を遂行するなど、広大なカリブの海を自由気ままに冒険可能です。また、「黒髭」エドワード・サッチやアン・ボニーなど、その時代に活躍した実在の海賊が多数登場するのも嬉しい部分です。
本作はアクション性が大きく向上。特に海上での操船パートが非常に面白く、砲撃戦や敵船に乗り込み近接戦を行うことが可能な海戦、サメなどの狩猟パート、船員が口ずさむ海賊の歌まで非常に魅力的な要素となっています。現代パートを含む物語性の高さも評価が高く、クリアまで飽きずにプレイできる海の『アサシンクリード』です。
Subnautica
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雄大な海の中で生活するSFサバイバルアドベンチャー!
広大な海中を舞台に自由な冒険を楽しめるオープンワールドサバイバルアドベンチャー。プレイヤーは美しい海の中で魚を捕まえて食料にしたり、あらたな世界を求めて冒険したりとさまざまな体験をすることが可能です。
海の中に拠点を築きリソースを確保、恐ろしい捕食者への対策を立てなければならないなど序盤は比較的やるべきことは多い本作。ある程度生活が安定してくれば生きることが厳しい状況に陥ることは少なく、慣れてくると未知の惑星での快適な探検生活を楽しむことが可能です。また、自由な生活が楽しめる「クリエイティブ」モードも搭載されています。少しずつ世界を広げていくのが好きなゲーマーにもおすすめです。
海は美しいながらもやはり恐ろしい場所なので油断しないように注意が必要です。暗闇や人間の手が及びづらい海域では思わぬ恐怖に出会うこともあるかも知れません……。
ABZU
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『風ノ旅ビト』製作者による圧倒的美しい「海」感!生物とふれあおう!
『風ノ旅ビト』を手掛けたアートディレクターMatt Nava氏が創設した「Giant Squid」が制作するダイビングアドベンチャー。「AB」は水を意味し「ZU」は知を意味する言葉であり、題名の「ABZU(=知の海)」の名前の通りプレイヤーは海の中で大いなる世界に出会うことになります。
ストーリー的な目的はあるものの、本作の最大の特徴は何と言ってもその美しい海の風景とダイビングの自由度にあります。実在の生物をモデルにした何百種類という海中生物は、それぞれがプレイヤーに対して異なるリアクションを取ってくれる存在。人懐っこい生物や危険な捕食者まで、さまざまな生物が生息する雄大な海中を一緒に泳いでいるだけでも楽しくなってしまいます。
また、本作はストーリーに一切言葉を用いないのも特徴。忘れ去られた遺跡や洞窟など、さまざまな景色の冒険とそこに住んでいる生物の姿を楽しむことが可能です。ゲームクリア後にはゆっくりと最初の海から果てしない海を泳いでみてください。
Megaquarium
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海に出かけづらいなら水族館経営だ!遊びやすく奥が深いシステム
水族館の館長となり、魚の管理などを行う経営シミュレーションゲーム。プレイヤーは魚が生息する水槽の調整のほか、水族館を管理するスタッフの配置なども行わなければいけません。
最初は小さな魚くらいしか生息できないサイズの水槽から始まりますが、鑑賞してもらうことで獲得できるポイントを使用することで施設の改善が可能。お客さまのニーズに合わせた展示や施設を用意することで世界は広がり、いずれな巨大な生物や珍しい魚などが揃うプレイヤー好みの水族館を作り上げることが可能です。
ゲームは基礎を学びながらプレイ可能な10のミッションと、さまざまなカスタマイズ項目が設定可能なサンドボックスモードを搭載しているため、長くゲームを楽しむことができます。外へ出かけづらい今だからこそ、PCの中で自分の理想的な水族館を作り出すのはいかがでしょうか。
NEO AQUARIUM
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見せつけよ「進化」の力!3D対戦海産物アクション!
