
前触れもなく発表された『ゼルダ無双 厄災の黙示録』。『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の前日譚が描かれるということで、「約束されたバッドエンド」にネット上のファンが騒然となったことは記憶に新しいところです。
英傑たち、神獣、シーカー族の皆さんがどのような戦いを繰り広げるのか、とても気になるところですが、11月20日の発売を前に「ゼルダ無双」シリーズの1作目をプレイして心の準備をしてはいかがでしょうか?
というわけで本稿では、ニンテンドースイッチ版『ゼルダ無双 ハイラルオールスターズDX』のおさらいをしていこうとおもいます。
◆Wii U&3DS版のDLCアリ+新要素アリの豪華版

ニンテンドースイッチ版『ゼルダ無双 ハイラルオールスターズDX』はWii U版『ゼルダ無双』、3DS版『ゼルダ無双 ハイラルオールスターズ』の全部のせ&追加ありバージョンです。ストーリー部分にあたる「レジェンドモード」にて、「時のオカリナ」「トワイライトプリンセス」「スカイウォードソード」の世界が登場するため、基本プレイアブルキャラクターはこの3つのタイトルからチョイスされています。
あくまで3Dゼルダの雰囲気を踏襲したキャラクターのチョイスでしたが、のちに「夢をみる島」「無幻の砂時計+大地の汽笛」「神々のトライフォース2」のDLCパックが配信され、2Dゼルダのキャラクターの3D化・世界観が異なるトーンキャラクターの参戦が実現しました。ニンテンドースイッチ版『ゼルダ無双 ハイラルオールスターズDX』では、Wii U版、3DS版の全DLC、全アップデートが余すところなく収録されています。

普段は怠け者の彼も無双の世界では頑張ります。

スイッチのリメイク版をプレイした人にぜひプレイしていただきたい!
さらにスイッチ版の特典として、リンクとゼルダ姫は「ブレスオブザワイルド風」の衣装が用意されています。『ゼルダ無双 厄災の黙示録』のアクションがどのようになるかはまだ未知数ですが、発売前に雰囲気を楽しんでおくのはいかがでしょうか。


ニンテンドースイッチ版は画質のチューニングも行われており、想像以上にヌルヌル動きます。Wii U版では登場にタイムラグがあった「砦ボス」がすぐに登場したりかなり快適です。難易度を下げてプレイすると「無双」感がかなり楽しめます。
◆心が踊る王道ストーリー
ストーリーは過去作をプレイ済みのファンにはたまらない小ネタが散りばめられていますが、『ゼルダ無双』のシナリオとして成立しているため、知らなくても大丈夫。
「レジェンドモード」はリンクの視点を軸に物語が展開します。平和をおびやかす「黒の魔女」からハイラルを守る中で、黒幕が姿を現す……実に「ゼルダ」らしい物語になっています。悪役やオリジナルキャラクターのシナリオがあるので、別視点からも物語を楽しむことができます。「厄災の黙示録」も、本作のように四英傑それぞれの視点で物語が分岐していくのではないでしょうか。

◆ゼルダらしさ、無双らしさの追求
「ハイラルオールスターズDX」はゼルダらしさをとことん追求した無双です。例えば強敵がに対して「L注目」ができたり、草を切るとハートやルピーが出てきたり、宝箱開けのモーションとBGMがオリジナルと同じだったり、ハートのかけらや器で体力を増やしたり……「ゼルダのアタリマエ」がガッツリ詰め込まれています。


アクションは無双らしく、簡単だけど奥深くて爽快! ゼルダらしさである「L注目」のおかげで、敵を見失うこともなくミッションをより正確に素早くこなすことができます。また、敵が隙を見せるタイミングで攻撃し強力な一撃を加える「ウィークポイントスマッシュ」は、常に対象に視点が合わさった状態になる「L注目」との相性が抜群。無双おなじみのAボタン「必殺技」以外にもさまざまな「魅せアクション」があり、キャラを使うのが楽しくなります。

無双らしく、拠点を落とす、次々と発生するクエストをこなすシステムは健在。キャラクターの切り替え、操作していないキャラクターへの命令も無双シリーズではお馴染みの要素です。これまでの無双のいいところを交えながら、ゼルダらしい無双になっています。
◆ボリュームたっぷり「アドベンチャーモード」

過去の「ゼルダの伝説」シリーズのマップに沿ってマス目ごとに用意されたお題をこなしていく「アドベンチャーモード」。レジェンドモードのオマケと思うことなかれ。マップは全部で10種類もあり、それぞれシリーズの特性を活かした条件が付けられており、かなり歯ごたえがあります。

例えば「ムジュラの仮面」のマップなら例の「月」がマップの左上に待機していて、一定の時間で落ちてきてリセットされます。初代『ゼルダの伝説』に沿ったマップでは、アイテムを使って出現させる洞窟の位置が原作そのままです。それゆえ「アドベンチャーモード」はゼルダ玄人向けのモードといえるでしょう。
「アドベンチャーモード」はマップに関連した追加キャラクターを開放していくことができるのでプレイは必須! マップのどこかに隠れているキャラクターに出会うため、じっくりとやり込んでみてはいかがでしょうか?
『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』が「ゼルダのアタリマエを見直す」コンセプトで作られた作品であるということで、前日譚となる「厄災の黙示録」は「ハイラルオールスターズDX」とは異なるプレイスタイルになるのではないかと推測されます。それを踏まえると、「ゼルダのアタリマエ」にとことんこだわった本作は、従来のゼルダ脳保持者であれば絶対に楽しめるものといえるでしょう。まだプレイしていない方はこれを機にぜひ楽しんでみてください。
現在、Nintenndo Storeにてダウンロード版が30%OFFのキャンペーンが行われているので、気になる方はお早めに!(2020年9月30日まで)