人類の技術の発展に対応するため、急激に進化したイセエビやフジツボなどの海洋生物同士が戦い合う3D対戦アクション。ゲームは一人用のストーリーモードと、オンライン/ローカルでの対戦モードのほか、集めたパーツで自由にステージを改造するアクアリウムエディットモードを搭載しています。
進化と言ってもその方向性は強烈なもので、爪をミサイルのように撃ち出す、レーザー光線を発射するなど当たり前。また、自身の部位ダメージ回復や攻撃用のパーツに使用できる「脱皮」「自切」などのシステムも存在しています。使用できる海洋生物ごとに大きく性能が異なり、スキルの相性などもあるため見た目以上に熱い駆け引きを楽しめます。
同デベロッパーは海産物ゲームをほかにもリリースしており、オープンワールド海洋生物3Dシューティング『Ace of Seafood』のほか、7月30日にはカニ同士が武器を持って戦う3D対戦カニ格闘『カニノケンカ』がSteam向けに発売。海が大好きで、海洋生物になりたい人にはオススメのデベロッパーです!
Windward
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交易、海戦、クエスト。町を発展させるじっくり系サンドボックスハクスラACT!
自動生成される海を舞台に、交易や海戦を行うサンドボックスアクション。一人でじっくりと遊べるシングルプレイヤーのほか、各勢力に分かれて陣地を取り合うマルチプレイヤーモードも搭載されています。
海域はエリアごとに分かれており、プレイヤーは訪れたエリアを探索し、交易や配達などのクエストを行い港町を発展させていきます。発展した町では新しい船の購入などが行えるほか、利益の高い交易品などが開放されることも。また、海域にはプレイヤーや同盟戦を襲う海賊もいるため、海戦をしかける、防衛塔を設置するなどの手段を用いて対処する必要があります。
また、海賊撃破などで手に入る「船員」「船装備」などは、それぞれがランダムな性能を持つハクスラARPG仕様。海域を移動して中央に近づけば近づくほど強力な装備が手に入るようになる本作では、武器などの選別などをじっくりと行うやりごたえのある船旅が楽しめます。また、マルチプレイヤーでは比較的いい装備が手に入りやすい傾向にあるようです。激戦区に飛び込まない限りは基本的に安全なのでぜひマルチプレイヤーも挑戦してください。
Nantucket
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黄金時代が舞台の捕鯨シミュレーション!『白鯨』から数年後の物語!
19世紀後半、アメリカで捕鯨が盛んだった頃に栄えた港町ナンタケットを舞台にした捕鯨シミュレーションゲーム。本作はハーマン・メルヴィルの小説『白鯨』がベースになっており、事件の生き残りの若き船員イシュマエルが捕鯨船の船長として再起する物語が描かれます。
あらゆる産業で鯨油が求められた時代のため、捕鯨が大きな産業として確立していた時代。プレイヤーは命をかけた危険な捕鯨やさまざまな航海中のトラブルを乗り越え、稼いだお金で船を強化して自分の運命を変えた「白鯨」モビー・ディックにまつわる物語を追いかけることになります。全体的に地味な作品ではありますが、コツコツと自分を強化していくシミュレーションゲームが好きな人にはおすすめです。
本作最大の特徴として、航海中に突然流れる船員たちの歌があります。この歌は「シーシャンティ」と呼ばれ、船員たちの心を団結させる効果があったと言うのです。本作には航海中に流れる「シーシャンティ」のレパートリーを増やすだけのDLCもあり、作品自体のこだわり部分ということが伝わってきます。作品の雰囲気を盛り上げる素晴らしい歌揃いなのでこちらもおすすめです。
ここまでさまざまな種類の8つのゲームを紹介させていただきました。海がテーマのゲームは数多く、またジャンルも多種多様です。いずれも海というものの雄大さや美しさ、ときには人間には及びもつかない「畏怖」などを表現している作品が多い印象があります。
せっかくの海の日。大いなる海に思いを馳せてゲームをプレイしてみてはいかがでしょうか。